「還魂」第9-10話あらすじと見どころ:イ・ジェウクとチョン・ソミンついに再会!見えても伝えてもいけない恋文…

2022年07月18日03時00分 
(2022年08月01日04時38分 更新)
ドラマ
Netflixシリーズ『還魂』独占配信中!

韓国tvNの新土日ドラマでNetflixでも同日独占配信中のイ・ジェウクとチョン・ソミン主演の韓国ドラマ、「還魂」(全20話)第9話と第10話のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。

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「還魂」は、水を操る術で栄え、歴史にも地図にも存在しない大湖(テホ)国を舞台に、魂を変える“還魂術”によって運命がねじれた主人公たちがこれを乗り越え、成長していくファンタジーロマンスドラマだ。⇒【各話のネタバレあらすじと見どころ】

■キャスト
チャン・ウク役:イ・ジェウク
ムドク役:チョン・ソミン
ナクス役:コ・ユンジョン
ソ・ユル役:ファン・ミンヒョン(NU’EST)
パク・ダング役:ユ・インス
チン・チョヨン役:アリン(OH MY GIRL)
パク・ジン役:ユ・ジュンサン
キム・ドジュ役:オ・ナラ
ホ・ヨム役:イ・ドギョン
チン・ム役:チョ・ジェユン
チン・ホギョン役:パク・ウネ
世子コ・ウォン役:シン・スンホ
チャン・ガン役:チュ・サンウク
ほか

■第9話
世子との対決に勝利し念願の松林の精進閣の術士となったウクは儀式の後、ドジュと共に亡き母トファの遺影に報告する。術士の制服に着替えたウクに満足のムドク。そんなムドクを抱きしめ謝意を示すウク。

敬天大湖を見下ろす王妃とチン・ム。帝王星を持つウクが松林に入ったことを懸念する王妃に、邪術によって生まれた子ゆえ、必ず松林の災いになると安心させる。息子を王位に就かせて“氷の石”で得た換水の力で世を掌握できるチャン・ガンが、息子の気門を塞ぎ再び氷の石を封印したことについては、チャン・ガンの心が弱かったせいだと答え、ギルジュを殺したのがチャン・ガンではないかとの疑いにも、麻衣導師イ先生が怪しいと王妃の不安を取り除く。
※氷の石と換水(ファンス):換水は、水を火に火を石に変えられる神の領域。 ※氷の石:本来還魂術は換水の域でないとできないが、これがあれば換水の域でなくても還魂術を使うことができる。詳しくは5話

実は10年前2人は、チン家の長女ブヨンに氷の石の封印を解かせて殺害した。それを知らないチン・ホギョンは10年もの間、娘を捜し続けていた。チン・ムはその捜索を終わらせるために、ブヨンの偽物を作ってホギョンを操り人形にする計画を立てる。

その頃、チソル楼ではウクの歓迎会が盛大に行われていた。一人会場から外れた場所にいるユルをムドクが見かける。酔って心が乱れたために道に迷ったと、エリートらしからぬユルの告白にあきれて部屋まで案内してやろうとするムドク。常に正しい選択をして道から逸れたことのないユル。そんな彼が「今、道にそれてそなたの手を握っている」と潤んだ目でムドクの小さな手を見つめるユル。どこに行くのかわからないというユルに、多くを考え多くのものを見るから道に迷う。そんなときは一つだけに集中。今は私だけを見てついてきて、というムドクの言葉に頷くユル。通鏡の妖術で見た幻がなんと言ったかと訊ねるムドクに、「私を慕っていると言った」と答えるユルの言葉への驚きぶりから、自分を慕っているといったムドクの言葉が嘘だと確信する。それでも本当だと言い繕うムドクの髪に花を挿してやる。

ホ・ヨムは孫娘ユノクの婿候補に、ユル、ダング、そしてウクを考えていた。その意味を知らないまま、今後ホ・ヨンのいうことを必ず聞くという約束に気軽に応じるウク。ウクが邪術を使うナクスに師事したがっていたことをダングがバラしてしまい、パク・ジンは、邪術を使うと気脈を絶たれて術が使えなくなるうえに国外追放の上に、子孫も術士になれないという松林の掟を教える。だがウクは、邪術を悪と決めつけずに使う者の心が善かどうかを問うべきで、人を助けることができるなら邪術を使ってもいいと反論。

