「おくりびと」滝田監督作品「壬生義士伝」が配信へ-TBSオンデマンド

2009年03月13日18時55分映画
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(C)2003松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/衛星劇場
/カルチュア・パブリッシャーズ/IBC岩手放送

TBSオンデマンドは、壬生の狼と恐れられた新選組隊士を描いた浅田次郎のベストセラー小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が映画化した中井貴一、佐藤浩一初共演作「壬生義士伝」の配信を開始した。


本作「壬生義士伝」は、原作に浅田次郎、監督は滝田洋二郎、音楽は久石譲であり、主演は中井貴一、助演に佐藤浩一と、日本映画界が誇る豪華な顔ぶれが集結した一作。愛する者のために涙を切り、人を斬る。荒れる幕末をおのれの正義で生き抜く、「壬生の狼」と恐れられた新選組隊士の生き様を描く。

映画の舞台は、幕末の混乱期の京都。そこには尊皇攘夷の名のもと、京都市中守護の名目で結成された新選組の隊士・吉村貫一郎(中井貴一)がいた。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、貫一郎はただ一人、異彩を放っていた。名誉を重んじ、生きることの一部として死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し、金銭を得るために戦った。全ては故郷の妻と子供たちを守るためだ。大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでも良いと考えていた。

そんな吉村のことを、隊の中でも一目を置かれる剣士、斉藤 一(佐藤浩一)は気に入らない。なぜそこまで吉村は金にしがみつくのか? 愚直なまでに「愛する者のために生きる」吉村貫一郎。家族のためだけではなく、友、仲間、心を通わせた相手のためにも貫一郎は生き抜く。やがて、「守銭奴」と彼をさげすんでいだ隊士気づき始める。この男の「義」とは、「人としての愛」なのだと。波乱の時局の中、見事なまでに純粋に生きた男の「愛と義」の物語だ。

生きることの意味とは何なのか? 他者の目に振り回されず、己の信念に生きる男の生き様に、そんな真摯な問いが託されている。滝田監督作品らしく、静謐且つキリリとした緊張の中に、ホロリとくる温かな人情が丹念に描写される。そんな本作「壬生義士伝」は、第27回日本アカデミー賞を受賞。その上、主演・中井貴一、助演・佐藤浩市らキャストは、最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞をW受賞した。日本映画史に残る重要な一作だ。

◇映画「壬生義士伝」
購入価格:420円(税込)
視聴期間:購入より7日間
監督:滝田洋二郎  
原作:浅田次郎  
脚本:中島丈博  
音楽:久石譲
出演:中井貴一、三宅裕司、村田雄浩、中谷美紀、佐藤浩市

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TBSオンデマンド 映画「壬生義士伝」