チョン・イル「ヘチ 王座への道」第8話<反撃の序幕>ネタバレあらすじと見どころ、豆知識:世弟の側室:昭訓って?
イ・グムの衣を借りて両班になりすまし、儒生たちを扇動していたヨジ(Ara)が刺客に襲われ、イ・グム(チョン・イル)もまた何者かに命を狙われた!韓国本格時代劇「ヘチ 王座への道」第8話あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトにはチョン・イルからのコメントと予告動画が公開されている。
※この記事は、2019年11月10日~2020年5月3日までNHKBSプレミアムでの放送時に紹介したものです。
●ネタバレなしの第8話のあらすじはこちら。
※オリジナル版を参考にしているために、カットされたシーンやあらすじが前後する場合もあることをご理解ください。また、王族キャストは読み違いを避けるために(イ・グム、ミルプン君、ヨルリョン君)とバラつかせています。
【「ヘチ」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や見どころ、粛宗、英祖、景宗、密豊君、朴文秀ら実在の人物紹介などをまとめて紹介。ここでは第1話の前にいったい何があったのか、前史ともなる時代背景と派閥(老論、少論、南人)についても【エピソード0】として紹介している。
■第8話「反撃の序幕」(見どころ・豆知識)
何者かに襲われたイ・グム(ヨニン君)を救ったのはタルムンだった。朝鮮でもっとも王らしい王、良き王を目指すというイ・グムを信じて同志として戦う決心をしたことを伝える。すべての情報を集めた秘密の部屋に案内されたイ・グムは、そこで老論派の重臣キム・チャンジュンらがイ・グムを世継ぎ(世弟)にするよう王・景宗に進言していると知る。ミン・ジノンと手を組むことを考えていたイ・グムの計画は失敗。下手をすると、景宗に王座を奪おうとした逆賊とされると考え、パク・ムンスたちを呼び寄せて、勢力のない弱点を利点に変えようと新たな作戦を立てる。ヨジが来ないことを案じながらも王宮に戻る。その頃、ヨジは痛みを感じない凄腕の刺客に深手を負わされる。
冒頭、タルムン役パク・フンのキレのいいアクションが見られる。ところで凄腕の刺客はヨジを誰だと勘違いしたのか?刺客のつぶやきをお聴き逃しなく。
キム・チャンジュンらの動きを知った老論派のミン・ジノンは、イ・グムが世継ぎになるのを止めようと動く。ところが渦中のイ・グムが入宮したことに動揺する。その様子を見たイ・グムは、自分に刺客を送ったのがミン・ジノンだったと確信する。暗殺に失敗したミン・ジノンは、少論に右議政と弘文館大提学の座を譲る条件を提示し、イ・グムの逆心を断罪しようと持ち掛ける。
一方、王に呼ばれたイ・グムは、最初から跡継ぎを狙っていたのかと聞かれ、狙ったのは事実だが、老論から王を守ろうとしたのも真実だと答える。そして、ミン・ジノンと少論の思うままに自分を謀反の罪に問えばいいともいい、勢力のない自分を老論と少論が共謀して断罪しようとしているとも。そして党派ではなく朝鮮の安泰だけを考えていると言い、民のための政治を目指すと言った景宗の本心を誤解していたのか?と訴える。その頃、パク・ムンスはウィ・ビョンジュにイ・グムの逆心を捏造させるように仕向ける。
新たな作戦は人の心理を鋭く突くもの。イ・グムは良い王になりたいという景宗の心に訴え、パク・ムンスにはウィ・ビョンジュにミン・ジノンとイ・イギョムの二択を迫させる。
翌朝、大妃は、孝宗の血筋と粛宗の骨肉は景宗とイ・グムしかいないという書を景宗に渡し、どんな決断であっても王の意志に従うと告げる。一方、イ・グムはミルプン君の言葉から昨夜の刺客を送ったのはミルプン君で、ミン・ジノンが送った刺客はヨジを狙ったと気づく。そしてミン・ジノンに自分の衣を着た者を殺害したならお前も殺すと告げる。
