『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟、(元)兄ラリーの性転換手術に続き弟アンディも!関連動画

2016年03月11日18時00分映画

キアヌ・リーブス主演『マトリックス』で一躍ハリウッドのトップに登りつめたウォシャウスキー姉弟!元兄であるラリーは2008年性転換手術で女性になりラナ・ウォシャウスキーに!そして今度は弟アンディも性転換手術受けリリー・ウォシャウスキーに!そんな姉妹の最新作『ジュピター』(2015)DVD&Blu-ray絶賛発売中。

学生時代から兄弟で演劇やビデオ製作に携わっていたウォシャウスキー(元)兄弟は、最初に書いた脚本『暗殺者』が1995年映画化され、1996年には自分たちでメガホンを取った『バウンド』で監督デビュー。彼らの名を一躍世界にとどろかせたのは、1999年公開、監督第2作目となった『マトリックス』。以降、『マトリックス』シリーズを手がけるほかに、ビデオ・ゲーム製作や『マトリックス』のコミックシリーズなども手がけている。

『マトリックス』シリーズを終え、2008年公開『スピード・レーサー』後に、兄・ラリー・ウォシャウスキーは性転換手術を受けラナ・ウォシャウスキーとなる。以降、2人はウォシャウスキー姉弟と呼ばれるようになった。そして今年3月8日、LGTB(Lesbian Gay Bisexual Transgender)向けの媒体「Windy City Times」に弟アンディ・ウォシャウスキーが性転換手術を受け、リリー・ウォシャウスキーになったことを発表した。今後、彼らのことをウォシャウスキー姉妹と呼ぶことになる。ちなみに、リリーは1991年に結婚しているが現在も婚姻関係(?)パートナー関係は継続中とのこと。

ラナ、リリー姉妹のような人たちのことをトランスジェンダーという。生物学上、正式な定義づけはなされていないようだが、自分のセクシャリティーに違和感を感じ、アイデンティティーが本来の性別と一致しない人、生まれ持った性が自分に当てはまらないと思う人のことを言う。ウォシャウスキー姉妹のように、外科的手術を受けて性転換する人もいるが、適合者の多くは、社会的または経済的理由でそこまでできない人も多い。また、社会からの偏見も強く、ひどい差別を受けるなど問題も多い。

日本において、古くは、カルーセル麻紀がトランスジェンダータレントの先駆けだが、昨今の芸能界もマツコ・デラックスのようなゲイを公言した女装タレントがもてはやされたり、はるな愛やKABA.ちゃんのように外科的手術で女性になっているタレントの活躍も目立っている。しかし、一般社会ではまだ偏見、無理解や差別も多い。

ウォシャウスキー姉妹のように、社会的に影響力がある人の発言は、重要である。LGTBの代表者として、今後のウォシャウスキー姉妹の活躍に注目していきたい。姉妹(撮影当時は姉弟だった)最新作『ジュピター』はワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテインメントよりDVD&Blu-ray発売中。

『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟。姉ラリーに続いて弟アンディーも性転換手術を受け、リリー・ウォシャウスキーとなったことを発表。今後、2人をウォシャウスキー姉妹と呼ぶ。2人の最新作『ジュピター』DVD&Blu-rayは絶賛発売中。映画予告動画は映画公式サイトで視聴できる。

映画『ジュピター』公式サイト