そこに世子がたくさんの酒を持ってやってくる。世子が望んでいたのは祝席でなくウクの葬儀のはず。気まずい雰囲気の中、世子が酒を注いでウクに勧める。毒入りではないかと緊張が走る中、ウクはためらいなく飲み干し、「聖君におなりください」と世子に返盃。最悪なムードの中、世子が飲み干すのを待ってムドクが拍手と共に「どうか聖君に!」と叫び、場内に同意の拍手があふれ和やかな雰囲気に。帰路、追いかけてきたムドクが相変わらずウクに忠心を示すのに苛立ちながらも、自分の傷を気遣ってくれ、与えた香り袋を大切に懐に持っているのを確認して機嫌を直して帰っていく世子。

鎮妖院では、ブヨン捜しの旅に出ていたホギョンの夫チン・ウタクが帰ってくる。連れ帰った盲目の娘がブヨンでないことで不機嫌なホギョンは、今後は異母弟のチン・ムに捜してもらうとブヨン捜索を中断する。一方、ソイ(ソ・ヘウォン)という娘はムドクを捜していた。ソイはムドクに返すリボンを持っていた。それにはホギョンの思い出の中のブヨンの眼帯と同じ文様があった。

酔いつぶれたウクは抱えられて松林に戻るが、ムドクは門前払いされ、今後ウクの世話は松林の下人がすると言われる。松林に入れてほしいと懇願するも許されず、降り出した雨の中、泣きべそをかいて座り込み。ユルが傘をさしかけ家で待てと説得し手に差し出すが、その手を握らず「なんとしても坊ちゃまの元へ行くので耐えるように伝えてくれ」と頼んで立ち去るムドク。

ユノクは内医院の手伝いのために繐竹院に来ていた。ホ・ヨムはユノクに悪酔いしたウクの看病を任せる。優しく介抱してくれるユノクをムドクと間違えて甘えるウクだったが、翌朝、看病してくれたのがユノクだと知り慌てる。その頃ユノクは、ホ・ヨムからパク・ジンとドジュに紹介され、ウクに助けられたことがあることを話す。ユノクがウクの母トファと同郷の月城(ウォルソン)出身でどこかトファの面影に似ていることに喜ぶドジュ。そこに駆け付けたウクはユノクを連れ出し、還魂人から助けたことを誰にも話さないでほしいと頼む。承知したユノクはウクに興味を示すが、ウクは昨夜の礼を告げてさっさと立ち去ってしまう。

ムドクを捜し回り彼女が追い返されたと聞いたウクは、特例で松林への出入りを許可してほしいとパク・ジンに直談判するも、規定だと却下される。下手にごねるとムドクが疑われて還魂人だとバレてしまうと考えたウクはあっさり引き下がる。

基本修業が終わるまで訓練館から出られないと聞いたウク。そこにユノクとの関係を探りに来たドジュから、これまでムドクがウクの世話でどれだけ苦労したかを聞かされ、ムドクを労わってくれと頼む。その頃ムドクはチソル楼のチュウォルから、術士となったウクにとってムドクは無用の存在だと言われる。さらにドジュからも、ウクが自分を呼び寄す気がないと聞き愕然とする。だが、ウクが、自分だけをを頼りにしている「木のてっぺんにいる鳥の卵みたいな娘」に心を寄せていると聞き、卵の飾りを握ってウクを想う。同じとき、ムドクに無性に会いたくてたまらないウクも揃いの卵の飾りを握ってムドクを想う。

■見どころ
第9話ではウクの歓迎会から精進閣の術士としての生活がはじまるまでが描かれた。歓迎会の前に酔い止め薬をムドクの口に入れたのに焼きもちを焼いたり、離れ離れになって落ち込むウクとムドクの恋心に全く気付かないドジュの微笑ましい鈍感さを通して、離れ離れになっても互いを思い合うウクとムドクの恋情が切なく見て取れた。

