刺客が残した黄色い毒薬!近づくサンとソンヨン「イ・サン」第5話あらすじ、見どころと予告動画-NHK

2011年05月14日18時50分ドラマ

今回から本格的にイ・ソジンら大人の俳優陣が登場する第5回の放送は、生涯の友情を誓ったソンヨンとテスと別れてから9年たったところから始まる!真夜中に刺客が現れ、サンと決闘をするが、刺客は毒薬を飲み自害してしまう。NHK番組サイトでは予告動画が公開されている。以下、王朝特有の用語やしきたりについては、朝鮮王朝豆知識を参考に!

イ・サン(c)2007-8 MBC騒ぎを聞きつけ、サンの護衛兵や英祖が到着したとき、毒を飲んで自害したはずの刺客の姿が影も形もなくなっていた。このため、「若君がご乱心あそばした!」とばかりに、サンが被害妄想の乱心者だといううわさが広まるのだった。

今回も見どころ満載だが、中でもサン演じるイ・ソジンの華麗な武芸は見ごたえたっぷり。彼のアクションはとにかく美しい。彼の立ち振る舞い、殺陣がまるで本物の王子のように気品に満ちている。この辺りが、出演本数が少ないながらも史劇俳優として高く評価されるところかもしれない。もっともこの美しいアクションだが、イ・ソジンは監督から、サンのアクションはあまりなく特別な準備は必要ないと言われていたという。ところが始まってみると、全編通してサンのアクションは相当多い。それでもみごとに演じられたのは、前作「チェオクの剣」のおかげかもしれない。「チェオクの剣」でのイ・ソジンの魅力はこちらで。

また5話では、サンの子役のパク・チビンくんと大人のイ・ソジンとが交互に登場するシーンがたびたび出てくる。前回も紹介したがこの二人が実によく似ているのだ。まるで本当に過去の回想シーンのようで、視聴者の感情移入が強まる見どころシーンだ。
視聴者の感情移入と言えば、史劇俳優としては細身に見えるイ・ソジンの姿も大いに役立っている。側近のナム・サチョ以外すべて敵ばかりという、王朝史上最も厳しいサンの役どころに、女性視聴者の母性本能をくすぐり、男性ファンの男気を奮い立たせること間違いなし。もっともイ・ソジン氏、脱いだら凄いらしいですよ!今回、ドラマのどこかでチラ身ができるのでお見逃しなく。

イ・ビョンフン監督は[チャングムの魅力]女官時代②見どころでも紹介したが“すれ違い”を実にうまく描く監督だ。今回は特にこのすれ違いにハラハラさせられる。最初のすれ違いは図画署。サンは、刺客が飲んだ毒薬と思しき黄色い粉を探すために図画署を訪れる。その黄色い粉の正体は、絵を描くときに使われる顔料のひとつ“雄黄”だった。雄黄とは、石黄とも呼ばれる、砒(ヒ)素の硫化鉱物。現在は毒性があるため使われていないが、各地に産するということで黄色の顔料として用いられていた。
実は、ソンヨンは1年前、テスとおじと一緒にひそかに都に戻って図画署の下働き(茶母)として働いていたのだった。本来ならここで9年ぶりの再会を果たせるはずなのだが、これがなかなかうまくいかない。その理由はドラマで確かめよう。

今後のドラマの大切な舞台となる図画署だが、日本の文部科学省に相当する官庁(礼曹)に属する機関として考えるといいだろう。国の主要行事を絵で記録したり、絵に関するすべての業務をここが担当する。この部署は宮中の行事や突発的な出来事にも対処できるように、宮廷の近くに設置されていた。図画署は、韓国史劇では初めて取り上げたことでも話題となったが、翌年には図画署の天才画員を主人公にしたドラマ「風の絵師」が放送されている。儀式の絵は朝鮮王朝の記録文化の華とも呼ばれ、当時を知る貴重な資料となっている。

話をドラマに戻して…。サンとの再会を果たせなかったソンヨンは、サンが自分たちのことをすっかり忘れたものと悲しむ。ところがイ監督は粋な演出をして視聴者を喜ばせる。サンが決してソヨンたちを忘れていないということを、幼い見習い女官とのシーンを使って表現している。そんなこととは知らないソンヨンは、サンが図画署画員の採用試験のために出題した画題を目にし、思わず筆を執ってしまう。さあ、ソンヨンが描いた絵とは?ちなみにサンが出した画題は「赤い蓮の花が満開になると、木綿のチョゴリ(上着)に黄金色の香りが残る」。
今後この絵がサンとソンヨンの運命を大きく動かすのでお見逃しなく。しかし、このせいでソンヨンはとんでもない目に遭う。果たしてソンヨンの身に何がおきるのか?15日放送の第5回をお楽しみに。

ドラマ「イ・サン」は、2011年4月3日よりNHKにて毎週日曜日深夜11時から放送中。番組サイトには予告動画が公開されている。

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NHK総合「イ・サン」番組サイト

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