韓国ドラマ「還魂」第3-4話あらすじと見どころ:チョン・ソミンがイ・ジェウクの師匠に!天下四季とは?

2022年06月29日22時30分ドラマ
Netflixシリーズ『還魂』独占配信中

ムドクの命を賭けた勝負でウクの気門は開かれ、2人は奇妙な師弟関係を結ぶことに…韓国tvNの新土日ドラマでNetflixでも同日独占配信中のイ・ジェウクとチョン・ソミン主演の韓国ドラマ、「還魂」(全20話)第3話と第4話のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。

Netflixオリジナル韓国ドラマ一覧2022年韓流作品一覧



「還魂」は、水を操る術で栄え、歴史にも地図にも存在しない大湖(テホ)国を舞台に、魂を変える“還魂術”によって運命がねじれた主人公たちがこれを乗り越え、成長していくファンタジーロマンスドラマだ。⇒【各話のネタバレあらすじと見どころ】

■キャスト
チャン・ウク役:イ・ジェウク
ムドク役:チョン・ソミン
ナクス役:コ・ユンジョン
ソ・ユル役:ファン・ミンヒョン(NU’EST)
パク・ダング役:ユ・インス
チン・チョヨン役:アリン(OH MY GIRL)
パク・ジン役:ユ・ジュンサン
キム・ドジュ役:オ・ナラ
ホ・ヨム役:イ・ドギョン
チン・ム役:チョ・ジェユン
チン・ホギョン役:パク・ウネ
世子コ・ウォン役:シン・スンホ

チャン・ガン役:チュ・サンウク
ほか

■第3話
20年前、ウクの気門を塞いで姿を消そうとしたチャン・ガンを引き留めたパク・ジンは、ウクを危険に晒し真実を聞きだした。ウクは亡き者の子で、ウクの気門を塞げばチャン・ガンの息子として生きられるが、己の運命を見出そうとしたら生きるのは難しいのだと…。

気門が開いたお陰で生き延びたウクは騒動を起こしたことをパク・ジンに謝罪し、毒を飲んだのは気門を開くための自らの計画だったと、ムドクをかばう。ウクを助けるために気門を開いたホ・ヨンから10年分の真気まで込めたと聞いたパク・ジンは、回復後には必ず回収するよう頼む。

ウクは、「今まで切実な願いを無視され続け、俺に命をかけた者はお前が初めて」とムドクに謝意を示して、師匠になってほしいと改めて頼む。ムドクは、2人の関係についてあくまでも主人と侍女で、ウクが術士の道を極めてムドクの力が戻ったら師弟関係を解消するという条件で引き受ける。ウクは師匠に礼を尽くして2人の奇妙な師弟関係が始まる。

その頃、手下のギルジュからナクスが還魂した妓生を敬天大湖に捨てたと報告を受けたチン・ムは、ナクスほどの刺客でも軟弱な体に還魂すると力が弱まるのかと、20年前のことを思い出す。20年前、王の狙いを知ったチャン・ガンは王を止めようとしたが、病弱な王の体では力が使えず弟子のチン・ムに還魂術を教えて助けを求めたのだった。

実はギルジュが殺害した妓生に還魂人の印がなかった。ギルジュはチン・ムに内証で妓生が持っていた令牌を手掛かりにナクスが還魂した人物を捜そうとしていた。

術士は、体に水の気を集める“集水”、水の流れから力を得る“流水”、大気中の水を操る“治水”と段階があって、ムドクに還魂したナクスは治水まで達した凄腕の術士だった。ムドクは、集水まで極めるのにも5年や10年かかかるが、チャン・ガンは1年で達したとウクに教える。するとウクは3か月で達しでみせると宣言。その頃パク・ジンはドンジュに、ウクの気門が開いたことで彼を守る結界が破れた気がして不安だと打ち明け、今後ウクの道を阻むかもしれないが、憎まないで見守ってほしいと頼む。

最高の術士ホ・ヨムから10年分の“真気”を与えられたと知って喜ぶウクだが、ムドクから回復したら真気を回収されると聞かされ、呼吸法を習得して回収される前に真気を自分のものにしようとする。ホ・ヨンの呼吸法を盗むことができないので、正当な呼吸法で代用することを考え、エリートのユルの呼吸法に狙いを定める。そこでムドクがユルに恋している設定でユルに近づくことに。

