Netflix「恋慕」第10話あらすじと見どころ:キム・ロウン/SF9の告白にパク・ウンビンの出した答えは?
ジウン(キム・ロウン/SF9)が一世一代の告白をするが、王宮ではついに世子嬪選びが開始され…韓国時代劇「恋慕」第10話が11月9日(火)韓国KBSで放送、Netflixを通じて独占配信開始された。毎週月・火曜1話ずつ更新される。
「恋慕」は、王位継承者だった双子の兄の死により、男装して王となる運命を背負った女性が、自分の正体、そして秘めた恋心を誰にも明かせないまま、波乱の人生を歩んでいくフュージョン時代劇。
※【「恋慕」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや各話の詳しいあらすじ、豆知識など紹介している。
●キーボードインタビュー映像を日本簿字幕付きで紹介⇒パク・ウンビン篇、ロウン篇
■第10話
ひとり佇む世子イ・フィの前に現れたジウンは、サイコロの“停・恋”を見せ「臣下としての忠心ではなく、恋心でした…男でありこの国の主君である世子様を私がお慕いしています」と告白。「私たちは成就しない定めです」という世子に、「世間から後ろ指をさされても、世子がなんと言われようと全て私が背負います」というジウンの言葉にも「聞かなかったことにします」と世子。そんな二人の様子を、『宮女出宮名簿』で全てを知ったヒョンが見ていた。
翌朝、世子はジウンを誘って、二人きりの楽しい時間を過ごす。そして「おかげでたった一日でも幸せだった」と感謝の言葉を口にした世子は、ジウンに新しい仕官先を紹介し、「世子嬪を迎える。これが告白に対する答え」と告げて、土砂降りの雨の中、一人泣きながら王宮へ向かう。そっと世子を見守っていたヒョンが、優しい言葉と傘をさしかける。帰宅したヒョンは、渡すことのない世子のための赤い花靴と指輪を見つめる。
翌朝、世子は妃を迎える許可を求めに父王の元へ。世子のために菊花茶を淹れてやる王は、世子の国婚に反対する本当の理由を話す。実は、王は世子時代に自分の家族を守ることができなかったことを悔いていた。そして息子フィには同じ過ちをしないよう準備期間を与えてやりたかったのだ。世子の国婚が国の命運を握る重要なものだと教える王は…。
※菊花茶:見た目にも美しくドラマでもよく登場する菊花茶は、免疫機能や目の疲れに効くとされる。
その頃、講武場での世子暗殺事件のことで、義興衛の兵士が内禁将ユン・ヒョンソルを訪ねてくる。犯人とされた人物は素行不良で嫌われ者だったが、世子の命を狙うほどの度胸もなければ、当時肩を負傷しており技術的にも無理だと証言。その時、ヒョンソルは独特な弓の構えで的に命中させた兵士を思い出し、それが世子の護衛のキム・ガオンだと確信する。その夜、カオンを尾行したヒョンソルは、彼が覆面をして兵曹に乗り込んだ後、多くの兵士が殺害されており、カオンが王に謁見するために大殿に向かったと知る。
※義興衛:朝鮮時代初・中期に都の内外を守る軍事組織の中心だった五衛に属した軍事組織。
王は、カオンの剣に付けている符節(割り符)が彼の父の遺品だと聞き、今後も世子の護衛を頼むといって下がらせる。ヒョンソルは、今しがた兵曹の官庁で殺人があり、カオンが怪しいと王に報告する。
ついに世子の妃選び揀択(カンテク)が始まる。王が推す吏書判書の娘シン・ソウンと、サンホン君ハン・ギジェが推す兵曹判書の娘ノ・ハギョンも候補として王宮を訪れる。大妃からの質問を事前に知っていたハギョンは名答を返すが、大妃からのさらに鋭い質問に詰まり、ソウンが助け舟を出してやる。大妃はその答えにいたく感心する。
