韓国ドラマ「君は私の春」第11-12話あらすじと見どころ:過去の選択が残した影と心臓の痛み
チェイス医師の家でノ・ヒョンジュ弁護士の遺体が発見!さらに、ダジョンたちの父親の死亡と多額の借金があることも判明し…韓国tvN月・火ドラマ「君は私の春」8月9日、10日に放送された第11話と第12話の詳しいあらすじと見どころを紹介、本作は日本ではNetflixで独占配信している。
※ネタバレが気になる方は、先に見どころをご覧になって、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。
「君は私の春(너는 나의 봄)」(脚本:イ・ミナ、演出:チョン・ジヒョン)は、7歳の心の中に抱いたまま“大人”として生きていく彼らが殺人事件の発生したビルに集まって生きることから繰り広げられる物語を描くヒーリングロマンス。
【「君は私の春」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや、韓国での放送前の評判などまとめて紹介している。
■キャスト
カン・ダジョン役:ソ・ヒョンジン
チュ・ヨンド役:キム・ドンウク
チェ・ジュン/チェ・ジョンミン役:ユン・バク
イアン・ノーマン・チェイス役:ユン・バク
アン・ガヨン役:ナム・ギュリ
ほか
■第11話
部屋の隅で血まみれで死亡しているノ・ヒョンジュ弁護士を見つけたチェイス医師は自ら通報し、コ刑事の取り調べを受ける。薬物検査を依頼した理由について、誰かが酒に薬を入れた可能性を示唆し、体内から抜ける前に検査依頼をしたと答え、自らの犯行を否認する。左手の怪我については、事件とは無関係で、証人もいると答え、パク刑事が証拠の確認でホテルへ向かう。その後、部屋に隠しカメラが仕掛けてあったことも判明。前日、ヒョンジュがやってきたのは、頼んでおいたチュ・ヨンドの論文『加虐性を導くトラウマ』を届けるためと証言する。だが、過去の選択が残した影から逃れることができないと悟ったチェイスは、「なぜチェ・ジョンミンの家に引っ越したのか?」というコ刑事の質問には答えず、「チュ・ヨンド」に会いたいと告げる。
その頃、ヨンドとダジョンはそれぞれ仲間に押しかけられ、会うこともままならず電話でデートの約束をする。
翌日、ヨンドが取り調べ室にやってくる。チェイスは、病院では答えなかったヨンドからの質問…児童養護施設に自分もヨンドもいたことを認める。ヨンドを呼んだ理由については、児童施設に残ったのがヨンドでも、論文に記述したような「制御できない攻撃性は自己嫌悪の表れ、“小さな救いの手すら届かなかったこの社会で、最も暗く弱い存在が犯罪者となる瞬間を探し出さねば”」と、言えるのかと、問う。そして、「ずっと前からヨンドが嫌いだった」と言い、「18歳の時に裸で血の付いたシャツを洗っていたのも自分だ」と告げ、「今さら救いたいというのなら、あの時そのまま立ち去るべきではなかった」と言い放つ。ヨンドは「過去にも救えなかったからと、今も突き放す必要はない。助けが必要なら助けます」と言うが、「助けは不要」とチェイス。立ち去るヨンドに「ダジョンさんは、あなたが誰の心臓をもらったか知っているか?」と告げ、ヨンドは「あなたとはダジョンさんの話はしない」と答え、ダジョンとの待ち合わせ場所へ急ぐ。
ヨンドとダジョンはなかなか夕食にありつくことができず、結局ヨンドの部屋で食事をすることに。互いの気持ちを確認した後、はじめてダジョンを部屋に迎え入れたことで舞い上がるヨンドは落ち着かない。やっといい気分になったとき、絶対来るなと言っておいたスンウォンがやってきて、2人はとっさに寝室に隠れてしまう。どうにかスンウォンをやり過ごし、2人はドライブへ。車中、テジョンからの電話を受けたダジョンは、父親が死亡したこと、借金があって自分たちに支払えと言う執行文が届いたことなどを聞き、ヨンドに悟られぬよう、「明日江陵に行く」とだけ答える。
翌日、江陵ではすでに執行文がテジョンのところに届いていると知ったミランは、子供たちに内証で処理できなかったことを悔やむが、法律事務所で「相続放棄をして執行文に異議申し立てすればいい」というアドバイスをもらう。
複雑な心境でテジョンと実家に向かうダジョンは、テジョンから中学一年の時に父親と会ったが、怖くて挨拶もせずに逃げたと聞く。弟もまた父の暴力を憶えていたのかと涙を流す。久々に親子3人。借金に関しては一切関知してはいけないと、子供たちに忠告したミランは、「“私たちを死ぬまで捜さないで”と祈ったら死んでから訪ねてきた」と言って立ち上がり、洗面所で水道を流して涙声を消す。そんな母を見て、母のかつての愛が、私たちの喉に突き刺さるナイフとなり、これまで思う存分泣くこともできなかったのかと、母を想ってむせび泣く。ダジョンを心配するヨンドは江陵までやってくるが、来訪を断るメールと玄関先でうずくまって泣くダジョンを見て、声をかけられずに…。
