「地獄が呼んでいる」をもっと楽しむ③:矢じりは何者?世界中の地獄ファンに、ただ見たまま楽しんでほしい!

2021年12月05日02時55分 
(2021年12月19日13時13分 更新)
ドラマ
Youtubeよりキャプチャー
「地獄が呼んでいる」Nefflixで独占配信中!

Youtubeにて公開されているヨン・サンホ監督、キム・ヒョンジュ、ユ・アイン、パク・ジョンミンによる、韓国ドラマ「地獄が呼んでいる」ビジュアルコメンタリー②をテーマごとに日本語訳(要約)で紹介する。

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もっと楽しむ③:世界中の地獄ファンに、ただ見たまま楽しんでほしい!




Netflixオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」(全6話)は、ヨン・サンホ監督が漫画家チェ・ギュソクと組んだウェブトゥーン「地獄」が原作。突如としてこの世に現れた異型の存在と、それを神の啓示だと説く新興宗教団体「新真理会」、その教えに共鳴する「矢じり」という集団、そして真実を明らかにしようとする者たちを描いたSFホラードラマ。
●作品紹介⇒「地獄が呼んでいる」ってどんなドラマ?

※もっと楽しむ③19:18~最後まで


■チョン・ジンスの実態
このシーン。元々、チョン・ジンスに照明は当たってなかったシーンだが、ヤン・イクジュンが照明係の任も果たしたようだ。ここでも監督は、ジンス役のユ・アインの鼻の下照明をお願いしたと明かし、さらに長い台詞を当日の朝に変えたが、ユ・アインはうまく演じてくれたと、申し訳なく語った。ここは感情が爆発するシーンで、パク・ジョンミンもイチオシの台詞。チョン・ジンスが最初に感情を明らかにする。いろいろ模索しながら監督のOKをもらったそうだ。そんなユ・アインを監督は「内面の大きさを表現するのではなく、少しずつ出てくるものを表現するので、その中にあるもっと巨大な感情を想像させる演技だった」と評し、この演技にみんなが大きな拍手を送った。

■2代 新真理会
ステージの正面一面に初代議長チョン・ジンスの大きな絵が出てくるシーンでは、巨大な宣伝の雰囲気を望んだという監督。絵に血が飛び散るシーンではNGも考えて絵をいくつも用意したそうだ。これは印刷ではなく実際に描いた絵で、幼児の顔の部分に血を散らすために、失敗すると貼り直したそうだ。ステージの2代目議長キム・ジョンチルの髪形について、ヘアースタイルが気になるキム・ヒョンジュ。あのロン毛は演じたイ・ドンヒの地毛。前半に出てくるときは普通だったのに、後半部で相反する姿のコントラストがとても上手でキム・ジョンチル議長の姿を見てチェ作家も大満足だったようだ。原作を見ているパク・ジョンミンはこの役を女性だと思っていたといい、実際に女性と思っている人も多いようだ。2代目議長はどこか間抜けなようで、そんな人々によって世界が転がるのが面白く、かつ不気味だとパク・ジョンミン。2代目議長にはブラックコメディの要素があると監督自身も言っており、その独特の頭のたたき方を嬉しそうにマネするパク・ジョンミン。2代目議長はリュ・ギョンスが好きだったんでしょうね、とは監督。たたかれすぎてリュ・ギョンスの髪形がパーマヘヤーのようになっていた。
ジャンパーのミントカラーのチョイスも大変だったようだ。選挙運動員の衣装をモチーフにしたものの、選挙の都度、色を変えているのでなかなか政治色のない色を選ぶ緒が大変だったらしい。

■矢じり、彼らは誰ですか?
彼らの目的は世界を最初から再建すること。だから古代の宗教と同じ衣装がモチーフ。執拗だったピョン・ボンソン撮影監督。ニュース放送の視点と映画的視点があって、放送シーンは放送用カメラ、画像インタビューは実際のウェブカメラで撮影するこだわり様だった。リアルな撮影にこだわった撮影監督。

■フィジョンの選択(子役)
「恐怖とカタルシスが一つになった感じ」と、子役イレ(※)の演技を説明する監督。キム・ヒョジュもどこにも見えない子役イレの表情の演技に驚いた様子。ユ・アインは共演した感想を、「自分の持っている内面のエネルギーを分からないが、それが表現されたときにこれまで見たことのない特異な俳優の力を感じた」という。一人の少女を罪人にするチョン・ジンスを演じるのは難しいといい、彼女の歪んだ状態で発散する喜びの表情は奇妙な感じがしたという。イレはこの時いったい何を考えて演じたのか?
※イレは、『犬どろぼう完全計画』など映画や「パパはスーパースター!?」などドラマで引っ張りだこの売れっ子子役女優。

■親という名の重さと真実
ウォン・ジナ扮する母ソン・ソヒョンが赤ん坊を抱えて逃げ惑うシーン。セットにも驚いたというパク・ジョンミン。美術監督がどうしてもセットでいきたい主張したそうで、監督も大満足の仕上がり。このシーンではみんな泣いたそうだ。ソヒョンが目を閉じたとき、それを抱き留めるペ・ヨンジェの表情をみて思わず涙が出たというのはキム・ヒョンジュ。ヨンジェを演じたパク・ジョンミンが「夫婦のホース」と命名したのは、地獄の使者を唯一倒すことができるホースを体中に巻き付けるシーンだ。この場面で市民役を演じた人々の演技もとてもよかったと絶賛する監督。これには赤ん坊を抱いて歩くキム・ヒョンジュ自身も感動を受けたようす。本作はヒューマニズムという声をよく聞くが、全キャラクターが全員人間的。だからキャラクター同士も衝突する。最後にどれが人間らしさなのか?を考える作品だったらいいなと監督の言葉で締めくくった。

■世界中の地獄ファンに
『地獄』が本として出版されるとき、チェ・ギュソク作家が、作家の言葉を入れることを「作家の言葉はむしろ本を読むのに邪魔になる。ただ見たまま楽しんでほしい」という考えから拒否したと、紹介した監督は「(本作も)皆さんが勝手に見て楽しんでくれたら…」と言いながらも作品解説。それでも「作った人の考えより、見る人の考えがもっと重要な作品で、皆さんがどう考えたかがより気になる作品です」と語った。
パク・ジョンミンは「楽しく撮影したことだけが思い出され、とても素敵なものを作りだしたんだな」と感慨深げ。するとここでも「チャパゲティ」の話を持ち出す監督。
ユ・アインは「多くを語りたい作品で、多くを語りたくない作品でもある。(この)コメンタリーを見ながらもう一度楽しく見ていただけるきっかけになればと思います。」
キム・ヒョンジュは「この作品は私に深く入ってくる感じを受けました。素敵な俳優が素晴らしい演技をたくさん見せてくれました。一つの心でゴールに黙々と走っていった感じが伝わる作品。気楽に楽しんでみてください。」という言葉で挨拶を終えた。

最後は初代議長チョン・ジンスの「地獄へようこそ」というカッコいい言葉で決めて、全員でNetflixをコール!

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kandoratop【作品詳細】【「地獄が呼んでいる」を2倍楽しむ】