「青天を衝け」第18話、天狗党討伐へ!篤太夫が大仕事で手腕を発揮!第17話ネタバレあらすじと予告動画
徳川慶喜(草彅剛)を頼って上洛を目指す天狗党、しかし慶喜は天狗党討伐へ乗り出していく!そして篤太夫(吉沢亮)は一橋家の懐具合を整える為に奔走する!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)6月13日(日)放送の第18話「一橋の懐」6月6日(日)放送の第17話「篤太夫、涙の帰京」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。
6月6日放送の第17話では平岡円四郎(堤真一)を失った慶喜が、哀しみに暮れる間もなく、京都に攻めてきた長州藩と一線交えた「禁門の変」が描かれた。隙あらば政治の主導権を握ろうとする薩摩藩、西郷吉之助(博多華丸)の助けを借りて慶喜は勝利を納めるも、故郷、水戸で起こる内乱に頭を悩ませる。一方、夫・円四郎の死を知って取り乱す妻・やす(木村佳乃)。円四郎が遺した手紙には慶喜への尊敬と感謝、そしてやすへの愛情がしたためられていた。遺書ではなく、やすが寂しくならないよう恋文を遺した円四郎の演出に、多くの視聴者が感涙した。
そして恩人の死に愕然とする篤太夫と成一郎(高良健吾)だったが、京都へ帰る途中、岡部藩の利根吉春(酒向芳)が渋沢2人の身柄を渡すよう立ちはだかった。昔、理不尽な取り立てを要求してきた利根は、篤太夫が「この世を変えたい」と思うきっかけとなった人物。因縁の対決を前に、篤太夫たちを守り男気を見せたのが、一橋家家臣・猪飼勝三郎(遠山俊也)だった。猪飼の「今となってはかけがえのなき家中の者。一橋家としては到底承服しかねる」という言葉は、「承服できねぇ」と雨の中泣いた、あの頃の篤太夫を救う一言となった。
そして6月13日放送の第18話では慶喜が天狗党の討伐に乗り出す。慶喜からの密書を受け取った天狗党の武田耕雲斎(津田寛治)は、幕府に下ることを決意するが、そこには哀しい結末が待っていた。そして篤太夫は、天狗党の乱を乗り越えた一橋家において、これからは兵を増やし、財力を増やすことが大事と考え慶喜に建白する。農家出身でありながら、藍玉業を営む父から商売の極意を叩きこまれた篤太夫の躍進が始まる!
■開国論者・長州藩士井上磬
第16話で、流暢な英語でイギリスと休戦の交渉をする長州藩士、福士誠治演じる井上聞多(磬)と山崎育三郎演じる伊藤俊輔(博文)。混迷を極める幕末において、過激な攘夷派を唱える長州藩だが、彼らの様に開国論者も存在したのは何故か。2人はいずれ明治新政府で活躍するが、特に井上は伊藤内閣において外務大臣、農商大臣、大蔵大臣を任された。新政府立ち上げの時は主に財政に力を入れ、井上が大蔵大臣の時、渋沢栄一はその右腕として活躍。気性の荒い2人は「雷親父と避雷針」と呼ばれていたという。
井上は江戸遊学中に攘夷に目覚め、イギリス公使館焼き討ちに参加するなど過激な行動をとっていた。しかしその後、藩に洋行を嘆願し、伊藤、山尾庸三、井上勝、遠藤謹助とともに長州五傑の1人としてイギリスへ留学。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンに学び、その時に国力の違いを目の当たりにして開国論者となった。イギリスや朝廷、幕府にも戦争を仕掛ける長州藩だが、その一方で若者たちに広い世界を見せるべくいち早く留学を許可していたため、伊藤や井上など近代日本の礎を築いた人物が育成されていたのだ。
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■前回(第17話)ネタバレあらすじ
元治元年(1864年)6月、篤太夫と成一郎は兵を連れて江戸へ向かっていた。そこへ伝蔵(荻原護)が現われ、尾高惇忠(田辺誠一)からの手紙を預かった。惇忠は放免になり、平九郎(岡田健史)の手錠も外れた。その頃、江戸の平岡邸に一橋家の者と川路聖謨(平田満)が訪ねてきて、やすに円四郎の死亡を伝えた。攘夷運動はさらに過激さを増し、天狗党の乱、そして長州も兵を率いて京へ攻め入ろうとしていた。
