また健さんに会える!浅田次郎直木賞受賞作を映画化!高倉健主演『鉄道員(ぽっぽや)』あらすじと予告動画

2015年05月18日19時00分映画

北国のローカル線、幌舞線の終着駅駅長・佐藤乙松(高倉健)、自身の定年と同じくして幌舞線の廃線も決まった…産まれて間もない娘が死んだ時も、愛する妻が死んだ時も、乙松は駅のホームに立っていた…高倉健晩年の名作、NHK BSプレミアム19日(火)夜9時『鉄道員(ぽっぽや)』を放送。予告動画はYouTubeで公開。

累計発行部数140万部突破、浅田次郎直木賞受賞作『鉄道員(ぽっぽや)』 (集英社文庫)が、高倉健主演で映画化された。メガホンを取ったのは、高倉健と数多くタッグを組んできた巨匠・降旗康男監督。昨年11月10日に亡くなった高倉健、実直、無口で不器用…そんな高倉のイメージがそのままこの作品の主人公のキャラになった、といっても過言ではない。主人公・乙松の役は、高倉健以外考えられない、高倉健のために書かれた小説ではないか、と思うほどの作品。

廃線が決まったローカル線の終着駅駅長を務める佐藤乙松(高倉健)、自身も定年を迎えるなか、乙松が歩んできた道程を回想シーンと現在とが入り交じった物語。長い鉄道員としての人生の中で、多くの人と出会い、そして別れがあった。そんな乙松に時々会いに来る1人の少女。近所のお寺の住職の孫だと思っていた乙松だが、実は…この物語は人生をローカル線に捧げた鉄道員に起こった、奇跡の物語。

劇中、妻・静枝(大竹しのぶ)がハミングする「テネシーワルツ」。この曲の日本語版を歌ったのが、実生活で高倉健と結婚していた江利チエミ。高倉健が唯一愛した女性と言われている。高倉健にとっても大切な歌をあえてこの映画に起用したことを考えると、もうそれだけで涙が溢れてきそうになる。

本作は第23回日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀監督賞(降旗康男)、最優秀脚本賞(降旗康男、岩間芳樹)、最優秀主演男優賞(高倉健)、最優秀主演女優賞(大竹しのぶ)、最優秀助演男優賞(小林稔侍)、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞を受賞し、この年の名だたる映画賞はほぼ『鉄道員(ぽっぽや)』が独占した。

■あらすじ
北の果ての小さな終着駅が舞台。定年間近の鉄道員(ぽっぽや)佐藤乙松(高倉健)。一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、乙松は駅のホームに立っていた。乙松の定年と合わせるように、廃線が決まったローカル線。そんなある日、乙松のもとへ愛らしい少女(山田さくや)がやってくる。「今度一年生になるの」という少女の手には時代遅れの人形があった…。

【鉄道員(ぽっぽや)】(1999)
監督・脚本:降旗康男
原作:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』(集英社文庫刊)
脚本:岩間芳樹
撮影:木村大作
音楽:国吉良一
出演:高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、小林稔侍、安藤政信、吉岡秀隆ほか。
備考:カラー/レターボックス・サイズ
『鉄道員(ぽっぽや)』DVD&Blu-rayは東映ビデオより絶賛発売中。

広末涼子による朗読オーディオブック『鉄道員(ぽっぽや)』(集英社刊)も発売されている。映画を見た後に広末涼子の朗読を聴くと…涙が止まらなくなる。
広末涼子朗読『鉄道員(ぽっぽや)』オーディオブック

NHK BSプレミアムシネマ5月19日(月)夜9時より『鉄道員(ぽっぽや)』を放送。監督・脚本は降旗康男、出演は高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、小林稔侍、安藤政信、吉岡秀隆ほか。予告動画はYouTubeで視聴できる。

映画『鉄道員(ぽっぽや)』予告動画(YouTube)
NHK BSプレミアムシネマ公式サイト