さっそくユルに付きまとうムドク。ユルに狙いを見抜かれてしまうものの、彼が落とした笛と引き換えに身水源※に手を当てて呼吸法を盗ませてもらう。せっかく盗んだユルの呼吸法だが、ウクはホ・ヨムを酒で釣ってちゃっかり呼吸法を盗んでいた。
※身水源:取り込んだ水の気が集まる所。術士はここにため込んだ水気を体中に巡らせて術を使う。

神秘の力を持つチン・チョヨンはウクの元婚約者。いまだにウクに想いを寄せており気門が開いた今、結婚したいと母チン・ボギョンにねだるが、気門が開いたウクを婿養子にもらうのは不可能。諦めて亡き姉に代わって鎮妖(チニョ)院の院長になれと諭される。

世子の師匠を務めるチン・ムは、流水まで極めた世子を手放しでほめ、若者では従兄弟にあたるユル以外いないと喜ぶ。そして天下四季の一人と呼ばれながらも気門が塞がっていたウクだが、気門が開いたので今後は侮れないと、世子のウクに対する敵対心を煽る。さらにウクがチャン家の下男だった自分を見下して、ナクスの剣を取り上げたと付け加える。師匠を見下すウクに怒る世子は近いうちにウクの鼻っ柱を負ってやると決心する。
※天下四季:大湖(テホ)国の4大名家の後継者たち。春=チン家のチン・チョヨン、夏=パク家のパク・ダング、秋=ソ家の公主ソ・ユル、冬=チャン家のチャンウク。

かつて宝剣を抜いたら松林に入れるとウクに約束したパク・ジンだったが、ウクがチャン・ガンの告白通り先王の子なら、ウクが力を持つことは謀反だ。友の願い通りにウクを平凡な人間にするために、ウクを呼び出し、松林への出入りと全ての術書の閲覧を禁じる。そして松林に自由に出入りできる令牌を失くしたウクを杖打ち100回の罰を処する。ウクは最後の1回をパク・ジンに打ってもらい、ったウクは、家宝の剣を受け取りムドクとともに松林を後にする。

■見どころ
命がけのムドクの計画が成功してウクの気門が開いた。ムドクを松林の医院・繐竹(セジュク)院に運ぶ時、彼女の正体を知られないためにユルたちに触れさせないウク。ふらつく体で自分で運ぶというウクの言葉に感動しきりだが、そこは怠け者のおぼっちゃま。小柄な執事ドジュに負ぶわせ、自分はちゃっかりユルに負ぶってもらう。それでも、ぐんとムドクに近づき「この距離に近づいていいのは俺だけ」と言う。あくまでもこれはムドクの正体を見破られないための策だが、この台詞にハートマークがつくのはいつか?

一方、嘘ばかりのムドクを怪しみながらも、優しい言葉をかけてやったり、呼吸を読ませてやったりするユル。ムドクからも堂々と「慕っている」宣言も受けているだけに、ロマンス展開はウクより一足先に進みそう。ウクとユル、果たして恋の着火はどちらが先か?

ムドクの目と言葉の演技に驚かされ、ウクとのケミ(相性)が面白い本作だが、ベテラン俳優ユ・ジュンサンが演じるパク・ジンという人物が醸し出すドジュとのケミも面白い。彼がウクの母トファを恋慕していたこと、チャン家の執事ドジュがチャン・ガンに恋していたことは周知のようで、片思い同士が互いの傷をなめ合う会話が傑作だ。また、酒好きな老術士ホ・ヨムとのまるで漫才のようなやり取りにも笑わされる。

また、第3話ではチン・ムがかつてチン家を追い出されたあと、チャン家の下男だったことも分かった。どうやら内密にチャン・ガンから伝授された還魂術を使って悪事を働いいているようだが、人の気を吸い取る謎の男の正体が気になる。



■第4話
20年前、チャン・ガンと還魂した王は、チャン・ガンが占ったように帝王星の気運を持った息子をトファが身ごもるはずだと告げた。

100回の杖打ちの刑を受けたウクは、熱と悪寒に苦しむが、それは叩かれたことで真気の巡りがよくなったことだと喜ぶムドク。

その頃、ユルとダングはウクの受け入れを松林の総帥パク・ジンに頼み込むが、相手にされない。そんな2人に松林の弟子で還魂術をかけられ石化した死体を見せ、石化する還魂人は人間から水の気を抜き取って補充するとユルたちに教える。これが還魂術を禁止にした理由だった。そもそも還魂術は邪術ではなく、集水、流水、治水の次の“換水”の境地にならねば使えない術で、これを習得すれば、水を火に、火を石に変えるることのできる神の境地の術だった。松林を創設したソ・ギョン先生ともう一人しかいないと話すホ・ヨンだが、もう一人の名は明かさない。石化された弟子は天附官への採用が決まり始終出入りしていた。松林が逃がしたナクス一味も天附官が捕まえただけに、天附官が関与しているに違いない。そこでパク・ジンはユルとダングに天附官周辺の動きを探るよう命じる。その頃、摩衣(マウィ)導師が鎮妖院保管の鬼狗を呼び出し犬に還魂させ連れ出していた。