長州との戦争が始まれば、薩摩がこの機に乗じて指導権を取り戻してくるはず。慶喜は長州との戦は避けたいと考えていたが、西郷吉之助は幕府が動かなければ薩摩が先に仕掛けると挑発してきた。その頃、江戸に到着した篤太夫と成一郎は、猪飼勝三郎から円四郎の死を聞き、愕然とした。
そして7月19日、ついに長州が挙兵、慶喜は孝明天皇(尾上右近)に謁見し、「長州を討て」と勅命を受けた。そして、長州と幕府は蛤御門で激突。しかし鉄砲を有する長州に慶喜の指揮する軍は苦戦を強いられていた。そこへ西郷率いる薩摩軍が参戦。大砲で攻撃を開始するや否や長州は敗れてしまった。
禁門の変と呼ばれる内乱は、幕府軍の勝利で幕を閉じた。そしてその数日後には、イギリスら四か国の軍艦も長州の砲台を打ちのめし、長州は攘夷を諦めることとなった。その知らせを受けた将軍・家茂(磯村勇斗)は幕府を助けると言ってきたフランスと手を組もうと考えていた。
その頃江戸では、やすが屋敷を引き払うことになり、引っ越しの準備を進めていた。やすは掛け軸から円四郎が遺した手紙を見つけた。そこには、慶喜に仕えることが出来て生きがいを見つけたと綴られ、慶喜が作る新しい国を楽しみにしていると書かれてあった。そしてその時は2人で江戸の町を歩こうと締めくくられており、やすは涙を流して円四郎の思いを受け取った。
一方、篤太夫と成一郎は、集めた兵を率いて中山道を京へ向かって進んでいた。途中立ち寄った深谷宿で、待ち構えていた惇忠と再会した。そして2人は、市郎右衛門(小林薫)のはからいで、近くまで来ていた千代(橋本愛)とよし(成海璃子)と再会することができた。篤太夫は千代とうたとの再会を喜び、そして恩人を亡くした悲しみや、迷惑をかけた惇忠へ後ろめたい気持ちを千代に明かした。そして信じた道に不安を覚える篤太夫を、千代は優しく励ますのだった。
翌日、深谷宿を出て岡部の領内を抜けようとする篤太夫たちの前に、岡部藩代官・利根吉春が現われた。なんと利根は篤太夫と成一郎の身柄を岡部に戻すよう言ってきた。利根とは因縁がある篤太夫が名乗りを上げようとしたその時、猪飼がすっと前に出て、「今渋沢両人に出て行って行かれては困る」と申し出た。そして「一橋家としては到底承服しかねることゆえ、お断りいたす」と一蹴した。それを聞いた利根も仕方なく引かざるを得ず、道を開けた。篤太夫は思わず涙を流したが、成一郎から武士だから泣くなとたしなめられた。
そして京に到着した篤太夫と成一郎は、慶喜に謁見した。慶喜は、円四郎は私の身代わりとなって死んだと話し、尊王攘夷が呪いの言葉になり果てたと言い残しその場を後にした。2人は黒川嘉兵衛(みのすけ)から、円四郎の推挙したのだから、この先も一橋家の為に励めと言われた。
その頃、武田耕雲斎が首領となって勢いを取り戻した天狗党だったが、幕府の追討軍や水戸の諸生党の攻撃により次第に人数を減らしていっていた。そこで耕雲斎は京にいる慶喜を頼りに上洛することを決めた。それを知った慶喜は、天狗党を擁護すれば幕府へ歯向かうことになるとし、討伐を決意した。そして、篤太夫たちは天狗党討伐の命を受けるのだった。
■第18話「一橋の懐」あらすじ
篤太夫は天狗党討伐の為に慶喜と共に京を出発する。一方、成一郎は慶喜からの密書を耕雲斎に届ける。そして降伏を決める耕雲斎だったが、さらに悲しい運命が待ち受ける。一橋家を強くしなければという思いに駆られた篤太夫は、新たな兵の招集を慶喜に建白する。歩兵取立御用掛となった篤太夫は、一橋領のある備中に向かう。江戸城では、三度京に向かうことになった将軍・家茂が、和宮(深川麻衣)との別れを惜しんでいた。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」第18話は6月13日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/成海璃子/木波岡一喜/木村佳乃/草彅剛/堤真一ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第18話予告動画が番組公式サイトで公開されている。
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