NHK「アンという名の少女3」第7話あらすじと見どころ: 正義を信じる行い

2023年09月11日23時50分ドラマ
©2019 Northwood Anne Trois Inc.

NHKBSプレミアムにて9月18日放送の「アンという名の少女」シーズン3(全10回)第7話でアンが《女性の尊厳》についての記事を学校新聞に無断で掲載し、大きな波紋を呼ぶことに…詳しいあらすじと見どころを紹介、番組サイトで予告動画が公開中だ。

●シーズン1、2未視聴の方はコチラ⇒最終章からでも間に合う!S1、S2簡単あらすじとS3見どころ



「アンという名の少女」は、世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化。2017年~2019年にかけてシーズン3までCBC放送、配信され、2021年現在、Netflixにて全シーズン独占配信中だ。

※シーズン1~3作品紹介は【作品紹介】で、シーズン1~シーズン2(場面写真付き)の各話のネタバレあらすじと見どころは【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。

■第6話「願望の行き着くところ」
アンはビリーの態度に憤り「女性の尊厳」についての記事を学校新聞に無断で掲載する。教会で配られた新聞は大きな波紋を呼ぶ。記事に名前は出ていなかったものの、ジョシーは自分の失態を蒸し返されたことに傷つき、泣きながら教会から出て行ってしまう。マリラは村中を騒がせる騒動を起こしたアンを注意する。

※以下ネタバレ。詳しいあらすじを知りたくない方は、先に「■見どころ」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にご利用ください。

アンは自分は間違っていないと言い切るが、ジョシーを傷つけたことを知って反省する。ダイアナに背中を押され、アンは謝罪に行くが、アンが意地悪で記事を書いたと思い込んでいるジョシーに頬を叩かれ追い返されてしまう。

ジョシーの両親はアンドリュース家との縁談を進めようとするが、すでにビリーから心が離れているジョシーの気持ちは複雑だ。アンドリュース家では、ビリーの父親は悪評のついたジョシーではなく、家の条件にあう別の結婚相手をさがそうと言い出す。

アンは学校でも身勝手な行動を仲間から責められる。ステイシー先生は、いい記事だと内容は褒めたが、「新しい考えを世間に理解してもらうには、慎重に言葉を選んで非の打ちどころのない記事にしなければならない。あなたが急ぎすぎたせいで、読者には受け入れられなかったし、人を傷つけた」と諭す。

アンは自分の行きすぎた行為にやっと気がつき、もう一度ジョシーを訪ね、傷つけたことを謝罪する。何故あんな記事が書けたのかとジョシーに問われたアンは「最近、気が付いたの。昔から私は私だった。今は愛されているけれど、愛されていなかった頃も、価値がなかったわけじゃない。自分の価値を決めるのは自分だけ」と答え、自信を失っていたジョシーを勇気づける。

ジェリーから恋人のことで相談を受けたアンは、その恋人がダイアナだと知りショックを受ける。翌日、ダイアナは、ジェリーと交際していることを認め、「彼と自分は違い過ぎる、関わらなければよかったと思っていると」と言い、パリに行くときに別れるつもりだったと白状する。アンは自分のこともジェリーと同じように扱っていると激怒「私こそ、最初からあなたと釣り合っていない」と言い2人は大喧嘩に…。ダイアナはアンから贈られたペンダントを投げ捨て立ち去る。

今回の記事で学校評議会は、学校新聞の危険性を問題にし、発行を続けるならば、評議会が決めた内容の記事を書くこと、そしてアンの記事を載せない事を条件と定めた。

ステイシー先生は言論の自由を奪う行為だと激怒する。アンはギルバートや仲間たちとともに、町の人々に声をかけながら、公会堂へ向かってデモ行進をする。途中、プリシーとジョシーも駆けつけた。そして学校評議会の委員たちの前で「言論の自由は基本的人権」と書いたプラカードを広げ、住民たちからも指示を得る。

ところがその夜、男たちが学校に侵入し、輪転機を盗み出す。その時、投げ捨てられたたばこの火が枯草に燃え移り、学校に火が…。

■見どころ
アンが無断で掲載した記事「女性の尊厳」がアボンリーの町に大きな波紋を呼び、さまざまな立場の女性達がそれぞれの意見を語るのがなんといっても今回のみどころだ。

アンは自分は間違ったことを書いていないと言い張るが、ダイアナはジョシーの気持ちを考えなかったアンを非難し、ジョシーに謝るよう促し、ジョシーはアンの記事が自分への悪意だと思い込み、謝罪をビンタで拒否。そんながジョシーに追い打ちをかけるのは、ビリーとの婚約破棄を回避しようと目論む、実の両親の心ない言動だ。

一方、ビリーの家でも父親が“悪い噂のたった”ジョシーを見限るという話が持ち上がる。プリシーが「ビリー次第でジョシーの評判は回復できるはず」とジョシーを友護するが、家族の反応は冷たい。娘のプリシーが過去に辛い思いをしていることを、この家族は忘れてしまったのだろうか…。

革新的なステイシー先生も記事の内容は良かったと褒めたが、「新しい考えを世間に理解してもらうには、非の打ちどころのない記事にしなければならない」と性急すぎたとアンを諭す。

アンの記事掲載は間違っていたところもあったが、内容は核心をついていたと、次第に理解されるようになるのだが、学校評議会のメンバーは言論の自由の弾圧を決議。学校評議会の中で、唯一の女性メンバーであるリンド夫人が、年配男性たちに意見を無視され、言葉をつまらせ怒りを露わにする様子には共感しかない!

そんな中、ジェリーからダイアナが恋人だと打ち明けられたアンは、真剣な恋をしているジェリーの肩を持ち、ダイアナと喧嘩になってしまう。原作では決して荒ぶることがなかったダイアナが、アンに向かい友情についてひたむきに熱く語るシーンは、このドラマならでは展開。じっくりと味わいたい。

原題:Anne with an “E”
制作:2019年 カナダ

■キャスト
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート:R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)
 ほか

全10回
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]

NHK「アンという名の少女3」番組公式サイト
 2023年8月7日スタート 月 22:00-22:48 NHKBSプレミアム
 2021年11月28日-2022年3月6日 日 23:00-23:48
Netflix

【作品紹介】【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】【「シーズン3」各話あらすじ】