大倉忠義＆広瀬アリス「知ってるワイフ」の原作は＜愛の不時着＞制作会社の共感型ラブファンタジー！

2021年1月期フジテレビ「木曜劇場」枠で、関ジャニ∞のメンバーで俳優としても活躍する大倉忠義と女優の広瀬アリスが共演することで話題になっている「知ってるワイフ」は、韓国ドラマのリメイク！韓国で同時間帯視聴率1位に君臨したオリジナルドラマで先取りチェック！韓国版予告動画は公式サイトで公開中だ。

原作の「知ってるワイフ」は、韓国の有料ケーブルテレビチャンネル・tvNで2018年に放送され、同時間帯ドラマの視聴率1位を獲得した作品。
「結婚生活、こんなはずじゃなかった！あの頃に戻って人生をやり直したい！」と日々嘆く恐妻家の主人公が、ある日突然過去にタイムスリップして、妻を入れ替えてしまうラブファンタジー。核となるのは夫婦の愛だが、忙しい日々の中で忘れてしまった数多くの”愛”について深く考えさせられると大きな反響を呼んだ。

気になる物語は…。
銀行員のチャ・ジュヒョクは、２児の父親。仕事は、中途半端な能力と自分勝手な新人のせいで、なかなか上手くいっていなかった。昔は可愛かった妻ソ・ウジも今は小さなことにも激怒し、おじさんのような行動ですっかり愛も冷め、離婚したいとさえ思うようになっていた。全てに疲れていたとき、偶然、大学時代の後輩で初恋の相手イ・へウォンに出会い、大学時代を思い出すジュヒョク。懐かしくもあるが、そのときにウジンに出会ったことを改めて後悔するのだった。その後ジュヒョクは12年前の大学時代にタイムスリップし…。

ここ数年、韓国ドラマを日本でリメイクしたドラマが多く放送された（日本版）。刑事・捜査ドラマジャンルの「ボイス～112の奇跡～」、「シグナル」、「サイン」、「TWO WEEKS」、8月現在放送中の「未満警察 ミッドナイトランナー」も韓国映画をリメイクした作品だ。他にも、「グッド・ドクター」、「ごめん、愛してる」、「記憶～愛する人へ」などは病に絡んだ感動作で、「ミセン-未生-」（邦題：HOPE)は感動的なお仕事ドラマ。そのほとんどが、比較的シリアスものが多い。

そんな作品チョイスを見て「違うんだなー！」と首を傾げた韓国ドラマファンは少なくないはず。韓ドラの魅力は、コミカルとシリアスの絶妙な絡み具合にある。Netflixで独占配信中の「愛の不時着」の魅力も、笑って泣いて胸キュンさせてくれるところ。「知ってるワイフ」は、「愛の不時着」を制作したドラマ制作会社STUDIO DRAGONが手掛けた作品だけに、このあたりのさじ加減は絶妙だ。

しかしその描き方は真逆だ。「愛の不時着」が実在する国境に阻まれる憧憬型ロマンスなら、「知ってるワイフ」はタイムスリップというファンタジー要素を盛り込んだ共感型ロマンス。「愛の不時着」はあまりにも現実味がなくて…という方にもお勧めできるラブファンタジー。

主人公のジュヒョク役(日本版：大倉忠義)を務めるのはチソン。チソンといえば、出演作を次々と大ヒットさせる"視聴率王子"の一人だ。「被告人」では妻と娘を殺した濡れ衣を着せられ、死刑判決をうけた検事役、「キルミー・ヒールミー」では自殺願望のある高校生や明るく単純で自由奔放な女子高生役まで七変化で視聴者をあっと驚かせ、"演技の神"と呼ばれるトップ俳優。そんなチソンもさすがに恐妻家を演じるのは本作が初めて。会社では上司のご機嫌取りに疲弊し、家に帰ったら妻の怒鳴り声。唯一の癒しであるゲームも、妻に隠れて夜中にこっそりとしか出来ない…妻に頭の上がらない既婚男性のあるあるをこれ以上ないほど、惨めに演じ、タイムスリップにより人生をリセットして理想の生活を手に入れたもののの、失って初めて妻の大切さに気づいていくジュヒョクを好演している。

一方、仕事と育児の両立で毎日せわしなく過ごし、家のことに非協力的な夫に不満を抱えながらも毎日必死で生きている妻ウジン（日本版：広瀬アリス）を演じるのはハン・ジミン。大ヒット韓国時代劇「イ・サン」でヒロインを務め清純派として日本でも人気の女優。「愛の不時着」主演ヒョンビンと共演した「ジキルとハイドに恋した私 〜Hyde, Jekyll, Me〜」以来、3年ぶりにドラマ復帰を果たした作品で、生活に余裕がなく女性を捨てた鬼嫁を体をはって演じており、タイムスリップによりできる銀行員となる変身ぶりを完璧に演じている。

＠フジテレビ韓国ドラマが1話70分×16話～20話に対して、日本ドラマは1話45分×10話前後。これまでのリメイクでは、中盤まで好調だったが、終盤に来て肝の部分を大幅カットしたために知りつぼみになるケースが多い。そんなハンディキャップを「僕らは奇跡でできている」「フリーター、家を買う」「僕の生きる道」シリーズ 他人気作品を多く手掛けた脚本家・橋部敦子がどう料理するのか、来年の放送が楽しみだ。

なお大倉は、フジテレビ系ゴールデン・プライム帯の連続ドラマで主演を務めるのは初めて。フジテレビでは、「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐」でシリアスな演技を見せたが、本作ではどんなダメンズぶりを見せてくれるのか楽しみだ。広瀬もフジテレビ系連続ドラマのヒロインは初めてだが、「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」「世にも奇妙な物語 '20夏の特別編」などでこのところ演技幅をぐんと広げているだけに、本作のヒロイン役は敵役かもしれない。広瀬は大倉とは初共演だが、「関ジャニ∞クロニクル」（2015年5月-／フジテレビ）にゲスト出演している。⇒フジテレビ「知ってるワイフ」番組サイト

共働き夫婦のドタバタな日常シーンや喧嘩シーンのリアルさに視聴者をアッと言わせた「知ってるワイフ」。日本でもDVD発売、レンタル、配信もしているので、リメイク版視聴前に、オリジナル版で予習しておいてはいかがだろう。

【「知ってるワイフ」を2倍楽しむ】では各話のあらすじと見どころ、韓国での評判などまとめて紹介しているので参考にされたい。

◇公式サイト
◇韓国番組公式サイト
【作品詳細】【「知ってるワイフ」を2倍楽しむ】