韓国ドラマ「緑豆の花」第24話(最終回)あらすじと見どころ:崩壊する心、兄弟の運命!チョ・ジョンソク短髪・洋装に

2022年08月17日21時00分ドラマ
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イガンとイヒョンの運命は?チョ・ジョンソク×ユン・シユン主演の本格時代劇「緑豆の花」の第24話(最終回)のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。

「緑豆の花」は1894年、世界の歴史をも揺るがした東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈な生涯を描くヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。
※ここで紹介する内容は、あくまでもドラマを楽しむためもの。皆さんが知る歴史認識と異なる部分もあることをご理解ください。



■キャスト抑えておくべき13人と相関図
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ

■第24話(最終回):崩壊する心と兄弟の運命 ※豆知識
仲間とミョンシムの家に転がり込んだイガン。イガンはそこでイヒョンが古阜の郡守として赴任することを知る。一方、イヒョンの出世に歓喜するペク家。母チェ氏はこれからは人を殺さずいいい郡守になるよう願う。

漢陽で裁判を傍聴したジャインは、義兵の資金源となることを決意し、義州のユウォルを訪ねる。喜んで協力を申し出るユウォルに、イガンの死を伝えることができない。

古阜ではイヒョンの赴任を祝う宴が盛大に行われる。「日本の後ろ盾がある鬼さん」と声をかけられたイヒョンは、日本の領地となった朝鮮の未来を見てしまい、「何がそんなに楽しいのか?なぜ日本に怒らない。もう古阜には正常なものはいないのか!」と日本語で怒号し、「天皇陛下万歳!」と叫ぶ。

イヒョンに弱さが残っていることを心配するペク・カは、出世とは階段も人も踏みつけるということだと教える。イヒョンは、必要なら父親でも?と不敵な笑みを浮かべる。再び権力を振るおうとするペク・カは、イヒョンを家柄のいい娘と結婚させようとするが、チェ氏は心を病んだ息子を癒せるのはミョンシムしかないと考え、娘イファと共にミョンシムを訪ねる。そこでイガンの姿を見るが、家族に内証にする。

ボドゥリの意識は戻るが銃弾の毒が回って余命わずか。彼女はイガンに実の弟を殺させないようある決心をする。早朝、イガンたちに知られぬように外に出たボドゥリはイガンにもらった腕輪に口づけし、不自由な体で郡守イヒョンを狙う。部下たちを次々に狙撃した後、力尽きたボドゥリの銃はイヒョンの左腕を掠め、「鬼(トッケビ!)」と叫ぶボドゥリはイヒョンの小銃で射殺された。

イヒョンが銃撃されたことにショックのチェ氏はイガンがミョンシムの家にいると教えてしまう。兵に包囲されたイガンたちは、ミョンシムに迷惑がかからぬよう自ら部屋から出ていく。捕縛され、最後の約束を確かめるイガンにイヒョンは「今度会ったら必ず殺す」と答える。

そんな中、勢いづく日本にフランスとロシア、ドイツが待ったをかける。朝鮮の独立が有名無実になるという理由で日本の遼東半島所有に反対したのだ。すでにロシアが軍艦を出し3国と日本との戦争が始まる気配もあり、王宮の国王と王妃が喜ぶ。

ジャインが武田に最後の軍糧米納品の報告にやってくる。せっかく手に入れた遼東半島を手放す事態になっても、商売人は儲けていると嫌味を言う武田に、日本のお陰だから日本に関与したことには惜しみなく使うと返すジャイン。

処刑場。発言の機会が与えられたチョン・ボンジュンは、民が見つめる鐘路(商業地区)のど真ん中で首を刎(は)ねてほしかったと不満を口にし、「死んでもこの国を守り続ける」と最期の言葉を遺し、民乱の首謀者たちの絞首刑が執行される。ジャインは処刑場の外で彼らに詫び、冥福を祈る。
※全琫準(チョン・ボンジュン):1895年4月24日絞首刑。一説には、日本公使の井上馨が全琫準の人格に共感し、朝鮮政府に処刑しないように要請していたが、井上馨が帰国している間に朝鮮政府が処刑を執行したという説もある。

古阜。イガンたちは獄中でオクセと再会。一方、イガンの命を助けてほしいとイヒョンに頼むチェ氏とイファをしりめに、ペク・カはイガンを呼んで話をする。「吏房を断り義兵になって何が得られたか」と訊ね、「話しても理解できないはず。人間らしく生きた人だけに分かること」と答えるイガンに、「この世は地位で生きて、名前では生きられない。最後に兄として弟のために自決しろ」と耳元でささやく。

一方、イヒョンの聴取を受けるミョンシムは、イガンを東匪と呼ぶイヒョンに、朝鮮を守った義兵でイヒョンが足元にも及ばない人たちだと反論。イヒョンの親し気な呼びかけも無視し、視線も合わせない。「もう一度、鬼からペク・イヒョンに戻れるのではないか」と縋るイヒョンに、「ペク・イヒョンは死んだ。私の愛したペク・イヒョンは美しい人だった」と見知らぬ人を見るようにイヒョンを見つめる。ミョンシムは東匪に脅されたとして無罪放免となる。

