NHK「七日の王妃」第20話(最終回)あらすじと見どころ:永遠の愛のための涙の離婚儀式
パク・ウォンジョンの罠にはまったチェギョンは愛するヨクを守るために…韓国ドラマ「七日の王妃」(全20話)はパク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇!NHKBSプレミアムにて8日21日(日曜午後9時から)放送の第20話(最終回)のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※8月28日からは、チャン・ツィイー主演で贈る中国の架空の国を舞台に、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作「上陽賦 運命の王妃」を放送する。
「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。
■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン/声:ブリドカット セーラ 恵美
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン/声:西健亮
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン/声:高橋英則
ソノ役:チャンソン[2PM]/声:岩中睦樹
チョ・グァンオ役:カン・ギヨン[声:三好晃祐]
ペク・ソッキ役:キム・ミノ[声:本島恭介]
ユン・ミョンへ役:コ・ボギョル[声:矢尾幸子]
他
■第20話(最終回)「永遠の愛」
パク・ウォンジョンの罠にはまり燕山君ユンを逃がしたという罪に問われるチェギョンは、それを罠だと知りながら、死の運命を受け入れることで中宗、王ヨクを守り、愛を貫こうとする。さらには大妃がチェギョンの刑を予定よりも早めさせる。民が泣き叫ぶ中、刑が執行されようとしたとき、間一髪のところで王ヨクが現れ、崩れ落ちるチェギョンを抱きかかえる。
その様子を遠くから見たミョンヘは、グァンオたちに王命に従い犯人を渡すと伝える。突然のミョンヘの変心に戸惑う彼らに刑場での一部始終を伝え、王ヨクに害が及ばないように先手を打つよう話す。1人になったミョンヘはふとヨクの話を思い出す。自分がチェギョンに嫉妬し本来の目的を失っていたのではないかと。
王ヨクは、チェギョンを連れ帰り介抱する。その時、廃主暗殺事件を起こした脱走事件の真犯人が捕まる。王の前に引き出された暗殺者たちは指示を受けたと白状し、共に逮捕されたキム内官はシン・スグンの死を伝えて廃主ユンがシン家に向かうように刺激したと証言する。それを指示したのがパク・ウォンジョンだと自白し、言い逃れするウォンジョンを大臣たちが支持する。
大妃は刑を速めた理由を、チェギョンの両親を死なせたヨクが、このまま夫婦で憎しみ合い不安がって暮らせるわけがないと話し、ヨクもそれも認めるが、心を尽くしていつか癒されるまで「愛してる」と抱きしめて優しくするのが夫婦だと、チェギョンがいったと告げ、お願いだから自分たち夫婦をそっとしておいてほしいと懇願する。
その頃、叔父パク・ウォンジョンに裏切りを知られて平手打ちされたミョンヘは、ウロンガクシの服を着て、亡きソノを偲び、自身の間違った愛を詫び、ソノが命がけで守ろうとしたチェギョンを自分が救うことを決意する。
意識を取り戻したチェギョンは、ヨクになぜ助けたのだと訴え、ヨクはなぜ濡れ衣だと訴えなかったのだと言い返す。そんな中、獄中の真犯人たちが全員自害する。パク・ウォンジョンによる口封じに違いないというグァンオの報告に言葉を失う王ヨク。さらに朝廷では王妃が無罪と言った罪人たちの自白が疑わしいと進言し、パク・ウォンジョンは廃主が逃走中の今、一刻も早く王妃を廃するようにと願い出る。これに憤怒したヨクは今後、廃妃を口にしたものは王室への侮辱罪とすると告げるが、大臣たちは納得しない。
パク・ウォンジョンは、王が臣下の忠言を無視していることを世に知らしめようとウロンガクシを動員して貼り紙をさせることに。ミョンヘはそんな叔父ウォンジョンに、これ以上王と反目しないでほしいと頼むが、ウォンジョンはミョンヘに代わる王の側室にするため養女まで用意していることに驚愕する。
