NHK「七日の王妃」第10話あらすじと見どころ：悲劇の予言と2人だけの約婚式

韓国ドラマ「七日の王妃」（全20話）はパク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇！NHKBSプレミアムにて6日12日曜午後9時から）放送の第10話のネタバレあり、なしのあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
［ステレオ２か国語（主：日本語吹き替え／副：韓国語）| 字幕放送有り］



「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。

■キャスト
チェギョン役：パク・ミニョン
　子役：パク・シウン
イ・ヨク／普城大君（チンソンテグン）役：ヨン・ウジン
　子役：ペク・スンファン
イ・ユン／燕山君（ヨンサングン）役：イ・ドンゴン
　子役：アン・ドンギュ
ソノ役：チャンソン[２PM]
　子役：チェ・ミニョン
　他

■第10話「悲劇の予言」
ヨクは、もう会わないと告げて去ろうとしたチェギョンを抱きしめる。その姿を偶然見ていた王ユンは、2人に婚姻するよう王命を下す。突然のことに驚くチェギョン。その後、ヨクはチェギョンが自分を避けようとした理由が不吉な予言のせいだと知り腹を立てる。しかし、チェギョンは婚姻すればヨクの身に危険が降りかかるのではと不安だった。一方、２人に婚姻を命じたユンは、チェギョンに対する自分の恋心にようやく気づく。

※以下、ネタバレ
もう会わないと言うチェギョンを抱きしめ「怒っても叩いてもいいから、会わぬとは言うな、お前無しでは生きていけない」と想いをぶつける晋城大君イ・ヨク。そんな2人の様子を複雑な思いで見つめる燕山君イ・ユンだったが、すぐに2人を呼び婚姻せよとの王命を下す。

突然の王命に驚くチェギョン。父シン・スグンは王命に背くことはできないと頭を抱え、母は予言の話を持ち出す。予言のために自分を遠ざけようとしたことにショックを受けるヨクだが、シン・スグンは、娘の安危に関わること、チェギョン自身にとっても自分と愛する人の運命に関わることだと訴える。ヨクはチェギョンに「自分より予言が大事なのか」と問う。

王宮に戻ったユンは、自ら下した王命に混乱する。チェギョンへの恋心が自分の胸にもあったことに初めて気づき、その苦悩は怒りとなって側室チャン・ノクスに向けられた。「なぜ余がみじめになる前に（チェギョンへの恋心を）教えてなかったのか…余の傍に置けぬなら殺してでも余の傍に置く」とノクスの首を絞める。我に返ったユンはその手を緩め「この世で最も地獄のような婚姻をさせてやる」と呟く。

質店。大臣たちの倉を襲ったのがヨクに打撃を与えるための都承旨イム・サホンの仕業だと判明。ヨクはウロンガクシ（タニシ）の組織員にイム・サホンの秘密倉庫を調べるよう指示する。そして改めて仲間たちにチェギョンと婚姻することを報告する。ミョンヘは大業を果たすための計画の一つだと念押し、しくじれば命を落とすことなるとヨクに忠告し、ヨクはなんとしてもチェギョンを味方に付けると答える。
※ウロンガクシ：ヨクが率いる秘密結社。詳しくは“ウロンカクシ”は童話『タニシの花嫁』から命名？

「兄は遺言のせいで俺を殺そうとし、チェギョンはある和尚の予言で俺を遠ざけようとする」と弱音を吐くヨクに、ソノは、少年の頃、兄王を恐れ何事にも関わらずに生きてきたヨクを諭して勇気をくれたのがチェギョン。チェギョンも恐れているだけ。今度はヨクが他人の言葉より大事なことがあることを教えてあげる番、婚姻するなら信頼し合うべきと励ましてやる。その言葉に笑顔を見せたヨクはチェギョンが会いたがっていると伝える。

翌日、ユン王は大妃と左議政シン・スグンに婚姻について意見を聞く。チェギョンを恨む大妃が快諾したことに驚きながらも、王命に従うしかないシン・スグンだった。

チェギョンとの約束の時間、ソノ以上に張り切るヨク。ところが輿が到着してもチェギョンは出てこない。昨日の王命と予言のことで眠れぬ夜を過ごしたチェギョンは輿の中で爆睡していた。目覚めたチェギョンはソノとの再会を喜び、一緒に逃がしたソノの父の安否を尋ねるが、ソノも父親の行方は分からないという。

ユン王から婚姻を勧めたことに驚く副総官パク・ウォンジョン。それだけシン・スグンへの信頼が深い証拠でシン・スグンを味方にできないかもしれないと危惧するが、大妃はチェギョンさえ味方に付ければ、子供に勝てる親はないと楽観視する。だがそのころ、シン・スグンは「もし晋城大君が謀反を働いたらどちらの味方になるか？」と王に問われ、「晋城大君の舅である前に王様の臣下であり、朝廷の官吏です。謀反を命がけで防ぎます」と答えていた。亡き王がヨクだけかわいがり寂しい思いをした時、シン・スグンだけはユンの味方で、唯一信頼できる人物だった。信頼が大きいほど裏切りも許せない。「裏切れば一番先にチェジョンの命がない」と恫喝されたシン・スグンは「何も起こりません」と頭を下げる。