翌日、体調の悪かったヨンドは運転中に心臓の痛みを感じ…。
誰がどんな目的でチェイスに薬を飲ませたのか?隠しカメラはどうやらジョンミンが暮らしていた時から仕掛けられていた様子。それにしてもホテルを引き払って引っ越した先が、ジョンミンの家だったとは!8話病院ではヨンドの質問に答えなかったチェイスが、なぜこのタイミングで自分だと認めたのか?しかも、18歳の犯罪の匂いがする出会いのことまで。
ところで、パク刑事を見事な英語力で圧倒したのはダジョンの同僚の韓国系アメリカ人ホ・ユギョン。怪しい韓国語を使いながらも言いたいことを言って生き生きと働いている。演じたのは「賢い医師生活」に出演しているパク・イェニ。
ダジョンとヨンドのラブラブムード全開だが、取調室で、立ち去るヨンドを追いかけるように告げた“ヨンドの胸の心臓の主”、不の遺産(借金)を残した父の死、そしてヨンドの体調など、ダジョンとヨンドのロマンスに陰りが見え隠れする。なぜ急にヨンドの心臓は痛み出したのか?ちなみに、ダジョンが江陵に行く前にヨンドに話した映画は『灼熱の魂』(2011)。母の遺言から始まった父と兄を探す旅を描く感動のミステリーだ。
■第12話
チェイス医師の自宅で撮影された事件当夜の映像があまりにも簡単に手に入り、驚く刑事たち。
事件当夜、ホームレス殴打犯ファン・ジェシクがチェイスの家に侵入していた。彼は18年前に自分を訪ねてきたのが、双子の兄弟のどちらなのかを探っていたのだ。意識のないチェイスに危害を加えようとした瞬間、ヒョジュが戻ってきた。電話をかけようとするヒョンジュを殺害し、ジョンミンを殺人犯に仕立てたように、チェイスをヒョンジュ殺人犯に仕立てたようとしたのだった。
映像を確認した警察では、ファン・ジェシクを緊急指名手配にするが、彼は、チェイスの家を出た後、車にはねられ、もう1台の車から降りた人物がジェシクのカバンを持ち去っていた。
容疑がはれたチェイスはマ・ジョンア女史に会い、ジョンミンが住んでいた時から隠しカメラが仕掛けられていたことを知り、その映像のICメモリーをもらう。
一方、入院したことをダジョンに悟られないようにするヨンドだが、ハヌルへの電話でウナたちには知られてしまう。そんな中、ガヨンとパトリックが付き合っているという噂がネットに流れてしまい、ダジョンのホテルで記者会見を開く。ガヨンは何とか記者たちを煙に巻くが、彼女を心配してパトリックがホテルに来てしまう。ダジョンの協力で2人で話し合い、退社するダジョンの車でパトリックはホテルから抜け出すことができる。パトリックが、ヨンドの受診を受けたいといい、ダジョンが連絡を取るが、連絡が取れない。
実は、江陵でヨンドはミランと偶然再会していた。そして「ダジョンの傍にいてあげて。これからも末永く元気で、体を壊さず」と頼まれる。母として当然の言葉が、ヨンドの恋にブレーキをかけてしまった。別れを決意したヨンドは病院を抜け出し、ホテルで働くダジョンに会いに行く。たった5分のデートだったが、ヨンドに会えてご機嫌のダジョンは、99ビルのカフェで、ウナたちからヨンドの入院を聞く。
すぐに病院に駆けつけたダジョンは、偶然ヨンドとコ刑事との会話を聞いてしまう。捜査で無理をさせたことを謝るコ刑事に、ヨンドはダジョンと会ってはいけないと思うと心臓を握られたように痛くなると打ち明ける。自分のせいでヨンドが苦しんでいると知ったダジョンは、泣きながら母ミランに電話。そして母がヨンドに「元気でいろ」と言ったと知り、「なぜ、そんなことを言ったの」と涙で怒りをぶつける。
別れを決意したヨンドが屋上に。「人の幸せを勝手に決める」とヨンドに怒りをぶつけるダジョン。ヨンドを引き留めることができず、母がそうしたように水道を流しっぱなしで悲しみにこらえるが、江陵から駆け付けた母を見て、涙が堰を切る。
トレーナーのジノはハヌルが気になるようだが、ハヌルの心はウナに傾いている様子。ヨンドとダジョンが同じ誕生日だと知るや、2人が付き合っていることを知らないスンウォンたちが、2人をくっつけようと再現ドラマで空想するシーンが傑作。
一体、ファン・ジェシクは、18年前にチェイスあるいはジョンミンから何を頼まれたのか?そして彼を殺害したのは?
別れを決意したヨンドが屋上に駆け上がるシーン。まるで返歌のようなヨンドとダジョンの心の声が切ない。ダジョンの声を上げての号泣、ヨンドの嗚咽を押さえた男泣きがあまりも悲しい。
「君は私の春」は7月5日から、毎週月・火曜夜9時から、韓国ケーブルテレビtvNで放送、日本ではNetflixで独占配信している。
◇tvN「너는 나의 봄」番組サイト
◇Youtube|日本Nefflix版予告動画
【作品詳細】【「君は私の春」を2倍楽しむ】