ユ・スンホ、イ・ヘリ主演「花が咲けば、月を想い」第7-8話あらすじ:自分の気持ちに気づく二人と、明かされ始める過去
ユ・スンホ&イ・ヘリ(Girl’s Day)主演の韓国時代劇「花が咲けば、月を想い」(全16話)がKNTVにて毎週土曜日午後8時から2話連続で日本初放送中だ。今回は9月10日に放送した第7話と第8話をネタバレあらすじと見どころで振り返ってみた。
「花が咲けば、月を想い」は、禁酒令が布かれた朝鮮王朝時代、酒の密造で生きる活発なヒロインと家門の将来を背負う監察官のピュアな恋と、酒が罪だった社会に反旗を翻す若者たちを描くロマンス時代劇だ。
【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。
■キャスト⇒主要人物紹介
ナム・ヨン役:ユ・スンホ
カン・ロソ役:ヘリ(Girl's Day)
イ・ピョ役:ビョン・ウソク
ハン・エジン役:カン・ミナ
ヨン・ジョムン役:チャン・グァン
イ・シフム役:チェ・ウォニョン
ファン・ソユ役:イム・ウォニ
チュンゲ役:キム・ギバン
ほか
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シム・ホン役:ムン・ユガン■第7話あらすじと豆知識
ホン(ムン・ユガン)との死闘から命を救ったのがロソ(ヘリ)だと確信していたヨン(ユ・スンホ)は彼女の自宅を訪れるが、そこには酒代の代わりに高価な衣服を持ってきたイ・ピョ(ビョン・ウソク)といるロソの姿が…。問い詰めるヨンに対して、イ・ピョと一緒に居たと言って頑なに否定し、ヨンを追い出したロソ。イ・ピョも彼女に頼まれて口裏を合わせていた。
江南の鉄工所で働く男が漢陽で殺された事に疑問をいだいたヨンは捜査を続け、彼が発見した氷庫に密造酒を隠したとして自首した男を再度取り調べる。しかし、捕盗庁ではそんなヨンを妨げる動きがあり、ヨンは内通者がいると疑い始める。
※捕盗庁(ポドチョン):犯罪を取り締まる、現在の警察庁に当たる機関。
領議政の策略で、兵曹判書の娘とヨンを結婚させようとする父テホは、占いの結果に不安を抱き、結婚を早めようとする。領議政にとっても結婚が早まる事は好都合だった。これを知った王イ・ガン(チョン・ソンイル)は、自身や都承旨シフム(チェ・ウォニョン)の側に置くはずだったヨンを取られる事に不安を抱き、シフムが動き始める。
兵曹判書(ピョンジョパンソ):兵曹は朝鮮時代の軍事を司っていた機関。判書はその最高位の役職。
イ・ピョがロソに会うと知ったヨンは、司書として理由をつけて彼を宮中に残らせるが、彼が本気でロソを妃として王宮に迎え入れようとしていると知り、不安を感じる。一方のエジン(カン・ミナ)はロソを尾行。大母(チョン・ヨンジュ)を伴ってウンシム(パク・アイン)のもとを訪れたロソは、城門内に酒を納入する契約を成立させる。城門を突破する方法に悩んでいた一同は物音に気づき、一部始終を盗み聞きしていたエジンに銃を向けるが、ロソはエジンが兵曹判書の娘だという事に目をつけ、エジンに盗ませた兵曹判書の印を使って武器の納入と見せかけて、酒を運び込む計画を立てる。
国で禁じられた密造酒ビジネスに協力する事になったエジン。彼女は対価として、イ・ピョへの恋文を渡すようエジンに頼み込む。イ・ピョの住所を知らないロソは、やむなくヨンに頼み込んで恋文を渡してもらう事に。最後に会った時、追い返されただけでなく、ロソがイ・ピョに恋文を書いたと勘違いしたヨンは、複雑な心境で恋文をイ・ピョに渡す。
その頃、ヨンは密造酒ビジネスとの癒着が疑われる捕盗庁で騒ぎを起こし、容疑者を連れ出して独自に取り調べを進める作戦を開始する。