ムドクの献身的な支えで真気を取り入れることに成功するウク。家宝の剣を抜こうとするが、流水の段階に届いていないウクには抜けない。父の剣を抜くところをパク・ジンに見せて松林に入りたいウク。虚勢かなと弱気になるそうなウクの思いは気勢だと励ますムドク。

そんな中、王宮からやってきた世子から、ナクスの剣とチャン家に代々伝わる宝剣を渡すよう迫られる。ウクは、ナクスの剣は渡しても、宝剣まで渡してしまったら、父の子でないと噂されている自分が立場までなくすと断る。すると世子は勝負で決着をつけようと提案する。力の差は歴然。そこで世子は線を引いて、自分がここから出たら負けを認めると言いだす。ウクはこれを受け入れ世子に挑む。だが流水まで極めた世子の剣にはかなわない。叩かれ続けるウクの体は気運が巡り始める。だがさすがにウクの力が尽きようとしたとき、ムドクが糞尿を世子に向けてぶちまける。これをよけようとした拍子に世子が線を越え、ウクがこれを指摘して剣を置いて出て行ってほしいと頼む。

世子は負けは認めるも無礼を働いたムドクを許せないと、剣で斬りかかろうとすると、ウクが宝剣を抜いて世子の剣を防ぐ。そこにちょうどソル、ダング、チョヨンがウクの見舞いにやってきて騒動を目撃する。ウクの手の宝剣に驚く友たちだが、誰よりも驚いたのはウク自身だった。宝剣を持ったウクの右手は勝手に世子に斬りかかる。ユルとチョヨンが投げた結縛鈴(キョルバンニョン)のおかげでウクの右手はおとなしくなる。ユルたちが取り成すが、天下四季がそろって歯向かうのかと我慢ならない世子。その時、ムドクが桶に残った糞尿を飲み干すので許してほしいと懇願する。ムドクをかばってウク、ダングまでが糞尿を飲むと言いだし、あきれた世子は退散する。

世子を見送り、ナクスの剣を渡すムドクを糞ムドクと呼ぶ世子だが、ムドクの口車に乗せられ最後は笑顔まで見せた。主人であるウクの為ならなんでもするムドクに呆れながらも優しくハンカチを差し出すユル。「お慕いする方を汚せません」とそっけなくそばを離れるムドク。

その頃松林ではパク・ジン、ホ・ヨン、チン・ホギョン、チン・ムがチン家の鬼狗が盗まれたことについて論議していた。長女を亡くして気力が落ちたのかと、異母姉をあげつらうチン・ム。そんなチン・ムを不義の子呼ばわりをして叱責するホ・ヨン。チン・ムが天附官の副官主の自分に無礼だと言い返す。そこにウクがムドクやユルたちとやってくる。

父の剣を抜いたので受け入れてほしいというウク。宝剣を抜剣させた総帥パク・ジンは、ウクの右手の結縛鈴に気づき、外させる。すると剣を握るウクの手が勝手に動き出しパク・ジンの胸を突く。暴れるウクの右ろユルとチョヨンの結縛鈴で抑える。パク・ジンは制御できないウクの気を認めようとせず、ホギョンが「世子にも勝った」と口を滑らし、四大名家が王室を冒とくしたとチン・ムが騒ぎ黙認できないと立ち去る。パク・ジンはウクを剣を振り回す危険な者として閉じ込めるよう命じる。

このままではウクが危険だと考えたパク・ジンは、優しくウクを労わり短期間で真気をものにしたことを誉めてやる。そして幼少期から優秀だったとおだてて、商売か医術を学んではどうだと持ち掛ける。だがウクは精進閣で学んで術士になり、天附官の官主になって父の子だと証明すると夢を語る。パク・ジンは仕方なく、ウクはトファが不貞を働いて生まれた子だから父親の後は継がせられないと冷たく言い放つ。父親が誰だと聞くウクに、不義の相手など知らないと心を鬼にして引導を渡す。