※揀択(カンテク)と三揀択:揀択は王妃または世子嬪選びのための選抜試験。書類選考通過者に「一次=初揀択⇒二次=再揀択⇒三次=三揀択(内定者決定)」を実施する。三揀択に進む者は“王の女”とみなされ、王妃に選ばれなくても生涯結婚できない。詳しくは国婚のまとめで解説。
王は清廉潔白な吏書判書シン・ヨンスに世子の後押しをしてもらいたいと思っており、その意を世子にも伝えていた。吏書判書の娘が、いばらの道を、まっすぐで強い心で共に歩いてくれそうな女性かどうか、自身の目で確かめにシン家へ向かった世子は、その娘が、先日ジウンと一緒にいたソウンだと分かり驚く。そして彼女がジウンに心を寄せていることを知りながらも「世子嬪になってほしい」と頼む。
道で世子と遭遇したジウンは、「ソウンに世子嬪になってほしいと頼みに行ってきた帰り」だと聞き、さらに仕官先についても確認され、ある決心をする。
最後の講書の日。司書としての務めを果たしたジウンは、講書初日の視察学習で出かけた、王宮を一望できる高台に世子を案内する。そして、「また、風のように生きてみようと思います。どうぞお幸せに。一日でなく毎日。夢も希望もなかった自分を幸せにしてくれた世子ですから…。王宮にとどまれば理由を見つけては世子に会いたくなるので」といって新しい仕官先の件を断り、辞職願を渡して「どうかお元気で。孤独になられずに」といって立ち去る。小さくなるジウンの背中を見つめ、辞職願に同封していた花を手に目を潤ませる世子。
■見どころ
冒頭、ジウンの台詞「一時の気の迷いとおっしゃるなら信じます。ですが、私は違います。」はもちろん、9話酔った夜の世子からの口づけのこと。ジウンの告白を断っている世子だが、あれは世子にとっても一時の気の迷いではなかったことを伝えている。そんな世子の台詞をお聞き逃しなく。世子の恋心を誰より知るホン内官。キム尚宮に内証で、世子とジウンを二人っきりにさせてやる気遣いはお見事。
フリー素材より世子とジウンの一日限りのデート。食べ歩き、大道芸の飛び入り参加、そんな中、花に見惚れる世子。本心はソウンのように髪に花を飾りたいのだろう。またジウンが見惚れた世子のブランコ遊び。本当は世子も美しいチマ(スカート)を風になびかせて乗りたいのだろう。女性の遊びとされていたブランコ。「王女の男」3話、「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」5話、「緑豆の花」など数々の韓国時代劇で男性主人公を胸キュンさせている。そして、ジウンに手を取られて橋を渡る世子。少女タミに切り替わる演出が何とも切ない。
今回は、世子への想いを熱く語るジウンの積極的なアプローチが胸を打つが、ジウンと世子がお互いの初恋相手だと知るヒョンの言葉にできない恋心にも泣かされる。特に、土砂降りの雨の中を泣きながら歩く世子に傘を差しだすヒョンのもう片方の手が切なすぎる。そんな切ないロマンス盛りだくさんの中で、気になるのがカオンの正体だ。彼の父親とはいったい誰なのか?
※Netflixシリーズ『恋慕』独占配信中
■キャスト
世子イ・フィ役:パク・ウンビン/チェ・ミョンビン
チョン・ジウン役:キム・ロウン(SF9)/コ・ウリム
イ・ヒョン役:ナム・ユンス
シン・ソウン役:ペ・ユンギョン
キム・ガオン役:チェ・ビョンチャン
ほか
■スタッフ
演出:ソン・ヒョンウク「僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~」「また!? オ・ヘヨン ~僕が愛した未来(ジカン)~」
脚本:ハン・ヒジョン「とにかくアツく掃除しろ! ~恋した彼は潔癖王子!?~」
◇Netflix
2021年10月11日スタート 月・火
◇Youtube予告動画
【作品詳細】【「恋慕」を2倍楽しむ】