ファンの前で初パフォーマンス!「OWV 1st Anniversary Live “AWAKE”」レポート&写真&セトリ

2021年04月16日18時00分音楽

4月11日、東京・豊洲PITでOWV結成1周年記念公演として、グループ初のワンマンライブ(昼夜2部制)「OWV 1st Anniversary Talk & Live“AWAKE”」を開催した!2部のオフィシャルレポートが到着したのでご紹介、Youtubeにてライブでも披露した「「Roar」などのミュージックビデオが公開中だ。

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OWVは、2019年に社会現象を起こした日本最大級のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生である、本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉の4名により結成されたボーイズグループ。番組内でレッスンに向き合う4人の姿を目にしたファンも多いだけに、この日のステージに立つためにどれほどの努力があったか、想像できただろう。メンバーの名前を叫ぶことは出来ないが、自作のボードを控えめに掲げる観客の姿が多数確認できた。

OWV

1部ではOWV結成までの振り返りと、『PRODUCE 101 JAPAN』テーマ曲「ツカメ 〜It's Coming〜」の披露もあった。

会場近くの豊洲駅構内には、ファン有志の応援広告が多数掲示されていた。感染予防対策のため、着席で歓声はNGという制約があるなか、開演前から静かな熱狂が感じられた豊洲PIT。定刻を過ぎたところで、ステージ上の大ヴィジョンにメンバーの名前が映し出されると、客席のペンライトも一斉に揺らめく。

“AWAKE”の2部「OWV 1st Anniversary Live」本編は、最新シングル曲「Roar」からスタート。オリコンデイリーチャート初の1位、同ウィークリーチャート3位を獲得した、力強いアッパーチューンだ。続く「Na Na Na」ではレーザービームが煌めく。間髪あけず、ダンスナンバー「My flow」を初披露。メインボーカルの浦野秀太・ラップ担当の中川勝就はもちろん、グループのダンスを牽引する本田康祐と佐野文哉も、堂々とソロパートを歌い上げていた。

2020年の結成以来、新型コロナウイルスの影響で、ファンも直接彼らのパフォーマンスを目にする機会が設けられずにいた。観客にとっても、メンバーにとっても、初のステージとなる。

曲明けのMCでは全員息を切らしながらも、みな間髪入れずに笑顔で喋りだす。ファンへの感謝やよろこびなど、伝えたいことが有り余っている様子だ。そしてこの日は、リーダー本田康祐の26歳の誕生日。「ペンライトを赤にしてもらってもいいですか?」という浦野の呼びかけを合図にメンバーがバースデーソングを歌い出すと、「本田くん、これ(客席のペンライト)をろうそくの火みたいに消してください」と佐野が提案。それを受けて、本田がゆっくりと会場に息を吹きかけると、客席のペンライトが静かに消えていった。声援を出せない環境下でも、どうにかファンとコミュニケーションを取ろうという、工夫が感じられた。

会場が和んだところで、セカンドシングル「Ready Set Go」へ。おっとりした性格で、MCは会話に飛び込むタイミングをにこにこしながらうかがっていた中川も、パフォーマンスが始まると一変。長い手足を使いこなしたダンスとともに、余裕さえ感じられるラップを繰り出す。

ステージが暗転し、しとしとと雨音が響き渡る。ステージにはメインボーカルの浦野がひとりで現れ、しっとりとした「Scattered」の歌い出しパートをアカペラで披露。伸びやかな歌声とともに、本人の緊張までもが客席に伝わってきたが、浦野が歌い上げると、客席からは自然と拍手が巻き起こり、ミドルバラード「Scattered」から大人のラブソング「Beautiful」までを連続パフォーマンス。

曲明けのMCでは「(バラードが続いて)しんみりしちゃったから、今日は終わりにしましょうか」と本田がおどけ、笑いを誘うシーンも。雰囲気がほぐれたところで、ペンライトを使った「50/50」ゲームを楽しんだほか、“夏の1日”をコンセプトにした4thシングル「Get Away」を7月28日にリリースすることが明かされた。同作品には、カップリング曲としてミッドバラード「twilight」、ダンスナンバー「Bling Bling」が収録される。

