【フジテレビ】史上最年少!16歳女子高生の心温まる友情物語『言の葉』に! 第 7回「ドラマ甲子園」受賞作品決定!

2020年07月28日09時00分暮らしと文化

フジテレビでは、夏の風物詩となっている、全国の高校生を対象に脚本募集企画、第7回「ドラマ甲子園」の大賞に史上最年少の16歳女子高生の心温まる友情物語『言の葉』に決定した。作品は、ドラマ映像として制作され、FODにて配信と同時にCSチャンネルでも放送される。



フジテレビでは、高校時代は一番感受性が高く、クリエイト能力が花開く時期。テレビドラマでも、映画でも、演出家は脚本が書けてこそ、演出能力を発揮することができる。
演出家の才能発掘のため、2014年から「ドラマ甲子園」を立ち上げました。第7回となる今回は、昨年10月から今年の6月初旬まで募集期間を延期したところ、全国から多くの作品が寄せられました。厳正な審査の結果、第7回「ドラマ甲子園」の大賞作品は、人付き合いが下手で友達ができない女子高生と、言葉が話せない少女との心温まる友情物語を描いた、横浜市在住の高校2年生、平野水乙(ひらの・みお)さんの『言の葉』という作品が選ばれました。尚、平野さんは現在16歳で、ドラマ甲子園史上最年少の大賞受賞者となります。また、佳作に選ばれたのは、大阪市在住の青葉美樹さん(19歳)の『アパシー記』です。
 大賞に選ばれた作品は、執筆者本人の演出で、プロのスタッフがサポートし、プロの俳優たちの出演でテレビドラマとして制作します。これまではCS放送フジテレビTWO ドラマ・アニメにて放送をメインとしていましたが、今年からはFOD(フジオンデマンド)にて配信し、CSでも放送します。十代の若い感性が紡ぎ出す、時代の空気を反映するビビッドなドラマは、大きな反響を呼ぶことでしょう。これは、単なる映像フェスティバルではなく、脚本コンペティションを経て演出もする、「ディレクター虎の穴」です。とコメントしている。

◆大賞受賞者 平野水乙(ひらの・みお)さんコメント
「最終選考の電話をいただいてから緊張しっぱなしで、不安だったんですけど、両親や学校の方々の協力のおかげで大賞を取ることができ、今は幸せな気持ちで一杯です。小さい頃からずっと物語を書いてまわりに読んでもらったりしていたんですが、あまり評価されていない気がして、小さいころからずっと書いているのに私はセンスないのかなあと思っていました。でも今回ネットで「ドラマ甲子園」の募集を見つけて出させてもらって、まさか大賞までもらえるとは思っていなかったのでとてもうれしいです。この作品は言葉を伝える大切さを表している作品で、”言葉”を漢字で書くと言うに葉と書くので、葉っぱを使って言葉を伝えたら面白いんじゃないかと思って書きました。このドラマ制作では、自分の意見をしっかり言うということを常に目標として頑張っていきたいと思います」

ストーリーは、香里は昔から不意に相手を傷つける言葉を言ってしまう癖があり、これが原因でいじめられるようになってしまう。ある日、香里は教室を抜け出し、丘ノ上公園にあるベンチに座った。「自分の気持ちを素直に伝えられるようにしてください」と神様に願うと、ベンチの真上にある桜の木から一枚の葉が落ちてきた。葉には『君の名前は?』という文字が書かれている。その文字を書いたのは、話すことができない咲という女の子だった。香里と咲は毎日会うようになり、次第に仲良くなる。そして香里は咲に友達ができない悩みを相談した。咲は友達を作る方法を香里に教え、その方法で香里は悩みを克服し友達ができると、咲とは会わなくなっていった。そして、久しぶりに咲に会った香里は、あの嫌な癖で咲を傷つけてしまう。しかし、その後知る咲の本当の正体に香里は・・・。
言葉を伝えられない香里と伝えたい咲。タイムリミットが迫った二人の友情を描く感動物語。あなたは普段、言葉を大切にしていますか?

◆フジテレビプロデューサー:鹿内植による総評
2020年はコロナ禍により今まで当たり前の様に過ごしていた日常が一変。自粛により家にいる時間も増え、人々がそれぞれ考える時間、自分自身と向き合う時間が多く持たれています。
この時期での脚本募集でしたので、現役高校生たちが今、何を感じて、どんな作品を送ってきてくださるのかとても個人的に興味がありました。全体的には不安や人の命をテーマにしたものが多く見受けられましたが、そんな中でも、この様な時代だからこそ、前向きに物事を捉え希望を見出している作品にキラリと光る魅力を感じました。
ドラマ甲子園の現場は大賞が選ばれてからがその受賞者の本当にやりたいことが発揮される場所です。
毎年、撮影自体は1週間程度なのですが、それに向けてのスタンバイ作業、また撮影後の編集作業を通しての約1か月半程の間で、自分が書いた作品でみんなに何を伝えたいのか、また自分は何を考えて脚本を書いたのか、改めて向き合うことになります。そして、多くの年齢の離れたスタッフにその事をしっかりと伝える作業があります。
この過程を経て毎夏高校生はひとまわりもふたまわりも自信を付けて、大きな存在感を放ちます。今年もまた新たな監督が誕生する事が本当に楽しみです。
そして、1時間のドラマを脚本としてアウトプットするのは容易な事ではありません。
今回、応募してきてくださった全ての方々に感謝いたします。と評価している。

選考理由としては、『言の葉』という作品は16歳という大人でもなく、周りが思っているほど子供でもない、とても多感な感受性が強い時期に平野さんが人とのコミュニケーションをリアルな感情とファンタジーを上手く織り交ぜながら表現した作品です。
「ありがとう」という言葉も心で思っていても相手に伝わらない。思っていても気持ちとは裏腹な態度を取ってしまう。そんな、この世代だからこその不器用だけど可愛らしくも純粋な人との関わり合いが丁寧に描かれています。
また、初めて脚本を書いたとのことでしたが、しっかりとした構成と生き生きとしたセリフは高校生とは思えない執筆力です。
平野さんは特にS N Sをフル活用したコミュニュケーションが主流の世代。そんな彼女が、あえて口で言葉にしたり、手書きの言葉にこだわった所がとても素敵な作品でした。
今を生きる16歳の監督が、直接伝える「言葉」の大切さをどう表現するか、映像として見たいと強く感じました。
 大賞を受賞した平野さんはこれから夏休み期間中に行う撮影に向けて、様々な準備に入ります。またキャストの情報など順次発表していく予定ですので、16歳の女子高生が人生初のドラマ制作に臨む作品にご期待ください。

ドラマ映像として完成するまで少し時間が掛かるそうだが、完成したドラマを見るのが楽しみな作品である。

◇番組概要
番組タイトル:第7回ドラマ甲子園大賞受賞作品『言の葉』
配信:FOD(フジオンデマンド)
脚本・監督:平野水乙
製作:宇津井隆
プロデュース:鹿内植
プロデューサー:後藤妙子(バンエイト)/松嶋翔(マイケルギオン)
協賛:両備システムズ
制作著作:フジテレビ

作品の進捗状況は「ドラマ甲子園」公式サイトやTwitterで告知されるようである。
「ドラマ甲子園」公式サイト
Twitter「ドラマ甲子園」公式サイト
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