兄弟仁義 関東三兄弟
大正の中頃。若い渡世人・辰巳銀次は、兄弟分の骨を持ち、故郷の土に帰してやるため塩居津にやって来た。この土地には古くからの博徒・老松一家があったが、初代親分は既に亡く、二代目梅乃井代貸の水島政吉が細々と縄張りを仕切っていたが、梅乃井が病弱なことに阿古島一家がつけ込むため、梅乃井と義兄弟にあたる藤岡弥太郎が、もめごとの度に何かと間に入っていた。銀次は老松一家に草鞋を脱ぎ、客分となる。ある日、阿古島の無法に耐え切れず、漁民の代表が梅乃井を頼ってきた。政吉は阿古島に会いに行くが、群がる子分どもに妨害され一人を傷つけてしまう。格好の口実が出来た阿古島は、早速喧嘩支度。事が起これば老松一家には、どうしても分がない喧嘩だった。事の大きさを知った銀次は、政吉と義兄弟の契りを結び、老松一家代貸名代として阿古島一家へ乗り込んだ。監督 山下耕作(1966年 89分)
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