「ようこそ、わが家へ」最終話放送前に相葉パパ・倉田太一(寺尾聰)の戦いを初回からふり返る! 予告動画

2015年06月10日10時20分ドラマ

ついに最終回を迎える「ようこそ、わが家へ」!大苦戦の春ドラマの中で右肩上がりに評価を上げた珍しいドラマとなった本作は、配役もピッタリ、話題性もあったが、最後に向けて盛り上がるストーリーだっただけに、途中から見る視聴者には不明な展開もあるはず!15分拡大で放送する最終話では健太(相葉雅紀/嵐)の強い意志に父・太一(寺尾聰)は諦めかけていたナカノ電子部品での真瀬との戦いを最後までやり遂げようと思いなおす!そこで、今回は太一が戦ってきたナカノ電子部品での問題について第1話から振り返ってみよう!「ようこそ、わが家へ」最終話は6月15日(月)夜9時から15分拡大で放送、予告動画は番組サイトで公開中。

第1話、最初に疑惑がわいたのは真瀬部長が提出した伝票の交通費。ナカノ電子部品に請求していた交通費を、取引先のチバ電子でも請求していたのだ。それぞれ小さな額だが、昨年のものを合計すると実に80万円近く支払っていることになる。太一がチバ電子の経理に担当すると、確かに交通費を払っているという。真瀬に確認すると逆切れ。“社長に報告するのか?”と言われた太一は素直に頷き、社長に報告書を上げた。
しかし、社長の持川(近藤芳正)が確認すると、チバ電子からナカノ電子部品が交通費を受け取っていたため、真瀬は二重で受け取った、ということはないと言う。釈然としないが、太一は頭を下げるしかなかった。

続いて第2話。摂子が再び疑惑の領収書を持ってくる。それは、配送課の平井課長が毎月決まって出している焼肉店の領収書。不審に思った太一は摂子とともにその領収書にある焼肉店へ。そこで見つけたのは、なんと真瀬の名前の書かれたボトル。太一と摂子は、真瀬が平井の名前を利用して会社の金を着服したのでは、という考え方を強めたが、平井は断固としてその事実を認めなかった。

真瀬に負けっぱなしの太一と摂子。そんな二人の絆が強くなったのが第3話、そして反撃ののろしを上げた第4話だった。
まず、第3話で、いつものように摂子が真瀬部長絡みの不正伝票をみつけてくる。今回は、イベントコンパニオンの派遣費用だ。ナカノ電子部品ではコンパニオンの人件費40万円をブースを共同で出しているアサヒ電子と折半しているはずだったが、アサヒ電子が40万円全額を負担しているというのだ。
つまり、真瀬はコンパニオンの人件費20万円を10年間、総額200万円を着服していた。
この事実を突き付けようにも、また先方と口裏合わせをされるのではないかと尻込みをする太一に、摂子は社長と真瀬が居る前でいきなり事実を突き付ければいい、と提案。そして、迎えた決戦当日。太一は、用意していた通り、着服の事実を会議の場で真瀬に突き付ける。しかし、真瀬は横領を否定。摂子に電話し、もう一度摂子の口から事実を説明するように命じる。
ほどなくして会議室に現れた摂子にいつもの威勢はなく“私の確認不足でした”と役員らの前で頭を下げだ。太一が問いただしても歯切れが悪いまま…。

なんだか不完全燃焼のまま迎えた第4話。ここで太一と摂子の最強コンビが確立された。
まず、太一は摂子が真瀬の言いなりになった理由を知る。それは、会社では禁止されているアルバイトをしていることが真瀬にバレた、というもの。摂子は真瀬に秘密を握られ、すっかり弱気に。対して太一には何か策がある様子で、再び真瀬に会議の場で戦いを挑むことに。
そして迎えた会議の日。太一は新たに見つけた真瀬の不正を突き付けるが、摂子を脅してそのことを知っていた真瀬は既に根回し済み。摂子をその会議の場に呼び出す。
すると、太一は摂子のアルバイト先である熟女パブで、真瀬と摂子が座っている写真を取り出す。そして、摂子が就業規則を破ってアルバイトをしていたことを脅しに使ったのではないか?と真瀬に問う。摂子と太一の仲間割れ?という予想だにしなかった展開に真瀬が詰まる中、摂子がまた、真瀬が思いもしないことを言う。なんと、真瀬をかばったのだ。
“真瀬部長は私を脅してなんかいない、母の介護医療費のためにアルバイトをしている私の親身になって話を聞いてくれたんだ”と。さらに真瀬は“君はわが社に必要な人間だから持川社長には私から報告しておく”と言ったとも。
太一と摂子の完全なる作戦勝ち。摂子の弱みである就業規則違反を会議で、真瀬の目の前で見事に不問として見せたのだった。

団結力を強めたところで企業編は大きな大きな闇と戦うこととなる。
第5話、太一は3000万円分の商品の在庫が見当たらないことに気が付く。真瀬に尋ねると見誤りだろう、と突っぱねるだけ。これはおかしい…そう思って再び在庫を確認しに行くと、今度はしっかりと3000万円分の商品の山が。こんな大きな商品を見落とすはずない、とどこか引っかかりを覚えるのだった。