ヨジが襲われたと知ったパク・ムンスとタルムンがヨジ救出に向かう。意識の戻ったヨジを見て、自分のせいで危険な目に合わせたと、涙ぐむイ・グム。傷を負ったのがイ・グムでなく自分でよかったと、ヨジ。そんな中、内禁衛が王命を持ってイ・グムの元へやって来る。危惧するイ・グムに伝えられた王命は、イ・グムを世弟にするというものだった。
男性2人が救出に駆けつけるが、決定打を打ったのはヨジ本人。満身創痍のヨジがどう戦うのか?王命が告げられた時の仲間たちの表情に注目。
王宮で「ヨニン君(イ・グム)はダメです!」と叫ぶミン・ジノン。その姿に自分の決断は正しかったと確信する景宗。その頃、ミルプン君は何名もの配下を殺害していた。
龍袍(ヨンポ)に着替えて内禁衛を従えたイ・グムは、タルムンに礼を言い、改めてタルムンとの約束を口にする。今後も路地の王である自分の指導を受けるようにと冗談を口にするタルムンは、イ・グムのヨジへの想いに気づき、からかう。
正装したイ・グム。唯一の協力者だったチャドンの「世弟邸下(セジェチョハ)」という呼びかけにイ・グムの目頭が潤む。跪く仲間たちにイ・グムはどんな言葉をかけるのか?感動的なこの場面で流れる楽曲は、チョン・インが歌う「純愛」。詳細は新感覚の時代劇OSTで。イ・グムの妻ソ氏とチョホンの真逆の言動も愉快だ。特にチョホンの言葉からイ・グムとの関係が明らかになるのでお聴き逃しなく。
タルムンから薬をもらったイ・グムはヨジの元へ戻り、傷の手当てをするが、胸がときめき途中でやめてしまう。一方、科挙の不正が明らかになったことで合格者が再発表され、パク・ムンスは合格を勝ち取る。
果たしてパク・ムンスは期待通り壮元(トップ)合格したのか?
辛丑年(1721年)8月、イ・グムの世弟冊封式の日。式場入りしたイ・グムは、「そなたの忠言のままにここまで来た、今後も忠誠に期待する」と、ミン・ジノンに告げる。景宗は、イ・グムの世弟冊封を宣言した後、「そなたと私が願うことが同じであることを」と告げ、イ・グムは「いつでも御命をお受けします」と、答える。
賤しい血筋の王子には絶対にかしずかないといっていたミン・ジノンがなんというのか?世弟に礼をするミン・ジノンら重臣たち、ミルプン君の表情に注目。
「ヘチ(해치)、善悪を区別し正義を守る伝説上の動物…いや、もう今日からは伝説ではない。そして、お前たちは覚悟しろ!」パク・ムンスは司憲府に監察として乗り込み、ヨジも茶母に復帰する。
■豆知識:世弟の側室・昭訓
宮女として入宮した女官たちは、国王に身を捧げる立場となり、他の男性との恋愛や結婚は許されない。そして王のお手付きとなった女官は“淑媛(スグォン)”や“昭容(ソヨン)”と呼ばれ、従四品~最高位の正一品までの身分も与えられる。同様に世子や世弟の側室にも身分が与えられる。チャドンがチョホンに言った“昭訓(ソフン)”は、側室としては一番下の身分で従五品。【朝鮮王朝豆知識】◆宮女の身分(内命婦)」で詳しく解説している。
■キャスト⇒相関図(NHK)
延礽君ことイ・グム役:チョン・イル
茶母ヨジ役:Ara(コ・アラ)
熱血漢パク・ムンス役:クォン・ユル
町のごろつきダルムン/タルムン役:パク・フン
密豊君ことイ・タン役:チョン・ムンソン
ほか
◇NHK「ヘチ 王座への道」番組サイト
2021.02.14スタート 毎・日23:00-24:00 NHK総合
2019.11.10-2020.05.03 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
◇作品公式サイト
【作品詳細】【「ヘチ」を2倍楽しむ】