イケメン、ギルバート登場!NHK「アンという名の少女」第4回あらすじと見どころ:若さとは強情なもの
アンを養女に向かえたカスバート家は新しい生活が始める!アンは学校へ行くことになり、マリラもまた母親になるべく新しい世界に足を踏み出すが、波乱の滑り出しとなる!NHKBSプレミアムで放送の「アンという名の少女」(全8話)次週5月1日(月)放送の、第4回のあらすじと見どころ、新キャストのギルバートを紹介、Youtube「NHKエンタープライズ ファミリー倶楽部」チャンネルにてシーズン1のPR映像が公開中だ。
※2020年NHK総合で放送したときに紹介したあらすじです。
「アンという名の少女」は、カナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる小説『赤毛のアン』をカナダCBCとNetflixにより共同製作したテレビドラマシリーズ。全3シーズン制作され、NHKでは1シーズン(全7話)を8回で放送。
※【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】では、各話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。
※以下、詳しいあらすじを知りたくない方は、「■みどころ」をご覧になって、「あらすじ」は確認用にどうぞ。
また、【ドラマ紹介】で「アイデンティティ、偏見、いじめ、女性の自立など現代的なテーマが追及されている」と紹介したが、今回は教師と生徒の性スキャンダルについても触れている。
■第4回:若さとは強情なもの
9月になりアンはアヴォンリーの学校に通うことに。登校初日、期待と不安で落ち着かないアン。両親からアンと一緒に登校する許可が下りないダイアナは、学校でアンを待つ。登校したアンはダイアナからさっそく友達を紹介してもらうが、アンの難しい言葉遣いや流行おくれの服、孤児だということで笑いものにされてしまう。かばおうとするダイアナを制止して、「養女になっても孤児だという事実は変わらない」とアン。そんなアンをクラスの男子もからかう。いたたまれなくなったアンをダイアナが外に連れ出し、学校を案内する。アンが思っていた以上に学校は決まりごとが多く、低学年の算数の勉強も分らないことで不安になる。
ところが、備品室を覗いた二人は、親密なフィリップス先生と生徒のプリシーを目撃。驚くダイアナに、2人は子作りをしていると、聞きかじりの情報まで付け加えて解説するアン。昼休み、ダイアナから話を聞いた女子たちがアンに話の続きを聴こうとする。ところが、里親に出されていたときの夫婦の営みまで自慢げに話しだすアンに、女子たちは嫌悪感を露わにして「汚らわしい」と出て行ってしまう。
その頃、マリラは“進歩的な母親の会”に誘われ、思い切って参加することに。女性の教育や社会制度について活発に話し合う若い母親たちについて行けないが、アンのよき母になろうとするマリラは会を続けることにする。
翌朝、昨日の失敗を反省しながら登校するアンを、プリシーの弟ビリーが待ち伏せしていた。噂話で姉を傷つけたとアンに仕返しをしようとするが、ギルバートが現れて難を逃れる。ギルバートはクラス一の人気者で、ルビーの憧れの人だと聞いていたが、いきがかりじょう一緒に登校することに。それをみた女子たちがアンを責め、「ギルバートには近寄らない」と約束させられる。
一方、買い物中にベル夫人を見かけたマリラは声を掛けるが、「アンが学校に来ると他の生徒に悪影響を与えるので、アンを学校によこさないように」と言われてしまう。アンが学校で何をしたのか心配するマリラ。マシューが情報通のリンド夫人から、アンが男女の営みについて話をしたようだと聞き、マリラに教える。「村中の噂になる!」とアンに腹を立てるマリラだったが、「まだ知らなくてもいいことを知らされる、酷い環境にいた」とアンを不憫がるマシューの言葉を聞いて考えを改める。マリラはアンドリュース家を訪ねアンのことを謝るが、プリシーの母の怒りは収まらない。「アンを引き取ったことで村の風紀が乱れる」とまで言われ、「アンが見聞きしたことは、あの子のせいではない。進歩的な母親には思いやりの言葉がないのか」と、マリラは言い返して踵を返す。
学校では、授業中にアンをからかったギルバートをアンがノートで殴りつけ、「かんしゃく持ちのアン・シャーリーです」と黒板の前に立たされてしまう。ギルバートが自分のせいだと庇うが、余計に女子たちの反感を買ってしまう。先生の制止も聞かず、そのまま学校を飛び出してしまったアンは・・・。
■見どころ
「割り算はできないけど、孤児だけど…読書は誰にも負けない」学校では不評だった野花で飾った帽子や、綴りの授業で他の生徒の回答に口出し、感情入りすぎの教科書の音読など、全てはアンの不安の裏返しから来ている。その最たるものが聞きかじりの男女の営み。大人ぶったアンは、男性はズボンの前ポケットに何を隠していると、みんなに話したのか?
初回から、マシューの優しさに泣かされっぱなしだが、今回もまた、マシューの優しさが胸に突き刺さる。世間体を気にして下品な噂話をしたアンに腹を立てるマリラ。そんな環境で育つしかなかったアンを不憫に思うマシュー。そして、兄の話を聞いてすぐに考えを改めたマリラが、血相を変えて帰って来たアンをどんな態度で迎えるのか?
【第3回】で「カスバート兄妹が少しずつ変わり始める」と紹介したが、今回はマリラとリンド夫人の関係にも注目してほしい。マリラが自分の知らない“進歩的な母親の会”に参加したことで、ご機嫌斜めのリンド夫人。2人の間に不穏な空気が流れるが、帰って来たアンに「学生時代から今まで仲よくしている2人の関係は奇跡」と言われ、バツが悪くなった2人は仲直り。リンド夫人もアンのお陰で変わって来た。
一方、マシューと手伝いの少年ジェリーとのほのぼのシーンも見逃せない。アンが馬に話すのを聞いたジェリーは、アンから「盗聴しないで」と釘を刺されるが、ジェリーにはこの言葉は難しすぎて聞き取れない。マシューにどう聞き違いして尋ねるのか?
■豆知識:ギルバートを演じたのは?
今回から登場するギルバート・ブライスのイケメンぶりがネットでも話題になっている。演じたのはルーカス・ジェイド・ズマン。アメリカ・シカゴ出身で、アンを演じたエイミーベス・マクナルティと同じ年の2001年生まれ。
2017年のアカデミー賞で脚本賞にノミネートされた映画『20センチュリー・ウーマン』(マイク・ミルズ監督)のジェイミー役で注目を集めた。監督が故郷サンタバーバラを舞台に、母親をモデルに「母と息子」を描いた作品で、ルーカスは15歳の反抗期の少年を演じた。『センス8』や『シカゴ・ファイア』にも出演し「ちっちゃいオーランド・ブルーム」とも呼ばれる期待の若手だ。映画ではシングルマザーの息子役だが、「アンという名の少女」では病気がちの父親と二人暮らし。ギルバートの父親の登場もお楽しみに。ちなみに授業中にアンにちょっかいを出して板でできたノートでアンにひっぱたかれるが、Netflixで配信中の「赤毛のアン」では、黒板ノートがぶっ壊れるほど強くぶたれている。
■キャスト(声のキャスト)
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)
■原作・制作
原題:Anne with an “E”
制作:2017年 カナダ
◇NHK番組サイト
2023年4月3日スタート 月22:00-22:45 NHKBSプレミアム
2020年9月6日-10月25日 日23:00-23:45 NHK総合
◇YouTube「アンという名の少女」予告動画
【シーズン1作品紹介】【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】