緑豆の花©SBSイガンたちにチョン・ボンジュンの刑執行を伝えたイヒョンはイガンと2人で話す。少年の頃、イヒョンを袋叩きにした両班の子供たちをイガンが復讐した話を持ち出し、暴行を働いたのは良民の子だったと真実を語る。その嘘が、両班が憎かったためか、両班になれないことが悔しかったためか、今もわからないといい、今の自分も「日本に騙されたのか、騙されたふりをしたのかわからない」と本音を吐露。“兄”と呼ぶイヒョンに、そう呼ぶなと拒絶したイガンは、反省するには「遠くに来すぎた」と告げる。イヒョン自身も古阜に来てそれを実感したと呟き、役場の抜け穴はそのままだと話す。そして、明日全羅で処刑されると宣告し、最後の夜を友たちと楽しんでと包みを渡す。「お前を殺さずに済んだことに感謝するが、他の者が来たら首を差し出せ。お前の場所を作っておくから怖がらずにあの世に来い」と言い、その時なら「兄さん」と呼んでもいいかと聞くイヒョンに、「鬼ではなく、俺にペク・イガンの道を歩けと言ってくれたいペク・イヒョンなら」と答える。それを聞いたイヒョンは「あの世で会いましょう」と立ち去る。

イヒョンが去った後、食べ物だと思って広げた包みには鍵が入っていた。弟が自分たちを逃がし、死ぬ気だと察したイガンはペク家へ。その頃、イヒョンは家族の前で父に謝り、息子からの最期の贈り物だと、自らのこめかみに銃を突きつけて引き金を引く。駆けつけたイガンは息絶えたイヒョンに「安らかに逝け、弟よ」と声をかける。

危険を冒してチョン・ボンジュンたちの遺体を引きとり弔ったジャインは、あの世でボンジュと会っているはずのイガンを偲ぶ。その時、義兵寺の和尚を名乗ってヘスン接長とオクセが訪ねてくる。僧侶姿のヘスンは天からの啓示だと「ブランコのある場所に行けば“あれ”に会える」と伝える。

緑豆の花©SBS駆け付けたジャインにいきなり求婚し、ためらわず首を縦に振るジャインを抱きしめたイガンは、2人で畑へ。「天下が全て緑豆の花で埋め尽くされた日に、一握りの肥料になって死にたかった」と話した人生の師の言葉通り遺灰を畑に撒くイガンは、人即天(人は天なり)の世の中にするために戦い続けることを誓う。

1年後、ミョンシムはジャインの協力で無料の寺小屋を開き、ペク家は婿の賭博で家が人手に渡りペク・カが家に火を放って一家は夜逃げ。

イガンは義州のユウォルの家の屋根の上にいた。そこには地方の義兵たちが集まっていた。新たにやってきたのは元官軍のイ・ギュテ。カッコ悪く屋根から飛び降りたイガンは、義兵ギュテを握手で迎える。さらに敵の中尉を殺して逃亡中の黄海道海州接主キム・チャンスもやってきた。
※金昌洙(キム・チャンス):(1876年8月29日生- 1949年6月26日没)後の白凡(ペクポム)=金九(キム・グ)。韓国独立党党首で韓人愛国団を率い大韓民国臨時政府主席を務め、1962年、建国勲章大韓民国勲章を追叙された。



■見どころ
最終回は民乱の首謀者たちの絞首刑執行と、イガンとイヒョン兄弟が選んだ道が描かれた。最後までカッコよく描かれたチョン・ボンジュン、チェ・ギョンソン、ソン・ファジュンらだが、志半ばでの絞首刑、足のアップに彼らの悔しさを感じる。

一方、獄を挟んだ兄弟の会話。イヒョンが少年時代の嘘を告白。ここで流すイヒョン役ユン・シユンの涙が絶品!号泣でもなくすすり泣きでもなく、取り返しのつかない後悔の涙…この回最高の見せ場だ。
それにしてもボンジュンはイヒョンの心に潜む“鬼”を早くから見抜いていたのか?そんなボンジュンが後を託したイガン。畑で師弟で会話した11話の映像がもう一度見ることができる。またイヒョン役ユン・シユンが韓服に戻り、ラストでイガン役チョ・ジョンソクの短髪、洋装も見られる。

最後に登場するキム・チャンス(後の金九)は、「風と雲と雨」最終回で豪商イ・ドギュン(パク・ジュングム)が市場で出会うクァク・ナゴンの息子。演じたのは「六龍が飛ぶ」で秘密組織員イングァン、「ヘチ 王座への道」のタルムンで注目を集めたパク・フン。チョ・ジョンソクとは「ああ、私の幽霊さま」「トゥー・カップス」で共演しており、「明日」「再婚ゲーム」などNetflix韓ドラでおなじみの俳優だ。

ドラマのその後は最終回考:ドラマのその後は、ユン・シユンの悲しい幻想通りに… で紹介している。

SBS「녹두꽃」番組サイト
 2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
DVD公式サイト
予告編

kandoratop【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】