義理と人情のしがらみに、命を張りますマネージャー稼業、白を黒だと言われても、唐獅子代紋、親より大事。四角四面なやくざ社会の杓子定規さを思いっきりパロディー仕立てにした小林信彦原作の傑作同名小説の映画化。
ダーク荒巻は須磨組の功労者。3年間の刑務所生活を終えて、組へと戻る。ところが、新しモノ好きの組長は、とんでもないことを考えていた。須磨組の金看板は既になく、あるのは〝唐獅子通信社〟、続いて〝唐獅子ヴィデオ〟、果ては〝唐獅子芸能社〟まで興すから、子分たちはたまらない。にわか記者、にわか演出家、にわかマネージャーをつとめて右往左往。できれば、ほんま笑ってすませたい。
監督 曽根中生(1983年 103分)
唐獅子株式会社
(c)東映