サン、最大にして最難関の改革…市場流通を正せ!「イ・サン」第21話あらすじと見どころ予告動画-NHK

2011年09月10日16時05分 
(2023年06月27日20時16分 更新)
ドラマ

摂政を任されたイ・サンが最初に手掛けた改革-文化面ではソンヨンが画員として活動できること、つまり性別や身分にとらわれず能力を発揮できるようにすること!そして市場流通で、老論(ノロン)派と結託した専売商人たちが暴利をむさぼっていた市場で、貧しい闇商人たちも自由に商売ができるようにする改革だった。これこそがサンが目指した最大にして最難関の改革だった。

茶母(タモ)のソンヨンが絵を描くことに反対する画員たちの申し立てに対し、サンはソンヨンが画員の競技会で入賞したら認めるよう提案する。画員競技会でソンヨンはみごと5位に入賞した。その瞬間をサンはこっそりと見届けている。後でこれを知ったソンヨンがどれほど喜んだかは、劇中確認できるのでお見逃しなく。画員たちは納得できないながらも、審査員たちのソンヨンの絵に対する評価は絶大で、とりあえずこの結果は有効となり、ソンヨンは画員として堂々と絵が描けるようになった。こうしてサンの文化面での最初の改革はまずますの成功を見ることとなった。しかし、悪習はそう簡単には改まらないもので、画員たちは決してソンヨンを認めようとはしなかった。特に、茶母ソンヨンの為に昇級を逃したタク画員のいじめは凄まじかった。

続いてサンは市場の改革に乗り出した。当時専売商人たちの暴利は、そのまま老論(ノロン)派の資金源となっていたのだ。そこでサンは老論派に悟られぬように、内密に動き出した。老論派と専売商人との結託については、JYJのユチョンらが主演したドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の第9話から紹介される。

当時市場を牛耳っていたのは専売商人たち。それ以外の商人たちは違法商人として取締りを恐れながら隠れて商いを営んでいた。サンは、違法商人たちを合法化し、彼らからも税を徴収することを考えた。老論派としてはこれでは困る。なぜなら、彼らは専売商人たちと結託して暴利をむさぼっていたのだ。この改革がうまくいけば、違法商人たちの活動と地位は保障され市場は活性化する。そうなれば価格競争が起き物価が下がる。いいこと尽くめだ。おまけに、老論派に流れていた巨大な不正の資金ルートも断つことができる。

サンには好都合でも老論派にとっては生命線を断たれるかも知れないこの改革案、黙って認めるわけにはいかない。チョン・フギョムが動いた。彼は専売商人たちをたきつけ、自分たちの商品に火をつけて抗議させ、市場に入る商品の供給をストップさせた。こうして市内からは商品が消えた!

専売商人たちの工作で都の市場からあらゆる物品が姿を消し、民の生活はますます苦しくなった。市内にはサンを中傷するビラがまかれた。何とか事態を好転させようとするサンだが、なかなかうまくいかない。

そんな中でもサンは誠意を見せた。違法商人たちを集めて、真摯に謝罪したのだ。「ミアナネ~(申し訳ない)」、次期王であるサンからの心のこもった謝罪に、商人たちは驚きいたく感動した。そしてサンはいつの日か必ずこの改革案を成功させると誓うのだった。このシーンは、社会で働く視聴者の胸にジーンとくるのではないだろうか。長い人生、いろいろな失敗もあるだろうが、そのときどう対処するかでことは大きく変るはず。
史実によると、この改革が実施されたのは、サンの即位後15年も経ってからのこと(辛亥通共(シネトンゴン))。老論派たちの反発がどれほど凄まじいものだったか想像がつくだろう。

kandoratop【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】

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