国家防衛の意味を問う、スケールの大きな『亡国のイージス』

エンタテインメント 邦画 サスペンス
番組情報
最新鋭のイージス艦が乗っ取られ、首都・東京が標的に。敵だらけの艦に一人乗り込み、戦いを挑む男……このパターンは『ダイハード』以来、定型となっているものの、しかし、ストーリーを聞くだけでわくわくしてくるのも確かだ。
この手の映画、徒手空拳から、どうやって敵と対峙し、倒していくかが見ものだろう。

東京湾で訓練中のイージス艦「いそかぜ」に、某国特殊工作員グループが乗り込み、艦を占拠してしまう。彼らは、ミサイルの照準を東京に設定し、政府に対して要求を突きつける。ミサイルの弾頭には、沖縄米軍基地から奪った化学兵器「GUSOH」が搭載されていた。
艦のことを熟知する先任伍長の仙石(真田広之)は、一度は船を降ろされるものの、一人舞い戻り、彼らの企てを阻止しようとする。が、艦の副長・宮津(寺尾聰)もすでに敵と手を結んでいたのだった……。

原作はスケールの大きなアクションが中心となっているが、映画はむしろ国家、防衛といった問題を軸としている。登場人物たちは悩み、苦しみ、そして決断する。
もちろん、活劇シーンもよくできていて、主役の真田広之はもちろん、寺尾聰、特殊工作員役の中井貴一などが好演。
  • 監督: 阪本順治
  • 真田広之/寺尾聰/佐藤浩市/中井貴一
  • 年月日 ~ 年月日

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