一方、「予言を怖れたのは、自分と結婚すればヨクの身に危険が降りかかるのが怖かったから。これまでもそうだった」と心の内を明かすチェギョンに、「チェギョンのおかげで生きてこられた…お前が俺の運命だ」と変わらぬ恋心を伝えたとき、ソッキら友の邪魔が入り、皆で子供のように川遊び。心が晴れたチェギョンは「私の予言が怖くないですか」と何度もヨクに確かめて予言に立ち向う決意を固め、ヨクとチェギョンは2人だけの約婚式をする。

ヨクの帰りが遅いのにイラつくユン王。戻ってきたヨクと2人で弓を射る。チェギョンから承諾を得たというヨクに、チェギョンと婚姻する本当の理由を尋ねるユン王。するとヨクはチェギョンが「暴力的で陰険で、見知らぬ男を誘惑し、尻軽な女で情けないほど抜けた女で疲れされる女」とあきれるほどの悪口を並べ、「そんな女を受け止められるのは自分しかいない」と余裕の発言。これに怒るユン王はヨクが的に当てた矢を自分の矢で真っ二つに割り、「幸せになれ」と心にもない言葉を口にし、心の中で「いつかヨクの心臓を射抜いて自分のものを奪った代償を払わせる」と誓う。ヨクもまた「チェギョンを手始めに一つずつ取り返す」と誓う。

ついにイム・サホンの秘密倉庫が見つかった。だがパク・ウォンジョンはヨクの許可なくミョンヘたちに大臣たちの倉庫から奪われた品を取り戻す計画を決行させた。しかもウォンジョンは取り戻した金品を大臣たちに返し、彼らを味方に付けるつもり。元は民から搾取した金。ヨクは民に返すつもりだった。そんなヨクのやり方を“義賊ごっこ”と呼び、善政は王座についてからしてくれと言うウォンジョン。

仲間を心配するヨクの不安は的中。ミョンヘたちはイム・サホンの手下に見つかり尾行される。手下たちを引き連れイム・サホンが質店に乗り込んできた。グァンオやソノの顔にも見覚えがあるイム・サホンは家探ししようと、秘密の地下室に続く扉に近づく。その時イム・サホンが質店に入るのを偶然目撃したチェギョンが入ってくる。そして自分に向けられた刀を見事に奪い取ってイム・サホンに突き付け、「今度も証拠もなく無実の人を罰したら黙っていない」と脅す。チェギョンの刀捌きに驚くイム・サホンに「得体の知れぬ無礼な輩か身を守るために父から刀の扱いを習った」と告げ、イム・サホンたちを追い返す。ソノは自分の正体が知られることでまたヨクやチェギョンに迷惑をかけるかと不安がる。

イム・サホンはすぐにユン王に質店が怪しいと報告する。「質店にはヨクの友人がいてチェギョンまでが現れた。彼らと親密なチェギョンは間者になれない」とも。そこに質店の一件を説明しようとチェギョンがユン王に会いに来る。王と二人になったチェギョンは、「まだヨクを疑っているのですか。どうすれば私の夫になるヨクを信じてくれますか」と、ヨクへの愛を示してしまう。これがユン王を激怒させる。チェギョンを罵倒したユン王は「なぜヨクの話ばかりをするのか。そなたを他の男に渡すなんて間違っていた。王は何でも手に入れられる。だからお前も手に入れる」とチェギョンを抱きしめ、もがくチェギョンに口づけをしようとし…。

■見どころ
冒頭「2人お似合いだ」というユン王の表情が固い。側室ノクスの首を絞めるほどの取り乱しようは、それだけチェギョンへの想いが強い証拠。今になってやっと恋心に気づくとは…。

2人だけの約婚式。いったん返した指輪を自分の指にはめるヨク。垂らした三つ編みを団子にして小枝でまとめたチェギョン。長い髪を後ろに束ねて三つ編みにするのが未婚女性、団子にするのが既婚女性の髪形。詳しくは豆知識：テンギモリって？で。

今回はヨクがチェギョンを抱きしめ離れた場所でユン王が見つめる場面から始まり、ユン王がチェギョンを抱きしめキスするのを離れた場所でヨクは見つめる場面で終わる。主役3人の感情を丁寧に描いており、これから始まる激しい三角関係が予感させられる。愛を知らず愛に飢えて育ち、愛を伝える方法も愛し方もわからない。そんな暴君ユンが切ない。

またヨクを愛しながらも大義のためとチェギョンとの婚姻を見守るミョンヘ。それでも隠れて流す涙に割り切れない思いが見え隠れする。そんなミョンヘのソノに対する態度が変わってきた。

恋の嵐が吹き荒れた今回だが、パク・ウォンジョンの「反正（クーデーター）計画」の全貌も見えてきた。連判状に署名しないものは抹殺するつもり。どうやら「ユン王を廃位させる」という以外はヨクとは目的もやり方も大きく異なるようだ。秘密結社ウロンガクシの行く末が気になる。

◇NHK「七日の王妃」番組公式サイト
　2022年4月10日スタート 日21：00～22：00

【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】