ブレス
追随を許さない緻密さと集中力で完成したキム・ギドク映画の真髄『鰐』での衝撃的なデビューから10年。あまりにも強烈な個性ゆえ、保守的な韓国映画界から常に隔離されてきたキム・ギドク監督の第14作目となる作品『ブレス』は、韓国国内での投資を介さず、映画の完成前に海外版権を先行販売して資金を調達する方式で製作された。そして、マーケットで10数カ国からの資金を獲得したギドク監督は、緻密な計画の下、徹底的に無駄を省いて撮影を開始。前作『絶対の愛』は17回という撮影回数で完成させたのだが、本作は15日間で撮り終えるため、シナリオを20回以上修正し、撮影回数10回で完成させる快挙でふたたび話題をふりまいた。
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