一方、ユルと世子のムドクへ向かう恋心も匂わせている。糞ムドクに背中を向けてニヤリとする世子の笑顔は見どころだが、道に迷ったユルがムドクの手を愛おしそうに指でなでる一瞬と、「私についていくはず」というムドクの言葉の後のユルのアツい眼差しは見逃し厳禁の胸キュンだ。

新事実も続々判明した。月城で暮らしていた初心なトファを松林に連れてきたのはホ・ヨンで、パク・ジンを婿候補を考えていたが、女心に疎いジンがまごついている間に、情熱的なチャン・ガンにとられてしまったのだ。今回はドジュとイ先生のロマンチックな出会いのシーンも描かれているだけに、恋に疎いパク・ジンの2番目のロマンスにも黄色信号が点りそうだ。

また、鎮妖院の長女ブヨンの失踪についてもチン・ムと王妃の関与が明確になった。チン・ウタクが連れ帰った娘は鎮妖院の扉を開けることができなかったが、視聴者は7話の通鏡事件で、ムドクが鎮妖院の扉を開けたことを覚えているはず。ムドクを捜しに来た詐欺師ソイが持っていたリボンの模様に注目すれば、ある一つの仮説が成り立つ。さあ、その仮説は真実となるのか?ムドクは松林に入ることができるのか?

ソイを演じたのは「社内お見合い」ユジョン役や、「最愛の敵~王たる宿命~」ヒャンイ役など話題の新作に出演しているソ・ヘウォン。



■第10話
ドジュはウクの部屋を片付けさせながらウクの想い人“鳥の卵”がユノクだといいと夢見る。そんなドジュからユノクがウクの亡き母トファに似ていると聞くムドク。ウクとムドクに芽生えた感情は生き残るための切なさで、己を取り戻す切実さ。そして望みをかなえたら未練を残さず捨てるという約束だと自分自身に言い聞かせる。

松林では、ムドク会いたさに1か月以上かかる課題も簡単にクリアしたウク。だがパク・ジンは認めず、ソ・ギョン先生著の『心書』を読み解けば自由な出入りを許可すると約束する。ところがその書は白紙。見えるようになるまで1年かかるという。悪知恵の働くウクは、書を火であぶったり墨で書いたりするが不思議なことに書は元の白紙に戻ってしまう。

パク・ジンはウクに修行をさせるつもりはなかった。ウクを閉じ込め噂を聞きつけてチャン・ガンが現れるのを待つつもりなのだ。

ユノクが侍女スニを連れてウクに会いに松林にやってくる。ユノクが研修室に入ってきたとき、ウクはちょうど窓から抜け出すところ。黙っていてと頼まれたユノクはウクの為にアリバイ工作をしてやる。

その頃、ユルはウクの様子を伝えるためにムドクに会いに行く。ウクだと勘違いして飛び出してきたムドクのガッカリ顔をみても、ユルはめげない。貸してやった傘の代わりを買えとムドクを市場に連れ出す。傘選びの会話の中でムドクがナクスだとの疑いをまた深めるユル。ムドクはウクの好物の菓子を買ってユルに託し、“松林の下人募集”の貼り紙を見つけるや、ユルと別れて申し込みに行く。

その頃、ムドク会いたさに松林を抜け出して帰宅したウクは、ムドクがいないことにガッカリ。時間だけが過ぎていき、ウクは甘い菓子をせしめて諦めて松林に戻ることに。ウクが来ていたと聞いたムドクは後を追いかけ、橋の上でウクを見つける。そして想いを託して“松林の下人応募”の紙を投げ渡してウクを切なく見送る。

一方、ムドクを捜しに都にやってきたソイは、恨みを買う男たちに見つかり連れていかれそうになるが、盲目のふりをして通りかかったユルに助けられる。杖代わりにと傘をもらって通りを行くが、チン・ムの手下によって拉致されてしまう。

王妃の予想に反して、世子は王位に就いた時のために松林を味方につけるべく、歩み寄る方針を固めていた。松林の門でウクを見かけても術士たちに見つからない助言もしてやる。お陰で無事に訓練館に戻ったウクは、アリバイ工作のために4時間も時間つぶしをしてくれていたユノクに驚き、感謝する。

