手話で語る愛「愛していると言ってくれ」配信-TBSオンデマンド

2009年06月02日17時06分ドラマ
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【TBS連続ドラマ「愛していると言ってくれ」
(豊川悦司、常盤貴子)】(C)TBS

「愛していると言ってくれ」は、耳の聞こえない画家と女優の卵が、障害を乗り越えながら愛を深めるというストーリーで豊川悦司と常盤貴子が主演した。TBSオンデマンドではこのドラマの配信を開始している。

ドラマは、TBS系の金曜日の夜10時から始まる人気の“金ドラ枠”で、全12回で放送された。主人公は障害を持つ青年だが、このドラマでは障害を悲劇的に扱うことなく、手話で愛を語る二人の日常を淡々と描いている。今では、こういったドラマも少なくないが、当時は、まだまだ障害をことさら悲劇の材料に据えるものが多く、このドラマはそれまでのイメージを大きく変えた。

特に、これまでクールな役を演じることの多かった豊川悦司にとっては、新境地を切り開いたドラマといえよう。彼の細くしなやかな指で語る“手話の愛”が、当時の女性ファンの心を震わせ、手話を学ぼうとする若い女性が増えるという社会現象まで起こし、第33回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した。

常盤にとってもこのドラマは彼女の類まれな演技力を十分に引き出し1995年度のエランドール賞新人大賞を受賞させている。

主役二人にとって俳優人生を変えるほどのドラマを描いたのは、“恋愛の神様”北川悦吏子 と“ヒットメーカー”貴島誠一郎の黄金コンビだ。この「愛していると言ってくれ」は二人が始めてタッグを組んだ記念すべき作品でもある。このドラマが後に、木村拓哉と常盤貴子主演の大ヒットドラマ「ビューティフルライフ」に繋がったのは言うまでもない。

障害というものを社会で生きる上では不便であるが、それもひとつの個性として日常的に見せた大きな手柄は、音楽にもあるだろう。ドリカム(DREAMS COME TRUE)の歌った「LOVE LOVE LOVE」は二人の愛を時には優しく、また時には力強く応援した。同曲は、この年のオリコン年間第1位に輝き劇中流れる挿入曲も非常に高い評価を得て、ドラマの視聴率上昇に貢献した。結局19%台で始まったドラマは最高視聴率30%近くまで跳ね上がった。

◆ キャスト
豊川悦司、常盤貴子、岡田浩暉、鈴木蘭々、矢田亜希子、高橋理恵子、塩見三省、余貴美子、吉行和子、橋爪功 ほか
◆ スタッフ
プロデューサー:貴島誠一郎
監督・ディレクター:生野慈朗、土井裕泰
脚本:北川悦吏子
主題歌:「LOVE LOVE LOVE」DREAMS COME TRUE
◆ 視聴価格:各話315円/7日間(全12話)
TBSオンデマンド「愛していると言ってくれ」