チェギョンは、このまま王ヨクのそばにいてはこれからも命を狙われ、ヨクに迷惑をかけると考え離縁を決意する。チェギョンの決心を必死に反対するが、結局彼女の命を守るためにチェギョンを手放すしかないヨク。
離縁の儀式:チェギョンが服を切って離婚すると説明し、オッコルムもはさみできる。これは朝鮮時代に庶民間で交わされた離婚の儀式。詳しくは「ポッサム」8話で解説している。
ウロンガクシにより市中各所に貼り紙がされる。大臣たちが並ぶ便殿にやってきた王ヨクは、パク・ウォンジョンに貼り紙を見せる。そこには王への非難ではなく、パク・ウォンジョンの不正の数々が記されていた。必死で抗弁するパク・ウォンジョンの前に、証人としてミョンヘが現れる。王ヨクは、右副承旨チョ・グァンオにパク・ウォンジョンの繁殖はく奪と不当に集めた財産の没収、流刑を命じる。なおも無実を訴えるパク・ウォンジョンに、罪を求めなければ王への侮辱罪とみなし打ち首、三代下まで滅ぼす大逆罪にとして罰すると言い渡す。
王宮を離れるチェギョンは大妃に大礼し、ご心配をおかけしたと謝り、大妃は生活の足しにと贈り物を渡し、「別れることで互いを守る縁なら仕方がない」見送る。チェギョンのいなくなった王宮で、ヨクは「これからの1日はそなたを愛して恋しがる1日になる。そしてもっとそなたを愛するために生き抜くだろう」と、妻シン・チェギョンへの変わらぬ愛を誓う。
逃亡中の廃主ユンはチェギョンの無実を証明するために、自ら流刑地に向かい兵たちに捕まる。そして自分は逃走をしておらず、チェギョンは無罪だと必ず伝えよと告げる。チェギョンの濡れ衣を証明する手紙が流刑地からきて、ヨクは兄ユンもまたチェギョンを守りたかったと知る。
流刑地でシン・スグンからの手紙を何度も読み返すユンは衰弱しきってふらつく。そんなユンを抱き留めたのはヨクだった。弟ヨクとの思わぬ再会に驚くユンは、恨み言を口にするもそのまま倒れてしまう。意識の戻ったユンは「父上の選択が間違っていたと証明したかったのに、父上の予想通りの暴君になってしまった。嫉妬で目がくらんだ生母と似ていた」と話し、「ヨクを憎んでいたのではなかった。そなたの目に映る自分自身を憎んだのだ。そしてお前の目にそっくりのチェギョンの目を見るのが恥ずかしくて2人を殺そうとした。ただただ自分が憎かった」と本心を吐露し、2人を別れさせた罰を受けたのだろうと弱音を吐き、この世で受けなかった罰はあの世で受けると、弟ヨクの見守る中で静かに息を引き取る。
私家でユンの訃報を聞いたチェギョンは、庭に出て大礼でユンを見送る。王宮の大妃は世子だったユンが誕生祝いにと贈ってくれた簪を取り出して髪に挿す。そして来世は必ず我が娘として生まれてください。たくさん愛してあげますの涙を流す。
チェギョンが王宮を去ってからも彼女を忘れられないヨクは、なんとか彼女に会おうとするが、チェギョンは約束を守り決して会おうとせず、心の中でヨクへの愛をとどめる。ヨクチェギョンを王妃に復位させようとするが、すでにヨクには王子が生まれており、チェギョンは自分が復権することでまた争いが起きると、手紙で止める。
即位から38年、ついに二人が再会を果たす。
■見どころ
冒頭「であってはいけない運命だったのです…生まれ変わったら絶対に会いたくありません」のチェギョンの心の声があまりにも辛い。
ヨクが別れるしかないと決心した時、「一緒にいられなくても、生き続けることがお互いの愛を実現させる方法」と言ったチェギョンの言葉に、こんな方法でした愛を成就できなかった二人の悲しい恋に胸が痛む。終盤、会いたさにたまらなくなったヨクがチェギョンの私家にまでやってきた、扉一枚を挟んだ声だけの再会があまりにも切ない。
ドラマでは38年後に再会を果たしている二人だが、実際の中宗は廃妃に会いたくなると高い楼閣に上って廃位の実家の方を眺めていたという。廃妃は250年後(英祖の治世)に端敬王后(タンギョンワンフ)として認められる。
そして、愛されることを求め、愛し方を知らなかった廃主ユン悲しい最期の独白は涙腺必至。初の時代劇で見事に暴君を演じたイ・ドンゴンに拍手を送りたい。また、38年後ラストではドラマの序盤を生き生きとリードしてくれた少年ヨクと少女ユンを演じたペク・スンファンとパク・シウンの姿も見られるのでお見逃しなく。
◇NHK「七日の王妃」番組公式サイト
2022年4月10日スタート 日21:00~22:00
【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】