課題に取り込むウクの前に麻衣導師イ先生が現れ『心書』を読み解くには1年かかり、これはウクを足止めするためのパク・ジンの企みだと教える。さらに書がソ・ギョン先生が目の見えない女性を想って書いた“心で読む恋文”と教える。このことは誰も気付いていないから、恋文としての書き出しを考えろと助言。

ひと仕事終えてタニャン谷に帰るイ先生はドジュを見かける。ドジュはムドクを無試験で松林の下人にしてやろうと賄賂を使ったが、パク・ジンに知られて失敗。融通の利かないパク・ジンに怒り心頭での帰りだった。賄賂のスカーフを先日の礼だと首に巻いてくれるドジュにときめくイ先生。

下人選抜の日。5人採用枠でムドクは125番目。第1次は筆記試験。予想外の難問に悩むムドク。ユルとダング、そして世子までがムドク合格のために頭をひねる。そして世子を使って模範解答をムドクに渡すというカンニング作戦を決行。お陰で満点合格したムドクは第2次の実技試験へ。これは口うるさいウクに鍛えられたお陰で食事、鍋洗い、洗濯と早々と合格をもらうが、最後の体力は小柄なムドクにはきつい水くみ。それでもウクの傍に行くために大きな水ガメを背負って死に物狂いで走るムドク。

その頃ウクは、様子を見に来たパク・ジンから、ソ・ギョン先生の周りにいた目の見えない女性が、200年前の鎮妖院の初代院長チン・ソルランだと聞き出す。恋文を読み解くカギが、愛しい人の名の書き出しだと気づいたウクは、『心書』を見事に心で読んだ。そしてムドクの元へ一目散に駆けつけ、最後の一人で合格したムドクを抱いて繐竹院へ連れて行った。

この報告を受けたパク・ジンは、常にウクの傍には侍女ムドクがいたことに改めて気づく。

その夜、ウクから『心書』のことを聞いたムドクは切ないと呟く。恋文が松林に残っていたということは渡せなかった証拠。見ることも渡すこともできなかった恋文を「自分の気持ちだけを書き残した卑怯で、愚かで哀れな恋文だ」というムドク。ウクは、懐からムドクが投げよこした手紙を取り出す。たかが“松林の下人募集”の紙というムドクに、どんな形であっても気持ちが伝われば手紙だとウク。下人試験まで受ける自分を哀れんだだろうというムドクに、“無敵のムドク”に胸が痛んだと答えながら、「師匠の努力を見て弟子としての道理を感じた」と続け、「それは重荷ではなく坊ちゃまと弟子のどちらの立場で返事すべきか少し悩んだ」と説明する。そして「俺も読み取ったまま答える」と断って、“松林の下人募集”を「必ず会いに行くからな。お前に会えるならなんだってやれる」と読み取ったとし、「俺も会いたかった」と返事を告げる。それは「見えてもならないし、伝えてもならない愚かで哀れな私の恋文だ」と心で呟くムドク。

■見どころ
10話はウクとムドクがそれぞれの場所でお互い傍に行くために奮闘する姿が描かれた。その中でウクの明敏さやムドクの健気さが際立った。ウクへ向かう想い度ドライに割り切るために「卵は孵ったら飛び立つ」と言い捨てるムドクが、「気持ちを残したまま飛び立つことはできない」と返したドジュの言葉をどんな思いで聞くのか?

一方で、ユルもどんどん積極的になってきた。ムドクを市場に連れ出して傘を買ってもらい、ちゃっかり菓子をねだる。もっとも即座に却下され、いつものユルとは違う姿も見られる。それでもソイを助ける場面では傘を持つ右手一本で荒くれどもをやっつける素敵な見せ場もある。

選抜試験ではユル、ダングに加えて世子までがムドク合格カンニング作戦に参加。3人が模範解答を作る場面が面白い。カンニング作戦で絆を深めたはずが、ユルたちに仲間はずれされてすねる世子もかわいい。

また、7話で2度も破談になったチョヨンを守るために自ら振られ役を買って出たダング。この回ではチョヨンとダングの友達以上、恋人未満の関係も初々しく描かれるのでお見逃しなく。

全20話予定で描かれるこの夏期待のスペクタクル作品「還魂」はtvNで6月18日(土)からスタートし、毎週土日の夜9時15分から放送、Netflixでも独占配信中だ。

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