ワインレッドのジャケットに衣装チェンジし、強烈なレーザービームを背負いながら攻撃的な「BE ON TOP」、「So Picky」、未発表曲「PARTY」を披露。本田は丁寧に目配りしながら「ペンライト振るよ」「みんな一緒に盛り上がろう」と、優しく客席に呼びかけていた。

「本日最後の曲聴いてください。『UBA UBA』」……とリーダー・本田が曲紹介をしたところで、「Happy Birthday to You」のBGMが流れ、巨大なケーキが登場するサプライズが。普段はしっかりした本田も、ケーキを目の前に感激し、緊張が緩んだのか、つい客席に背中を向けてしまい「えっ、時間……いいんですか? こんなに喋っても?」と動揺。ずっと会場の撤収時間を気にしながらMCの尺を調整していたという、リーダーらしい生真面目さが見えた。マイペースな佐野は「僕ら、(撤収時間)全然焦ってなかったよ」と笑う。本田は1年前の誕生日は外出自粛により、家でひとりで過ごしていたといい、久々に会ったメンバーからプレゼントをもらったときのエピソードが語られた。

デビューシングル「UBA UBA」で本編が終了すると、アンコールを求める拍手が会場内に響き渡る。しばらくして、ライブTシャツに着替えた4人がステージに登場。アッパーなダンスチューン「What you waitin’ for」を明るく歌い上げた。

「終わりたくないよね」と名残惜しそうに、メンバーから最後の挨拶。佐野は少ししんみりとした顔つきで「この状況下なので、次にみなさんと集まれるのがいつになるかが僕らもわからないんですけど」と前置きした後、「末永くOWVとして活動していくつもり……いや、つもりとかじゃないな。確定! 活動していくので、これからも支えていただけたらうれしいです!」と宣言。「自分たちが主役で、バックダンサーでも練習生でもなく、こうしてステージができたことによろこびを感じています」とコメントした。

中川は「人が多いところに来るのもためらう時期に、こうしてファーストライブに来てくれてありがとうございます。みなさんのおかげで楽しみながら今日を乗り越えることができて、良い思い出になったので、これからもOWVと一緒に末永く応援してください」と語った。

メジャーデビュー以前、芸能界での下積みを一番長く経験していた浦野は「健康に今日を迎えられて大成功かなと思います。こうやってステージにグループとして立つのが夢だったので……裏に行ったら、泣いちゃうと思います。OWVに人生を捧げますので、これからもよろしくお願いします」と、よろこびを噛み締めた。

本田は「みなさんの支えなしではここまで来られなかった」とOWV結成からの1年間を季節になぞらえて細やかに振り返りながら「これから1位を目指せるところまで、もっともっといきたい」と抱負を述べ、「これからの春夏秋冬、どうかOWVと一緒によろしくお願いします。僕たちとQWV(OWVファンの総称)のために、最後にこの曲を贈ります」と、初披露曲「Fifth Season」で締めくくった。

歌い終わると、会場のはしからはしまでゆっくりと歩きファンサービス。客席の隅々まで細やかに目配せしながら、何度も何度も「ありがとう」と感謝を伝え、「また絶対会いましょう。僕たちもそれまでにバリバリ実力をつけていくので、腰抜かさないで。待っていてください」というリーダー・本田の力強い宣言とともに、OWVにとって初めての単独公演は静かに幕を閉じた。7月28日にリリースされる4thシングル「Get Away」の発表を、楽しみに待とう。

ライター: 小沢あや

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<セットリスト>
M1「Roar」3rd SG 表題曲
M2「Na Na Na」2nd c/w
M3「My flow」※初披露新曲
M4「Ready Set Go」2nd SG 表題曲
M5「Scattered」2nd SG c/w
M6「Beautiful」3rd SG c/w
M7「BE ON TOP」1st SG c/w
M8「So Picky」1st SG c/w
M9「PARTY」※初披露新曲
M10「UBA UBA」1st SG 表題曲
(アンコール)
M11「What you waitin’ for」3rd SG c/w
M12「Fifth Season」※初披露新曲

<セットリスト・プレイリスト>
https://OWV.lnk.to/AWAKE

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