二回に分けて運ばれるロソの密造酒。武器の納入を装って城門までやってきたロソとグム(ソ・イェファ)。兵曹判書の印がある通行証を見せるが、門番は武器の下に隠された酒甕に気づきそうになる。絶体絶命の状況下で、囚人が逃亡したという知らせが入り、二人は荷物検査を免れて、最初の納品を成功させる。
■見どころ
前回、ヨンとエジンの縁談が持ち上がり、お互い反発し合うロソとヨン、ロソに想いを寄せるイ・ピョと、彼が世子とは知らずに一目惚れしたエジンという複雑な四角関係が描かれたが、今回はエジンがロソとヨンを通じてイ・ピョに渡そうとした恋文が彼らの関係によりいっそう混乱を巻き込みそうだ。ロソがイ・ピョに当てたものだと誤解したヨンの嫉妬する姿が描かれ、ロソに対する想いに気づくまでの重要な伏線になりそうだが、同じくロソから贈られたと勘違いしたイ・ピョがどんなアクションを起こすのかにも注目。
密造酒を都の内部に運ぶビジネスも本格化する動きを見せ、ロソの裏の顔を知ってしまったエジンがこれに大きく関わっていく点も面白く、武器輸入の権限を持つ兵曹判書の娘で、盗み癖があるという彼女の設定がこういう風に活きてくるのかと感心させられる。
城門のシーンでは荷物検査に引っかかり、手に汗握るシーンが展開するが、ヨンが事件の内通者探しの為の騒動を起こしたおかげでロソ達は難を逃れる。このように、本来分け隔てられていた朝廷と、庶民の世界のそれぞれで起こる事件が互いに予想外の影響を及ぼしておく点も観ていて面白い。
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ウンシム役:パク・アイン■第8話あらすじと豆知識
ウンシムとの契約通り、最初の密造酒納入を成功させたロソら。ウンシムは、最初の契約が完了した後も、ロソと一緒に密造酒でビジネスを続けようと提案するが、その為には周囲に嘘をつき続けなければいけないロソは考え込む。グムは契約を終えたら漢陽を離れて自由に暮らそうとロソを誘うが、ロソの表情は曇ったままだった。
エジンが書いた恋文をヨンから受け取ったイ・ピョ。彼もまたロソが書いた恋文だと勘違いすると舞い上がり、彼女を守る為に、世子嬪として王宮に招こうと意気込む。
世子嬪(セジャピン):王に即位前の世子が迎え入れた妃。
ホンをおびき寄せる為に、捕盗庁大将の家に罠を張ったヨン。罠にかかってやってきたホンの一味を包囲するが、一瞬の隙を突かれて逃走を許してしまう。林まで追いかけて姿を見失ったヨン。そこにあるのは枯れた井戸だけだった。その井戸こそ、ロソの兄ヘス(ペ・ユラム)が掘らされていた秘密の抜け道だったが、ヨンはこの事に気づかない。
捜査が難航する中、ホンの腕の入れ墨を思い出したヨンは、幼い頃、母を失った日に満月寺で見た光景を思い出す。母の葬儀の日、自分を養子に迎え入れようとしていたテホを拒否したヨンは満月寺で泣きはらすが、この時に盗賊同士の争いと、彼らを粛清するように次々と倒す巨大な虎を目撃する。ヨンが大事にしている木彫りの虎はこの時から彼の大事なお守りとなった。幼い頃に見た信じられない光景が夢だと思っていたヨンだが、ホンの腕の入れ墨を見た事で、夢現の区別がつかなくなってしまう。そして、大金を得たロソの自宅にも、ヨンのものと似た木彫りの虎が置かれていた。
恋文を渡したエジンはイ・ピョとの待ち合わせに心をときめかせ、ロソとグムに、ヨンと彼の使用人チュンゲ(キム・ギバン)の気を引くよう頼む。チュンゲの好意を受けながらも気がないグムは、無理やり彼をシルム(相撲)大会に参加させ、歓声を上げて彼の注意を引く。一方、話があると言ってヨンを呼び出したロソは、話せる真実が無い事を詫びながらも、ヨンとエジンの婚姻を祝い、涙ながらに去っていく。そんな姿が頭に焼き付いてしまうヨン。
その頃、ロソだと思っていた恋文の主がエジンだと知って落胆したイ・ピョ。エジンも彼の気持ちがロソに向けられている事を知り、深く傷ついてしまう。
