金沢発!“ごちゃ混ぜ”福祉の全貌とは?雄谷良成が佛子園の奇跡を紹介!「カンブリア宮殿」予告動画

高齢者に学生、障がい者も一緒に暮らす“ごちゃ混ぜの街”が注目されている!住民には、就労の場も用意され、生きがいを持って生活ができるコミュニティの全貌とは?多くの観光客で賑わう石川県金沢市の閑静な住宅街に新しく作られた小さな町に、全国から年間600以上の視察団が訪れ、関心を集めている!今夜21日(木)「カンブリア宮殿」はおよそ70人が一緒に暮らす「多世代共生タウン」に注目!番組公式サイトで予告動画が公開されている。
「多世代共生タウン」は、東京ドームよりやや小さい敷地に、高齢者や学生、障がい者など、およそ70人が一緒に暮らす新しくつくられた町。
敷地内には、クリーニング店やレストラン、売店、天然温泉、さらにデイサービス施設もあり、日常生活には困らない。それだけではない。「シェア金沢」には、就労の場も多くあり、高齢者や障がい者が働きがい・生きがいを持って充実した日々を楽しんでいるのだ。番組では、金沢発、大注目コミュニティの全貌に迫る!
【注目のスポット“ごちゃ混ぜ”施設「シェア金沢」】
<高齢者が安心して暮らし、生きがいが持てる街>
シェア金沢で、住民の半数以上を占めるのは32戸のサービス付き高齢者住宅に住む高齢者。住まいは1LDKにキッチン、バストイレ付きで家賃と共益費、さらに毎日の安否確認など「見守り」のサービスがあり、計12万円ほど。栄養面を考慮した手作りの朝食と夕食のサービスもあり、住人から評判が高い。2年前、配偶者に先立たれた男性(74)は、神奈川県からシェア金沢へ移住して来た。男性は、日々、敷地内にある畑で野菜作りに汗を流し、さらに、施設内の高齢者向けデイサービスでも働きはじめた。シェア金沢で、生きがいを持ちながら有意義な生活を送っている。
<学生も障がい者も、みんなが“ごちゃ混ぜ”>
シェア金沢には、学生や障がい者も暮らしている。学生用住宅は光熱費込みで家賃は4万円と割安。その条件として、シェア金沢内で月30時間のボランティア活動が課せられている。例えば、高齢者の入浴介助や、対話など。高齢者と若者が交流する恰好の場になっているのだ。一方、障がい者も温泉やレストランで、健常者と一緒に働いている。シェア金沢では、障がい者40人の雇用も生み出している。
様々な人たちが、ごちゃ混ぜに触れ合う空間を作ったのが、「佛子園(ぶっしえん)」理事長、 雄谷良成(おおや・りょうせい)だ。シェア金沢を運営する佛子園は、雄谷の祖父が、戦災孤児や障がい児などを預かり、1960年に創設された。雄谷はそうした子ども達と、ひとつ屋根の下で一緒に育った。「障がい者が隣にいて当たり前の場を作りたい」。雄谷の思いを具現化したのがシェア金沢なのだ。
【ごちゃ混ぜの原点・西圓寺の奇跡】
石川県小松市にある、佛子園が運営する福祉施設「西圓寺(さいえんじ)」。廃寺となっていたスペースを、雄谷が再建し、住民が集う憩いのスポットに。ここは、子供からお年寄り、そして障がいを持つ人でいつも賑わっている。西圓寺には、天然温泉やカフェ、酒場、そして高齢者や障がい者向けのデイサービスもある、まさに“ごちゃ混ぜ”の空間。ここでも、障がい者向けに様々な雇用の場を設けている。シェア金沢の原点とも言える場所なのだ。西圓寺が廃寺から生まれ変わり、住民の世帯数も少しずつ増えているという。
【全国に広がる佛子園の町づくり】
雄谷が提案する「高齢者や障がい者が一緒に支え合う街作り」は、全国に広がり始めている。東日本大震災で被災した宮城県岩沼市もその一つ。この春、被災した住民1000人が、仮設住宅から高台の新しい町(玉浦西地区)へ集団移転を完了させたばかり。新たな街作りの核となっているのが、佛子園方式だ。野菜の出張販売など、障がい者向けの雇用を生み、さらに、被災した土地に羊を飼い、地域の人々が交流する場をつくり出している。生きがいを持ち、人々が触れあい支え合えるコミュニティ作りが始まっている。
【ゲスト】佛子園(ぶっしえん) 理事長 雄谷良成
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ
【放送日時】 2016年7月21日(木)22:00~22:54
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