第6話、業績会議で真瀬が3000万円もの巨額のドリルの販売先を報告しない。質問すれば、真瀬らしくない焦りようで“来月、新規開拓のために使う”と言うに留まるのだった。
不審に思った太一と摂子は、3000万円分のドリルをもう一度見に行く。すると、そのパッケージにはヒビが。配送課の江口()に聞いてみると、こんな旧式、価値は0円だ、と言う。江口にこのドリルの購入先である相模ドリルへ問い合わせてもらうと発送ミスではなく、あえて廃棄ドリルを送ったという。
もしかすると、真瀬は相模ドリルと何らかの関わりがあり、3000万円貸すためにわざと架空の請求をしたのでは?という疑問が浮かぶ。
ここで、廃棄ドリルが誤配だったと認めさせることが出来れば、きっと真瀬が新品ドリルの納入のために追い詰められる…。そう思った太一は真瀬にドリルのことを言うのだが、真瀬は慌てる様子もなく、新品ドリルを納入して見せるのだった。

どうにもスカッといかない第7話。真瀬は新品ドリルの販売先として『イーグル精密』の名前を上げる。しかし、この会社の経営状態は不健全であり、3000万円もの手形決済は危険だと銀行からも忠告を受けてしまう。
危険な香りがしてきたが、第8話、いよいよ『イーグル精密』の経営状況が危ないと銀行の担当者が言う。しかし真瀬はイーグル精密は三和エレキという優良企業に買収され、黒字回復する、と言い張って聞かない。どこに聞いてもそんな話は聞いていないといわれ、太一はナカノ電子のために報告書を作成し、社長に提出する。
しかし、真瀬は高橋(橋本稜)を利用し、その報告書を社長には流さず、真瀬に渡すのだった。

前回の第9話。この“報告書が社長に流れなかった”ということが重大な事件になった。
太一がイーグル精密に赴くとそこには誰も居ない。3600万円もの手形がただの紙切れと化したのだ。報告書まで上げていた太一としては“やっぱりか…”という思いが強かったが、社長室で行われた話し合いでは、何故だか様子がおかしい。謝罪する真瀬に、持川社長がこれはわが社全体の責任、太一の異議も真瀬の情報をひっくり返すほどの説得力はなかった、と言い放ったのだ。太一は、イーグル精密の社長が逃げて、今月末の資金繰りも危ない、という報告書を上げている。これほどまでの情報は無かったはずだと反論するが、高橋の働きによってその報告書は実は持川に届いていなかったのだ。そのことを知った太一だったが、高橋に責任が降りかかる、と言い、そのことを社長には訴えず、自らが謝罪してことを収めたのだった。

しかし、摂子は再び不審な伝票を上げる。例のドリルについてである。イーグル精密に販売されたはずのドリルの発送先が新潟半導体の長岡工場になっているのだ。太一が新潟半導体に確認すると、ドリルは納品されたが、イーグル精密でも、ナカノ電子部品でもないという。太一が“相模ドリル”から購入したのではないか?とたずねると電話はそっけなく切られてしまうのだった。
ここまでの話をまとめたとき、太一と摂子の頭に一つの仮説が浮かぶ。

真瀬と相模ドリル、そしてイーグル精密がすべてグルだったとしたら?
ナカノ電子部品から3000万円をだまし取ることを目的にしていたとしたら?

本来の予定では、真瀬が3000万円の請求書を上げるだけだった。しかし、太一と摂子の働きで、在庫がない事に気付かれてしまう。
仕方なくドリルを入荷した。
ここで、今にも潰れそうなイーグル精密を利用することにしたのだ。
イーグル精密に売ったということにして、相模ドリルに発注してきた新潟半導体に3000万円分のドリルを売る。
つまり、相模ドリルには、新潟半導体から支払いがあった3000万円と、ナカノ電子からの3000万円という2つの支払いがあったのだ。

確実な詐欺行為。太一は早速、銀行で真瀬の個人口座を調べられないか?とたずねるのだが、そこで持川から太一からのオーダーには答えるな言われているということを知る。さらに、同僚で青葉銀行人事部の八木(高田純次)から持川に人を変えて欲しいという連絡が来たと聞かされる。
これ以上何もできないと悟った太一は、他の総務部の面々を思い、これ以上ことを荒立てることはやめる、と言うのだった…。

何を言われてもヘラヘラして頭を下げて、なんて情けない上司だろう。最初の放送ではそう思ったが、今では倉田部長の大ファン。そんな人も多いのではないだろうか。
部下を深く信頼し、頼ることが出来る。そして、最後には自分の名誉やプライドよりも部下の立場を守ってくれる、倉田部長はそんな上司だった。
倉田家の名無しさんももちろん気になるが、真瀬との決着も気になるところ。消えた3000万円の行方は?そしてその真相とは?

企業編もスカッとすること間違いなし!「ようこそ、わが家へ」最終話は6月15日(月)夜9時から放送時間を15分拡大で放送。予告動画は番組サイトで公開中。

ようこそ、わが家へ│フジテレビ

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