【最終回ネタバレ】中腰ヒーロー・松本潤「となりのチカラ」どんな時代でも必要なのは隣で見守る力だ!

2022年04月01日10時30分ドラマ
@テレビ朝日

思いやりと人間愛は人一倍の中越チカラ(松本潤)がみせた隣にいて悩んでいる人の声を聞き続ける力!それが人の未来の一歩を灯す!テレビ朝日「となりのチカラ」最新話はテレ朝動画、全話はTELASAで配信されている。

嵐の松本潤が脚本家・遊川和彦とタッグを組んだ「となりのチカラ」の最終回・第9話が3月31日に放送された。遊川和彦の書くドラマは「女王の教室」「家政婦のミタ」など超個性的なキャラクターで問題を取り上げるなど、辛口のドラマも多い。



朝ドラの「純と愛」は「これまでの連続テレビ小説っぽくない」ドラマに仕上げるなど、挑戦的な作品であった。賛否両論巻き起こす、その遊川和彦が描く「となりのチカラ」の主人公・チカラ役は松本潤しかいないといって白羽の矢をあてて、主演が決定した。立っているだけで「かっこよく」なってしまわないように、終始「オロオロして」という演技指導のもと、松本潤が優しいけどちょっと頼りない、いっつも迷っている中腰ヒーローを熱演し、ドラマは幕を閉じた。

チカラ@テレビ朝日視聴率は11.5%、10.7%、8.7%、8.9%、8.2%、7.9%、8.6%、8.4%と推移し、最終回は1.1ポイントアップして9.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。視聴率的には成功とはいいがたい数字となったが、松本潤の新しい一面を見せてくれた。その松本潤は妻役の上戸彩に対して「すごく支えてもらって、あったかい気持ちにさせてもらいました。灯ちゃんが上戸さんでよかった」とコメントしている。二人は堀越高校で同じ時間を過ごしている。松本潤が高校三年生の時に、上戸彩が一年生。通常の高校ならそれほど関わりもないが、堀越高校の芸能部はホームルームは3学年一緒に行われるのでよく知った仲である。

3月31日に放送された最終回でチカラ(松本潤)は、トラブルメーカーの603号室の住人・小日向(藤本隆宏)の背中から、他のマンションの住民たちは気が付かない、気がつけない寂しさを感じ取った。愛する人を失い、茫然自失となってしまい、前が向けない人の背中だ。それはチカラの父親も同じように妻を失くして、自殺してしまったため、チカラはその背中の寂しさを感じ取れたのだ。高校生だった自分を残して死んだ父親を許していなかったちからだったが、やっと思っていることを口にすることができた。

毎話、いろいろ考えさせられることの多い「となりのチカラ」だが、最終回でチカラの放った「この世界にはいい人も悪い人もいない。僕たちはみんな善と悪の間で揺れていて、周りの環境とか出来事によってどちらにもなりうる」というセリフが印象的になった。そして、困っている人がいたら隣にいて寄り添ってその人と一緒に悩んであげることがどれほどその人を助けることができるのか?「となりのチカラ」は、隣にいることの力強さを考えさせた。

■最終回:第9話ネタバレあらすじ
マンション内で火事が発生し、中越チカラ(松本潤)たち住民は慌てて表に避難した。管理人の星譲(浅野和之)によると、ここのところマンション内のトラブルメーカーとして名前が挙がっていた603号室の住人・小日向(藤本隆宏)は自分で火をつけたとのことだ。チカラは様子を見ようというが、道尾頼子(松嶋菜々子)は「理事会を開いて即刻出ていってもらいましょう」と息巻く。

チカラはもう余計なおせっかいはしないと宣言していたが、そんなチカラとは対照的に、今度は灯(上戸彩)がチカラ顔負けの中腰っぷりを見せ始め、問題を解決しようと試みる。愛理(鎌田英怜奈)は友達ができたようなのだが、「まだ友達じゃない」と連絡をスルーしようとする。高太郎(大平洋介)は積極的に勉強するようになったが、解いても解いても誤答してしまう。

チカラが思い悩んでいた矢先、理事会が開催され、半ば無理やりの「全会一致」で小日向へ退去勧告をすることが決定してしまった。なんとか早まらないよう頼子を説得しようとするチカラだったが、その声は届くことはなかった。

一方、住民たちにも新たな問題が発生する。仕事も見つからず在留資格も切れてしまうマリア(ソニン)はベトナムに帰るしかない。マリアに密かに思いを寄せるものの、ためらってばかりの上条知樹(清水尋也)に、チカラはしっかりと思いを伝えるようアドバイスをする。そして祖母の清江(風吹ジュン)が施設に入り寂しさを抱える託也(長尾謙杜)、夫の学(小澤征悦)の元を去った達代(映美くらら)らも自らの思いに区切りをつけるときが来ていた・

小日向の背中をみてどこかでみたことがあると思っていたチカラは、あることに気が付いた。そして手紙を書いて小日向の元へ向かう。実は、小日向は自殺するためにボヤや水漏れなどを起こしていたのだ。一緒にマンションに引っ越しを準備していた妻が心筋梗塞で急死してしまった。マンションに引っ越してくると、住民は幸せそうな笑顔で暮らしている。絶望して騒ぎを起こして死んでしまおうとしていた。チカラの父親は妻が病死してしまった後、生きる気力を失ってチカラを遺して自殺してしまった。小日向の背中に父の背中を同じものを感じたチカラは小日向の話をずっと聞いてあげたのだ。そして小日向は少しずつ前を向き始めた。

マリアが帰国するその寸前に上条は意を決してプロポーズした。マリアは涙を流してOKを出した。達代は学に離婚届を渡した。相変わらず力で説き伏せようとしたその時、高太郎が「ヒーローは現実から目を背けちゃいけないんだ」と立ちはだかった。頼子のもとにも娘と孫が帰ってきた。

チカラは自分を遺して死んだ父親のことはいまでも許せないと思っていたが、空に向かって思いのたけを叫ぶ。そして、今、大切な家族ができたといって、父親を許すと言った。そんなチカラを灯は優しい目で見つめていた。家族それぞれも一歩ずつ歩き出す。チカラは直本賞を受賞したのだが、それはチカラがカフェで見た夢だった。

テレビ朝日1月20日スタート「となりのチカラ」。出演:松本潤(嵐)、上戸彩、松嶋菜々子、勝地涼、夙川アトム、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、浅野和之、風吹ジュン、長尾謙杜(なにわ男子)ほか。番組公式Twitterアカウントは「@chikara2022_ex」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

テレビ朝日「となりのチカラ」番組公式サイト
テレビ朝日「となりのチカラ」公式Twitter @chikara2022_ex
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