食事を持ってきたムドクは涙を流すウクに驚く。一方、パク・ジンの傷の手当てをするドジュは、パク・ジンが傷よりウクを突き放した胸の痛みに苦しんでいることを知る。悩んだパク・ジンはいっそウクが自分の子だと偽り、ウクを連れて商団を率いろうかと言い出す。だが松林の総帥であるパク・ジンにそんなことができるはずもない。

その頃、殺害した妓生が持っていた令牌がウクのものだと知ったキルスは、チソル楼、松林、客桟にもいたウクの侍女ムドクこそがナクスではないかと考える。

一方、ホ・ヨンは短期間に流水の域まで達したウクをただただ賞賛し、ダングも長男のウクが官主になるのが当然だと元気づける。ウクを心配するユルは、ウクが危険にさらされるのはいつもムドクが絡んでいるが、危険の代償としてウクは望みをかなえている。だがらむやみにムドクをウクから引き離すこともできない。みんなの激励や心肺に背中を向けて落ち込むウクにキレたムドクは、何もしない弟子などいらないと叱責する。ところがウクは、それなら師匠を辞めて侍女でいろ。騒ぐなら売り飛ばすと背中を向ける。

ムドクはウクを奮い立たせるために険悪なホ・ヨンとチン・ムの関係を利用することに。ダングに頼んでチン・ムとホ・ヨンの話し合いの場に、世子とウクの勝負の場の証人として同席する。泥沼化する話し合いの中、ムドクが「もう一度勝負させては?」と言い出す。世子の勝利を確信するチン・ムは、対決中に片方が死亡してもその罪は問わないという術士の掟通りに再勝負させることになる。

ホ・ヨンは世子が受けるはずがないと高をくくって承知したが、チン・ムの説得で世子がウクとの再対決を承諾し、王室から正式な果たし状が届く。こんな約束が交わされたことに驚くパク・ジン。慌てたユルたちはウクをムドクの故郷サリ村でしばらく身をひそめるよう松林から連れ出す。別れ際また、ウクを危険な目に遭わせたなというユルに、また望みをかなえると答えるムドク。

ウクが消えたことで、パク・ジンは対決の日にウクが現れなかった場合は負けにしてほしいと願うが、チン・ムはそれは負けではなく逃亡だと言い、それに同意した王は、ウクが現れなければ天附官の官主後継者の座を剥奪すると告げ、パク・ジンもこれに同意する。

ウクとムドクを乗せた船はサリ村ではなくナクスの暮らしたタニャン谷へ向かっていた。

■見どころ
4話は、ウクの運命を知るパク・ジンが、我が子のようなウクの目覚ましい成長を恐れ、天附官の官主の座を狙う副官主チン・ムがウクを排除する奸計を巡らせるまでをテンポよく描かれた。そんな中で、悪寒に震えるウクに添い寝し温めてやるムドク。相変わらずつっけんどんな物言いのムドクに温かい話をねだるウク。ムドクは気の巡りで脳がやられたかと文句を言いながらも大きな木の話をする。「私は今、その巣の中にある卵だ。何も知らず、なんの力もない私だから。温めてくれるのはお前だけだ。頼れるのはお前しかいない。」

糞尿をめぐり、「自分が飲む」と次々に手を挙げる様子は、先日亡くなった上島竜兵さんを中心にしたダチョウ倶楽部の「どうぞ、どうぞ」のギャクを思い出させる。また、宝剣に操られるウクの姿かまるでパントマイマーのようだ。そんなウクが川原で汚れを洗うムドクを「師匠ついにやりました」と抱きしめる。優しく背中ポンポンしてやるムドクの手が優しい。

今回もパク・ジンとドジュのケミ(演技の相性)に注目。ウクの代理親論議で別の人に片想いしてきた者同士の傷をなめ合う口論が傑作。

ところでギルジュが護衛する人物が不気味だ。3話ではチン・ムが見守る中で人間の気を吸い取った男だ。今回もまた人間の気を吸い取るこの不気味な男は何者なのかは、次回明らかになる。

全20話予定で描かれるこの夏期待のスペクタクル作品「還魂」はtvNで6月18日(土)からスタートし、毎週土日の夜9時15分から放送、Netflixでも独占配信中だ。

Netflix
Youtube|Netflix予告動画
tvN「환혼」公式ページ

kandoratop【作品詳細】【「還魂」を2倍楽しむ】