Netflixで独占配信中!ヒョンビン×パク・シネ「アルハンブラ宮殿の思い出」韓国での視聴率や評判をレポート!

2019年02月04日12時00分ドラマ
©tvN(画像:Netflixより)

ヒョンビン&パク・シネ主演のサスペンス&ロマンチックな韓国ドラマ「アルハンブラ宮殿の思い出」は、日本でもNetflixで独占配信中であり、先日ついに最終回を迎え話題を呼んだ!今回は韓国での本作品視聴率や評判に関してご紹介したい。

「アルハンブラ宮殿の思い出」は、2018年12月〜2019年1月に韓国のtvNにて放送され、“AR( 拡張現実 )ゲーム“をテーマとした作品。テーマの斬新さだけでなく、日本でもNetflixを通じてほぼ同時期に視聴可能ということで話題となった。
【AR( 拡張現実 )ゲーム: 拡張現実(Augmented Reality、オーグメンテッド・リアリティ)を利用して、リアルとバーチャルを融合させたゲームのこと】



本作品は、投資会社代表のユ・ジヌ(ヒョンビン)が匿名のゲーム開発者から自身のARゲームを売りたいとの連絡を受け、スペインのグラナダを訪れるところから始まる。そしてチョン・ヒジュ(パク・シネ)が運営する古いホステルに泊まり、奇妙な事件に巻き込まれるストーリーを描く。
出演者は、『コンフィデンシャル/共助』『スウィンダラーズ』『交渉』など多彩な姿でスクリーンで活躍するヒョンビンが「ジキルとハイドに恋した私〜Hyed Jekyll. Me〜」以来3年ぶりにドラマ復帰し、「シークレット・ガーデン」「私の名前はキム・サムスン」とはまた新たな魅力を披露する。作品選択では、少しでも異なる点を探してチャレンジするというヒョンビンが、本作では“AR(拡張現実)”という韓国初のテーマにひかれてオファーと受けたという。
ヒロインは、「ドクターズ~恋する気持ち」「ピノキオ」を通じてロマンスクイーンとなったパク・シネ。「ドクターズ」以来2年ぶりの本作では、予測できないサスペンスと運命的なロマンスでヒョンビンと共演した。
スタッフは、「秘密の森~深い闇の向こうに~」で感性的な演出を披露したアン・ギルホ監督と「イニョン王妃の男」「ナイン:9回目の時間旅行」「W-君と僕の世界-」など、驚くべき想像力で見る人々を魅了したソン・ジェジョン脚本家。ドラマとしてはかなり斬新なテーマを扱っており、ARゲームといった言葉に馴染みのない人は、ストーリーを聞いてもピンとこない方も多いのではないか。そんな方は視聴前に本作品の企画意図に目を通すと、少しイメージが湧くかもしれない。以下tvNの公式番組サイトより抜粋した企画意図をご紹介。

 『高度に発達した科学は魔法と区別できない。』
(イギリス出身のSF作家であり科学解説者とも知られているアーサーCクラークの言葉)
『古代の魔法と現代科学は意外にも同じ根源を持っている。それは、“人間の探究心と好奇心”。 未知に向かったその執念が魔法と科学を誕生させ、アナログの時代にも、現在のデジタル時代にもそれは変わりない。このドラマはユ・ジヌとチョン・ヒジュ、あまりにも異なる世界にいる二人の男女の偶然な出会いを始めとした、魔法と科学、アナログとデジタル、現代と中世、グラナダとソウル、共有できないように見える世界が一つに混ざり交わる幻想的な経験を通じ、愛と人間の限りない欲望に関し話そうと思う。クラシック名曲[アルハンブラ宮殿の思い出]のロマンチックなギター旋律と先端科学技術拡張現実(AR)が出会うと果たしてどんな神秘なことが広がるのか、ドラマを通じて直接確認してほしい』



上記のように現代的でありながらも何ともロマンチックな、また科学だけでは説明できない魔法のようなロマンチックで幻想的な世界が広がっているのだ。監督や脚本家が本作品で描きたかったテーマや世界観に関して少し理解が深まるのではないか。
実際ドラマ内では、ヒョンビンが剣や銃を扱い敵と闘いながらゲームを進めるシーンが次々と出てくるのだが、不思議なことに、突如ゲームが始まるにも関わらず視聴者は一瞬でその世界に入り込んでしまう。ヒョンビンの演技力は勿論のこと、「W-君と僕の世界-」で漫画と現実世界の融合を描いたソン・ジェジョン脚本家の作品というだけあり、今回もゲームと現実の世界の融合、といった加減が絶妙だ。
また、今回ドラマの舞台となっているスペインの風景の威力も大きいだろう。ヨーロッパの美しい建築物も相まってか、第1話で騎士や馬など非現実的なキャラクターが突如出てきても見事に自然と溶け込み、視聴者は受け入れることができたようだ。

韓国での視聴率推移に関しては、全16回を通して平均視聴率8.4%、最終回は9.9%と好記録であり、さすがの話題作。また最高視聴率は第14回の10.0%であった。ただ本作品は同時期に放送されたパク・ボゴム×ソン・ヘギョ主演の「ボーイフレンド(原題:ナムジャチング)」と共に豪華なキャスティングとして放送開始前から話題となり、どちらがより視聴者の心を掴むか関心の的となっていたが、結果としてJTBCの「SKYキャッスル」が世間を一斉風靡したため、後半はその影にかくれてしまったのが惜しかったところだ。
また、先日最終回を終えたばかりの韓国では、誰もが予測できない展開であったためか視聴者の間で大きな波紋が広がった。ネット上では自身の解釈をコメントしたり、こうであってほしいという希望の結末のコメントをするなど、視聴者たちは互いに意見を共有しながら衝撃を落ち着かせているように見えた。実際本作品はかつてないジャンルであっただけに、視聴者にとっても馴染みがなかったり、或いはAR等の知識に長けている人から見ると不明瞭な部分があったりと、ドラマに対して賛否両論であったことは事実である。また、ラブストーリーというよりも“ゲーム”中心の内容であるため、ヒョンビンとパク・シネのロマンスを望んでいた視聴者は物足りなさを感じたようだ。ただ、昨今は単純なラブストーリーだけでは視聴者も食傷気味でもあるため、本作品は新たなジャンルへ挑戦したという点は相当な話題にもなり評価されている。今後も本作品のような新しいジャンルへ挑戦する後続作品が登場するきっかけとなったはずだ。そのような意味でも、多くの視聴者の記憶に残る作品となったことであろう。

“AR(拡張現実)”という韓国初のテーマを扱い、韓国ドラマ界に一石を投じたドラマ「アルハンブラ宮殿の思い出」は、現在日本においてもNetflixにて独占配信中だ。

tvN番組サイト
Netflix「アルハンブラ宮殿の思い出」視聴ページ

kandoratop【作品詳細】【「アルハンブラ宮殿の思い出」を2倍楽しむ】