何から何まで真っ暗闇よ、すじの通らぬことばかり…。唄う任侠!演じる任侠!鶴田浩二ヒット曲待望の映画化!やくざな世界、そこにはどうすることもできないことがある。どんなにこらえてみても、どんなに怒ったところで、それは〝任侠〟という二文字のなかで消え去っていく…。そんな義理と任侠に翻弄されるやくざの哀しさを鶴田浩二のヒット曲「傷だらけの人生」をバックに謳いあげる本格的任侠巨篇。大阪の天満を舞台にある博徒一家の跡目を巡って真っ二つに分かれた一家内の凄まじい争いに巻き込まれた主人公が、対立する博徒一家の迫害から、遂には我慢のドスを実の父親に向けていく。任侠道の筋を通すため、義理と人情の間に苦悶し、空しい男の怒りが凄絶に炸裂する。
監督 小沢茂弘(1971年 96分)
傷だらけの人生
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