【岐阜サステイナブル・ツーリズム】 戦国時代から現代まで時代の変遷を楽しむ

01月31日16時29分社会

近年は旅先の地域文化や環境保全を考慮しつつ、そこに暮らす人々の生活も豊かにする持続可能な観光(サステイナブル・ツーリズム)に世界的な注目が集まっており、岐阜県では“日本の源流に出会える旅”をコンセプトに、サステイナブル・ツーリズムを積極的に推進している。そんな岐阜県の魅力を紹介しよう。岩村城下町のHPには桓公インフォメーション動画が公開中だ。



岐阜県では、岐阜県の持続可能な観光の先進的取組みであり、将来的に世界から選ばれる旅先となり得る観光プログラムを「NEXT GIFU HERITAGE~岐阜未来遺産~」として認定しており、2023年には「飛騨小坂~自然のめぐみを体験、滝めぐり、湯めぐり~」「恵那岩村の山城・城下町と農村景観めぐり」の2つが選ばれた。

今回は、八百余年の歴史を持つ三万石の城下町周辺地域の文化や歴史を体験できる「恵那岩村の山城・城下町と農村景観めぐり」についてご紹介します。岩村町は地域全体で戦国時代から江戸、明治、大正、昭和時代を感じる町並みや城下町を守り続けており、サステイナブルな旅を体験することができる。

■八百余年の歴史を持つ三万石の城下町
岐阜県南東部にある恵那市岩村町は、八百余年の歴史を持つ三万石の城下町として、今も城山に本丸跡や、石垣を残す日本百名城のひとつ岩村城跡をはじめ、重要伝統的建造物群保存地区に選定された歴史ある町並み(岩村本通り)や、数多くの旧跡を有する情緒あふれ、生活感のある史跡観光の町だ。

岩村本通りは、2018年前期NHK連続テレビ小説「半分、青い。」や2023年に上映された映画「銀河鉄道の父」のロケ地にもなった。
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地元のガイドと一緒に、山麓の藩主邸から山頂の本丸まで歩くお城ツアーや江戸時代の商人街をめぐり、往時の町並みに思いをはせる城下町をめぐるツアーに参加してみては?

ツアー名 岩村まるごと博物館!城下町「地域遺産」ツアー
開催日時 応相談(土曜日・日曜日・祝日に随時開催可能) 日中の2~3時間
体験料金 200円 ※内容により別途資料代が必要な場合があります
お問い合わせ TEL:0573-43-2111
HP



■「農村景観日本一」
農村景観日本一と称される富田地区は、東から西に少し傾斜した穏やかな岩村盆地の中に、瓦と白壁の昔ながらの農家や土蔵が点在する農村景観が展開しています。盆地を形成する緑の低い丘や遠く三河・尾張と境を接する山々が二重・三重に連なって、この景観を一層引立てています。この眼下に広がる田園は、総面積約150haあり、岩村町の約半分を見ることが出来ます。
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■春の風物詩!いわむら城下町のひなまつり
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている城下町とその周辺約100か所に、3月1日から4月3日まで、江戸時代から伝わる古今雛や装飾が見事な御殿雛、色鮮やかな土雛、住民の手作り雛など約 3,500 体のお雛様が通りを歩きながら見えるように展示された地域最大級のひなまつりです。その期間中は、宵のひなまつりなど趣向を凝らした様々なイベントが行われます。
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イベント名:岩村城下町(重要伝統的建造物群保存地区とその周辺)
開催日時:2024年3月1日(金)~4月3日(水)
開催場所:岩村町本通りとその周辺
お問い合わせ:恵那市観光協会岩村支部 TEL:0573-43-3231
HP

■「武士の学校「知新館(ちしんかん)」で学ぶ佐藤一斎と言志四録」ツアー
佐藤一斎は、江戸時代後期の美濃国岩村藩出身の儒学者。「この人物が居なかったら、日本の夜明けは無かったかも知れない。」と言われ、門下生には、佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山などがおり、一斎の著書である「言志四録」は幕末の西郷隆盛、勝海舟、坂本竜馬などに大きな影響を与えたと言われています。
岩村町の城下町は、文教の町であり、一斎が残した名言が書かれた200枚もの木板が家々の軒下に掲げられ、また各所に建てられた15か所の碑文など、至るところで一斎の言葉に触れることができます。
ツアーに申し込むと、岐阜県文化財に指定されている岩村藩校「知新館」で、書見台を使って「言志四録」の教えを学んだあとに、城下町を散策しながら碑文をめぐり、カステラの試食や甘酒の試飲などを楽しめます。
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ツアー名 「武士の学校『知新館』で学ぶ佐藤一斎と言志四録」ツアー
場所:岐阜県恵那市岩村町88番地 城跡公園
開催日時:土曜日(13:30~15:00)・日曜日(10:30~12:00)で応相談
※12月~2月は開催なし。
体験料金:資料代など1,000円(税込み)
お問い合わせ:NPO法人いわむら一斎塾 TEL:090-7867-2074
HP