大女優、故・山田五十鈴さんを「必殺シリーズ」で偲ぶ…GyaO!ストアで配信中

9日、東京都内の病院で多臓器不全のため亡くなった女優・山田五十鈴さん（本名・山田美津、享年９５歳）さんの葬儀が、本日12日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた…映画・舞台・テレビと70年にわたって活躍した女優・山田五十鈴さんは、GyaO!ストアで配信中の作品で見ることができる。

山田五十鈴さんのデビューは、1930年、14歳の時。デビュー作は、大河内傳次郎の相手役として出演した『剣を越えて』。以降、伊藤大輔監督の『素浪人忠弥』、伊丹万作監督の『国士無双』など多くの日活時代劇作品に出演し人気を高める。その後、溝口健二監督の『浪華悲歌』『祇園の姉妹』への出演で銀幕のスター女優として、不動の人気を誇った。その後東宝に移籍した彼女は、故・長谷川和夫さんとの共演で多くのヒット作を輩出し、数々の賞を受賞し、映画界を代表する大女優となった。

そんな彼女がテレビドラマで注目されたのは、朝日放送が1976年に放送した『必殺からくり人』。それ以前にもNHKの大河ドラマに出演していたが、この必殺シリーズが、本格的に銀幕の大女優をテレビの世界に引っ張り出した。山田さんは、85年の必殺仕事人Vまで約10年間断続的に必殺シリーズに出演した。山田さんは、シリーズ中のお艶役やおりく役に扮して、三味線の撥で相手の喉を切り裂く殺し屋に扮した。同シリーズは人気を博し、映画化もされた。GyaO!ストアでは、劇場版1作目の『必殺！THE HISSATSU』や『必殺！THE HISSATSU』の作品などが配信されている。

山田さんは舞台にも数多く出演し、『香華』（原作：有吉佐和子）は上映回数800回以上の記録を持つなど、舞台でもその名女優としての名をとどろかせ、女優として初めて文化勲章を受章し、日本映画の歴史とともに70年にわたって第一線で活躍した。

本日、青山葬儀所で営まれた葬儀には、俳優の平幹二朗さんや女優の司葉子さん、西郷輝彦さん、東宝の松岡功名誉会長ら約450人が参列し、昭和から平成にかけて、舞台や映画で名演技を見せ続けた大女優の死を悼んだ。祭壇には舞台「時は…今」（2000年）出演の際に撮影された薄茶色の美しい着物姿の遺影と、同年に女優として初めて受章した文化勲章が飾られた。

女優・山田五十鈴さんのご冥福を心からお祈りいたします。

・『必殺！ブラウン館の怪物たち 』
・『必殺！THE HISSATSU』
多くの俳優や女優が、先生と慕った大女優山田五十鈴の艶っぽい演技は、GyaO!ストアで315円で視聴できます。