グムの言う通り、漢陽を離れる事にしたロソは家に戻り、漢陽での思い出を振り返るが、思い出されるのはヨンとひとつ屋根の下で過ごした思い出ばかり。
エジンが盗み出した兵曹判書の印で作られた偽装の通行証が明るみになり、都承旨シフムと領議政は互いに、武器を密輸して戦力を集めていると誤解し、王宮では大事になっていた。これを知った兵曹判書は城門の荷物検査を強化するが、それを知らないロソらは密造酒を隠して行列に並んでいた。
失恋でふさぎ込んでいたエジンもこの事を知り、慌てて馬にまたがり城門を目指した。彼女と父のやり取りを見たロソらは異変に気づき、咄嗟に荷車を引いて逃げ出す。
その頃、密造酒ビジネスとの癒着で捉えられていた捕盗庁大将が自宅に帰されたと知ったヨンは、慌てて彼の邸宅に向かうが、彼は既にホンの一味に殺されており、ヨンも捕らえられてしまう。
絶体絶命のピンチを救ったのは、荷車を引いたまま林に逃げ込んだロソだった。荷車でホンの一味を蹴散らしたロソはヨンの手を引いて、その場を逃げ出す。
■見どころ
これまで断片的に語られてきたヨンのトラウマがより詳しく描かれ、第1話でヨンがお守りとして大事そうにしていた木彫りのトラが再登場した。気になるのは、ロソの家にも同じような木彫りのトラが置かれていた点だ。ヨンが持っているトラは木を彫っただけの質素なものなのに対して、彩色まで施されたロソのトラ。二人には過去にも繋がりがあるようだが、木彫りのトラはそれを解き明かす重要なアイテムになりそうだ。果たして幼い頃にヨンが目撃した殺し合いの現場は、今後のストーリー展開にどのように影響してくるのだろうか?もしも当時目撃した男がシム・ホンなのであれば、現場では一体何が行われていたのか?こちらも物語の鍵を握る重要な場面になりそうで、視聴者の興味を掻き立てる。
一方、密造酒の搬入の為だけに偽装された武器輸入だが、シフムと領議政がお互いに謀反を企てるのでは?と思わぬ疑惑を抱かせ、大事になっていく。
現時点で、この作品には、先代の世子の死の謎や、ヨンが見た過去の事件の真相、木彫りのトラの意味とロソとの関係、妓楼でウンシムに閉じ込められている女性の正体、ウンシムとホンの狙いと、背後にいる長老の正体、事件の内通者は誰なのか?など謎が山積しているが、ロソらの密造酒ビジネスが真実を暴く上で重要な役割を担っていく事は間違いなく、現在と過去、王宮と庶民の世界で起こった事件が一つに繋がっていく事になりそうだ。
前回はロソとイ・ピョに対して、ヨンが嫉妬を描く様子がメインに描かれたが、今回はロソのヨンに対する気持ちが描かれた。ヨンと暮らした日々を懐かしみ。自分の気持ちを隠しながら涙でヨンの縁談を祝福するシーンが切ない。これまで、サンモクの頭を酒甕で殴りつけたり、銃でホンを撃退したりと、守られるより守る方が多い痛快な活躍を見せるロソ。今回も終盤でホンに捕らえられ絶体絶命のピンチに陥ったヨンをロソが救う姿は痛快だ。ともに手をとって逃げ出す姿を見ると、二人がお互いの気持ちを確かめ合う場面はそう遠くないのかも知れない。
■「花が咲けば、月を想い」 日本初放送
本放送:8月20日(土)スタート
毎週土 後8:00~10:30 ※2話連続放送
(20日(土)のみ23:30~(予定)※2話連続放送)
再放送 毎週金 前11:30~後2:00 ※2話連続放送
◇KNTV「花が咲けば、月を想い」番組サイト
2022年8月20日スタート 土20:00-22:30 2話連続
(再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
◇KNTV
■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
◇KNTV視聴方法ページ
【作品詳細】【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】