ヨ・ジングが狂気の王と心優しき道化師の2役で魅せる韓国ドラマ「王になった男」は、洗練された映像美と共に流れるドラマ音楽（OST）も大きな見どころのひとつ、今回はドラマを一層盛り上げているOSTについてご紹介！作品公式サイトで予告動画が公開中だ。

「王になった男」は、王の影武者となった男の数奇な人生と宮中に渦巻く陰謀を描く本格時代劇。ドラマの5つの見どころポイントや詳しい各話のあらすじ、時代背景と人物紹介、豆知識など【「王になった男」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。



本作は、先の読めないストーリー展開やロマンス、実力派俳優陣が作り上げるキャラクターなど見どころ満載だが、自然の風景を活かした映像美や、美しい映像と共に流れる数々のドラマ音楽（OST）も本作の大きな見どころの一つだ。

特に、ハソン（ヨ・ジング扮）と王妃ソウン（イ・セヨン扮）とのロマンチックなシーンに流れるOSTは視聴者の心を揺さぶる。本作のOSTに参加したのは、日本でも大人気のガールズ・グループから、GFRIENDのウナ、Red Velvetのスルギ、ソロでのOST参加は初となる、人気ボーイズ・グループNU'ESTのベクホ、「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」でこぶしを利かせた「홍연　紅縁」など時代劇OSTに欠かせないアン・イェウンなどなど。今回は、そんなOSTのなかから、筆者お勧めの3曲を紹介したい。

まず、1曲目は「君のそばなら」。シム・ヒョンボの作詞、ソン・シギョンの作曲。“バラードの皇帝”の異名を持つソン・シギョンが、2017年以来2年ぶりに自作曲でOSTに参加した。暖かい弦楽器と美しいピアノ演奏が特徴で、ソン・シギョンの甘く繊細な歌声で、「辛い恋でもおまえのそばならば全てがうれしい」という歌詞が、ハソン(ヨ・ジング)とソウン(イ・セヨン)の切ない愛を表現している。ソン・シギョンといえば、日本の“泣き歌の貴公子”林部智史の作詞、ソン・シギョンの作曲でデュエット曲「夢月夜(ゆめつきよ)」など、日本でも活動しており、2021年2月現在放送のNHKハングル講座にレギュラー出演している。

【君のそばなら】


次に紹介したいのは「また会えることが出来たら（다시 볼 수 있다면）」。まずは予備知識なしに澄んだ歌声を聞いてほしい。

【また会えることが出来たら】


「잊지 못해 잊지 못해＝イッチモッテ、イッチモッテ（忘れられない、忘れない）」「한번만 한번만＝ハンボマン、ハンボマン（もう一度、もう一度だけ）」と切なく歌うのはなんと、2006年生まれでドラマ放送当時、若干13歳の少年オ・ヨンジュン君。2018年2月の平昌オリンピックの閉会式で「オリンピック賛歌」を熱唱したとんでもなく歌の上手い少年を覚えておいでだろうか？ブルーのコートを着込んだあの愛らしい少年が、こんな切ない歌を歌っている。ヨンジュン君は、2016年にMnet「ウィ・キッド」という音楽番組で「風の吹くところ」を披露し、会場をざわつかせた歌の天才少年。当時の映像が見られるので、気になる方はぜひチェックを⇒https://www.youtube.com/watch?v=yUWeDaAViF8

そして、視聴者を驚かせたOSTが最後に紹介する「セレナーデ」だ。音楽の授業でも習ったクラシック、シューベルトの名曲。「偉大なショー～恋も公約も守ります！～」ソン・スンホンと「愛の不時着」のソン・イェジンが共演したユン・ソクホ監督四季シリーズ「夏の香り」のテーマ曲としても韓ドラファンの心に刻まれているだろう珠玉の一曲（参照：四季シリーズ）。
第5話/24話版（3話/16話版）王妃がハソンからハジバミの実を受け取った願懸けのシーンなどで流れる。ここで流れるのは「ソウンのテーマ曲」でゆったりしたピアノ1本の優しいメロディだ。この曲が最初に流れた時は、「時代劇にクラシック？」と、筆者も驚いたが、若い主役カップルの映像と共に流れると不思議としっくりくる。
この曲は「ハソンのテーマ曲」としても使用されており、こちらはイントロから楽器を重ねた強さの感じられるメロディになっている。2曲紹介しているので聞き比べてほしい。

【セレナーデ「ソウンのテーマ曲」】


【セレナーデ「ハソンのテーマ曲」】


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ヨ・ジング主演の「王になった男」は2021年2月現在、BSテレ東で好評放送中だ。

【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】

◇BSテレ東「王になった男」番組公式サイト
　2021.02.01スタート　月-金10:55-12:00
◇「王になった男」予告動画
【映画版】↓