『東京バタフライ』白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生と佐近圭太郎監督が登壇した舞台挨拶レポ
WIT STUDIO×Tokyo New Cinema最新作は同世代への共感必至の感動作!叶わなかった夢の残り香を胸に、人生を“再生”していく…『東京バタフライ』のバンドメンバー白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生と佐近圭太郎監督が登壇した舞台挨拶が9月3日吉祥寺のライブハウスで開催され、映画館にて生中継した!映画公式サイトで予告動画が公開中だ。
『東京バタフライ』は、叶わなかった夢の残り香を胸に、先の人生をどう生きていくか― 不器用な彼らの音色が紡ぐ、ほろ苦くも温かいヒューマンストーリー。9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開となる。先日、イタリア・フィレンツェ映画賞に入選を果たした。
■日時:9月3日(木)
■場所:吉祥寺SHUFFLE(武蔵野市吉祥寺南町2-6-10フジパームビル)
■登壇:白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生、佐近圭太郎監督 MC:奥浜レイラ
『四月の永い夢』『わたしは光をにぎっている』『静かな雨』など映画ファンに良質な作品を提供し続けているTokyo New Cinema×WIT STUDIOによる最新作『東京バタフライ』の先行上映会がアップリンク吉祥寺で行われた。この日は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、別会場からのリモート中継で、本作に出演する白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生、そして佐近圭太郎監督が舞台あいさつを行った。
モスクワ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した中川龍太郎監督の『四月の永い夢』で助監督を務めた新鋭・佐近圭太郎監督の長編デビュー作となる本作は、かつて同じ夢を追いかけた若者4人が、過去の後悔や挫折と向き合い、必死にもがきながらも前に進んでいくさまを描き出す物語。
シンガー・ソングライターとして活動する白波多は、本作が長編映画初出演にして主演を務めた。主人公の安曇を演じてみて、「自分と安曇がどんどん重なっていって。自分がどっちだったかなと思うくらいにリンクする瞬間もありました。自分の経験から感情を引き出して演じたところも多いので、重なっているところもたくさんありました」と述懐。アーティストとして共感することも多かったという。ギタリスト・仁役の水石も「実はこの中では、僕が最年少なんですよ。だから裏ではお兄さん、お姉さんに支えていただきながらも、お芝居としては仁の熱さと厚さを出せるように頑張りました」と続けた。
さらにベース・修役の小林が「僕自身、役者を目指してきて。少しはお金ももらえるようになってきましたが、修のような経験は何度もしてきました。本気で何回もやめようと思ったこともありましたし、まわりで辞めていく人も見てきましたし。役を作るというよりは自分の中にあったものを左近監督が切り取ってくれたという感じでした」と続けると、ドラム・稔役の黒住も「稔は、自分が何をしたいかというよりも、自分の場所を守りたいキャラクター。人との関係性を壊したくないというのはけっこう大事にしました」とそれぞれが役作りについてコメント。それを受けた左近監督は「僕の中ではサクセスストーリーを作るつもりはなかった。それよりも夢破れた先の人生に興味があって。そういう人を描きたいと思いました」と本作のテーマについて明かした。
「自分たちの夢にどう向き合うのか」というテーマを持つ本作にちなみ、それぞれの夢、踏み出したいことなどについて質問された登壇者たち。まずは白波多が「常にありますね。新しい自分に会えたらうれしいし、新しい景色が見られたらうれしい。常に発見していきたいです。これからもお芝居はどんどんしたいなと思いました。ぜひどなたかお願いします」と女優への意欲を見せると、水石も「僕もまだ、夢なかばというか。僕は最初から俳優になりたかったわけではないんですが、不思議なご縁で俳優という道に進んでいます。僕の名前はアジア(亜)を飛ぶ夢という由来があるんですが、その名前をまっとうできるような俳優になりたいと思っています。身近な目標としては、新人俳優賞を取ることができるような実力を持てるようになりたい。そこから日本と他の国を結べるような俳優になれたら」と俳優としての決意を語るひと幕もあった。久しぶりの再結集となったキャスト陣と監督は、この再会を噛み締めるように終始笑顔が絶えない舞台挨拶となりました。
映画『東京バタフライ』は9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー
監督・編集:佐近圭太郎 脚本:河口友美 音楽:白波多カミン 撮影:星潤哉 チーフプロデューサー:和田丈嗣 プロデューサー:新井悠真
出演:⽩波多カミン ⽔⽯亜⾶夢 ⼩林⻯樹 ⿊住尚⽣ / 松浦祐也 尚⽞ 松本妃代 ⼩野⽊⾥奈 浦彩恵⼦ 熊野善啓 福島拓哉
主題歌:白波多カミン with Placebo Foxes「バタフライ」(日本コロムビア)
制作:WIT STUDIO Tokyo New Cinema 配給:SDP 81分 コピーライト表記:©2020 WIT STUDIO/Tokyo New Cinema
◇『東京バタフライ』公式サイト