咲人(山下智久)の愛の物語「アルジャーノンに花束を」第10話、最終回見逃した方のためにあらすじと関連動画

2015年06月13日12時10分ドラマ

咲人(山下智久)の知能の退行が早まっている。しかし咲人は自分のことより梨央(谷村美月)の治療を優先する。愛しているからこそ遥香(栗山千明)には咲人の自己犠牲愛が辛すぎた…12日(金)に放送した「アルジャーノンに花束を」第10話、最終回を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、関連動画は番組公式サイト、TBSオンデマンドにて全話見逃し配信中。

知能障害を持った咲人には人を笑顔にする力、純真無垢な愛があった。天才になった咲人は、一人の女性を愛し、友を愛し、師を愛し、母親を愛し…そしてまた純真無垢な愛を持った咲人へ戻っていった。「アルジャーノンに花束を」は、半世紀以上も前に書かれたファンタジー小説。それを脚本家・野島伸司が現代に置き換えて新たにドラマ化したものである。原作と違って主人公・咲人(山下智久)は、梨央(谷村美月)という難病を抱えた女性を、その高度な知能で救った。山下智久は、知能障害を持った青年、天才になった青年を見事に演じ分けた。愛に始まり、愛に終わったドラマと言えるのではないだろうか。
ちなみにタイトルの「アルジャーノンに花束を」の「花束」は、原作とドラマとでは意味合いが違っている。ドラマを見て涙を流した方にぜひ、原作もオススメしたい。原作版の「花束」の意味を知ると、また涙を流すことになるだろう。ダニエル・キイス著『アルジャーノンに花束を』新装版は早川文庫より刊行。

■DVD&Blu-ray発売情報
11月6日(金)「アルジャーノンに花束を」DVD BOX (19,000円税抜き)、Blu-ray BOX(24,000円税抜き)発売決定。

■最終回のあらすじ
梨央(谷村美月)を助けるため、蜂須賀(石丸幹二)の元をはなれ、杉野(河相我聞)、小久保(菊池風磨)らとチームを結成した咲人(山下智久)。咲人が開発した薬で梨央が救われるかもしれない、それを知った康介(工藤阿須加)、隆一(窪田正孝)、舞(大政絢)は喜ぶのだが、遥香(栗山千明)は咲人に自分の研究に戻ってほしいと望んでいた。
そんな中、遥香に頼まれて母・窓花(草刈民代)が咲人に会いに来た。咲人はお利口になればママに抱きしめてもらえると思ったと語る。しかし「ママのほうこそ抱きしめてほしかったんだね」と言って母を優しく抱きしめた。溢れる涙を抑えることができなかった窓花…。
窓花は、自分の夫・久人(いしだ壱成)と咲人が同じように、自分を犠牲にしてまで人に優しくする…その家族がどれだけ辛い思いをするかを遥香に語る。咲人を愛するということは、それなりの覚悟が必要だと言った。
一方、梨央の父・河口(中原丈雄)が蜂須賀を詐欺罪で刑事告訴すると研究所に乗り込んできた。梨央の病気の薬を開発するために莫大な研究費を注いできたのに、今更治療できないという蜂須賀に激怒してのこと。しかし、もし咲人が梨央を直すことができるなら…ALGのおかげとうことで告訴を取り下げてやるという。
日に日に幻覚を見る頻度が高くなる咲人。自分に残された時間がもうないことを自覚する。なんとか梨央の手術まで保って欲しい…神にも祈る気持ちだった。
咲人は、元に戻った自分宛に手紙を書く。
「ままにあいにいかないで かわいそうだから」
「しゃちょうさんにあいにいかないで ひどいことをしたから」
「はるかにあいにいいかないで あいしているから」
梨央の手術は無事成功。連絡を受けた遥香は急いで咲人の元へ向かう。しかし咲人はもう、昔の咲人に戻っていた。咲人がポケットからそっと差しだしたのは、お気に入りだったキラキラ光る遥香のピアス。受け取った遥香は、ただ泣くことしかできなかった。その後、咲人は行方不明になった。小久保(菊池風磨)は康介(工藤阿須加)と隆一(窪田正孝)にアルジャーノンのお墓の場所を伝える。多分そこにいると…。2人がそこへ行くと眠っている咲人がいた。そのかたわらには自分宛の手紙が…。最後のページには「しんぱいしないで あるじあのんおはかで たいとうの ともだちを まって」と書かれていた。お墓には、アルジャーノンと一緒に埋めた遺伝子操作した種から、青いバラの花が咲きほこっていた…。

TBS 金曜ドラマ6月12日(金)「アルジャーノンに花束を」第10話(最終回)を放送。出演は山下智久、栗山千明、窪田正孝、工藤阿須加、菊池風磨(Sexy Zone)、谷村美月、大政絢、河相我聞、いしだ壱成、草刈民代、萩原聖人、石丸幹二ほか。関連動画は番組公式サイトで視聴できる。TBSオンデマンドで見逃し配信中。

TBS 金曜ドラマ「アルジャーノンに花束を」番組公式サイト
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