ブルーハーツの歌とともに青春のほろ苦さを描く『リンダ リンダ リンダ』

エンタテインメント 邦画 青春
番組情報
かつてのヒット曲などを絡めた青春映画というのは、それだけでも胸に迫ってくる。この作品は、ブルーハーツの歌がテーマ。「リンダリンダ」など数曲が歌われるので、懐かしさとほろ苦さとで、ついつい魅入ってしまうのである。

舞台は、ある地方都市の高校。その文化祭前日。軽音楽部でバンドを組む5人の女の子はオリジナル楽曲を練習してきたが、ギターの子が指を骨折してしまい、さらにはヴォーカルの凜子とキーボード恵とが衝突し、空中分解寸前だった。
オリジナル曲はは無理だと、部室にあった古いテープを探しているうちに、ブルーハーツの『リンダリンダ』が見つかる。「これだ!」
しかし、凜子がヘソを曲げたため、ヴォーカルがいない。恵は、ちょうど通りかかった韓国からの留学生ソンさんを誘ってしまう。
何だか分からないソンさん、ついつい「はい」と答えてしまうのだが……。

さて、文化祭でうまく演奏できるのかどうかというストーリーだが、監督はむしろ細かな描写や女の子たちのささやかなやり取りで笑わせ、見せてくれる。
初々しい女優たちのなかで、主演の主演のソンさんを演じたペ・ドゥナが、けっして美形ではないものの、妙な味わいがあって惹きつけられてしまう。
  • 監督: 山下敦弘
  • ペ・ドゥナ/前田亜季/香椎由宇
  • 年月日 ~ 年月日

(c) 2005「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