『娘は戦場で生まれた』アカデミー賞 長編ドキュメンタリー部門ノミネート決定!各界からの絶賛コメント続到着

2020年01月14日11時30分映画
© Channel 4 Television Corporation MMXIX

ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ監督『娘は戦場で⽣まれた』が第92回アカデミー賞⻑編ドキュメンタリー部⾨にノミネートされた!映画公式サイトで予告動画が公開されている。

映画『娘は戦場で生まれた』は、主人公であるワアド・アルカティーブが手にするカメラの映像を通して、2012年から2016年までの間の時間軸を絶えず往還しながら、アサド政権によって、美しい景観を誇っていたアレッポの街が無残にも破壊され、朽ち果てた廃墟に変わり果ててしまった過酷な現実を、仮借ないまなざしで描き出すドキュメンタリー。⇒映画詳細



各界から絶賛コメントも続々到着している!

◎世界の脆さと命の尊厳。死者と子供たちの誕生。空爆や包囲攻撃が日常になった戦場の内側で、母親(ワアド)から空(サマ)という名の娘への強い意志が語られる。死に包囲されながらも、母親は娘の為に映像を遺し続ける。彼女は、追い詰められても撮影を止めない。眼を背けたくなる我々は、だからこそ逃げずに観るしかない。それが“戦場に生まれなかった我々”の出来ること。彼らが生まれた故郷(アレッポ)は破壊されても、彼らが守り抜いた空(サマ)は周り続ける。――小島秀夫(ゲームクリエイター)

◎世界はなぜ私たちの惨状を見過ごすのか。私たちを見捨てるのか。ワアドの叫びが観終えた今も消えない。正直に書けばドキュメンタリー制作に関わる一人として、この作品には嫉妬する。それほどに凄い。一人でも多くの人、そして世界の指導者たちすべてに見せたい。この映画を突きつけたい。――森達也(映画監督・作家)

◎「時には武器を取り戦争するのも必要だ」と思っている人に観てほしい。これが戦場の現実だから。戦争は卑怯で、理不尽で、残酷で、虚しく、不幸だ。破壊するだけで何も生み出さない。砲弾の降る中で生活することがどういうことなのか、この映画を観て体感してほしい。――想田和弘(映画作家)

◎新聞やテレビの戦争報道では見えてこない現場の実態が凄まじいのに動揺しないワアドとハムザの姿に感激しつつハラハラしっぱなし。必見の力作です。――ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

なお、受賞発表は日本時間2月10日(月)となる。

■作品概要
監督:ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ 出演:ワアド・アルカティーブ、サマ・アルカティーブ、ハムザ・アルカティーブほか
2019年|イギリス、シリア|アラビア語|100分|英題:FOR SAMA 日本語字幕:岩辺いずみ 字幕監修:ナジーブ・エルカシュ
配給:トランスフォーマー 宣伝:テレザ、スリーピン

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