NHK「上陽賦~運命の王妃~」第2話あらすじと場面写真:刺客の正体と入城の儀|全43話

2022年09月03日11時00分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で始まった「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)は、チャン・ツィイーが初めてドラマで主演と務めた中国ドラマ。皇帝との賭け将棋に勝って婚姻の自由を承諾させたのだが…9月4日放送の第2話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。本作はDVD-BOX1~3も好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。



「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

■キャスト押さえておくべき5人
王儇(おうけん)/上陽郡主役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(しょうき)/役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation■第2話:刺客の正体と入城の儀
屋敷に戻った王儇を皇后が待っていた。護衛もなしに出かけたことを注意する皇后は、皇太子の子隆(しりゅう)との結婚を皇帝に申し出るよう勧める。だが王儇は想い合う子澹(したん)と添い遂げたいときっぱり断る。謝氏に天下を取らせるつもりかと激怒し、手を上げようとしたとき、母・馬瑾若(ばきんじゃく)が部屋に入ってきてその場をおさめる。説得に失敗した皇后は兄の王藺(おうりん)に相談する。王藺は、将棋の名人の皇帝が王儇に簡単に負けたことも不自然と考えていた。王儇と子澹の婚姻で王氏をけん制するつまりだと皇后に教える。

子澹が襲われたことを謝貴妃(しゃきひ)から聞いた皇帝は皇后を疑う。翌日刺客の死体が発見され、皇帝は太傅・顧傭(こよう)に詳しく調査するよう指示する。さらに皇帝は皇后に昨夜のアリバイを尋ね、疑われたことに怒る皇后は、謝貴妃ばかりを寵愛する皇帝を非難する。
※太傅(たいふ):皇帝を補佐する重責を担い、皇帝が未成年の時にはその保育の任にも当たる職。

皇帝は、謝淵(しゃえん)の娘・謝宛如(しゃえんじょ)と蕭綦を婚姻させることで、蕭綦を味方につけ、王氏をけん制しようと考える。謝淵は娘にこの話をするが、宛如は名門の自分が低い身分出身で野蛮な蕭綦に嫁ぐことはできないと不満を爆発させる。

死体検分した顧傭は、おそらく口封じだと確信する。その顔立ちから刺客が異民族とわかり、彼らが多く集まる楼閣を捜索するが、そこに女と戯れる第2皇子の馬子律(しりつ)がいた。

子澹は母の謝貴妃を訪ね無事を報告するが、母は皇后が刺客を差し向けたのに違いないと不安がる。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation一方、落ち込む宛如は王儇を訪ねて蕭綦との縁談の不満をぶちまけ、王儇は都にいる男たちより蕭綦の方がたくましいと慰める。そこで2人はまだ見たことのない蕭綦を見るため入城の儀を見に行くことに。子澹も参列すると聞いて喜ぶ王儇。女が入れない儀式を見学するために父・王藺に頼み込んで許可を得る。見学の理由づけを的確にする王儇に対して、風流を好む気弱な世子の王夙(おうしゅく)を情けなく思い、つくづく兄妹が逆だったらよかったと嘆く。

謝貴妃は王儇の母・瑾若に婚姻と刺客のことを相談する。瑾若も2人の婚姻を歓迎していると分かり、謝氏の家宝の腕輪を王儇に渡してほしいと託す。そして2人は連れ立って皇帝に会って子どもたちの婚姻を願って許される。即位するために妹の瑾若を王氏に嫁がせたことを心苦しく思っていた皇帝は、妹を労わり、「そなたは私の妹か、丞相の妻か」と訊ねる。

謝貴妃と瑾若が皇帝に許可を得たと知った皇太子・子澹は気が気でなく、第2皇子・子律を伴って王藺の屋敷を訪ねる。子律は子澹を持ち上げ、子澹はミンクの上着を贈って求婚するが王儇は受け取らない。その様子を見た王藺は子澹が娘を諦めないよう暗に励ます。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation入城の儀の日、兄・王夙と宛如と共に城楼から堂々とした儀式を見る王儇。参列している子澹は兜を脱いだ蕭綦が灯籠祭りで助けてくれた人物だと気づく。一方、遠くで蕭綦を見詰める王儇はその姿に英雄を感じる。儀式が終わり、皇帝が蕭綦を宮殿に案内しようとしたその時、太傅・顧傭が王の冊封に抗議する「庶子が国に災いを与える」と書いた垂れ幕と共に城楼から飛び降りる。

実は、顧傭は王藺が皇太子の師として推薦した人物だった。謝淵は蕭綦に謝氏がついているから王の冊封には問題ないと安心させるが、蕭綦は部下たちに注意を促す。一方、調査を始めた王藺は、検視官から顧傭が飛び降りる前にすでに死んでいたと報告を受ける。検視官にこのことを口外するなと命じた王藺は、弟で執金吾丞の王栩(おうく)に、兵部を統括していた顧傭が死んだことで兵部における力関係が変わるはずとと話す。
※執金吾:武官の職名。

太傅・顧傭の死で蕭綦の歓迎の宴は延期され一行は宿舎に案内されるが、付き添っている部下たちは、蕭綦に対する待遇を非常に不満に感じる。

王氏の屋敷。夜、王儇が屋敷を抜け出す際に使う松の樹の上で子澹と逢引きしているのを目撃した王藺は、翌朝、その樹を切らせてしまう。怒って文句をいう王儇に昨夜泥棒が入ったからと説明する。

一方、改めて開かれる冊封の宴の当日。謝宛如(しゃえんじょ)は未だに蕭綦に嫁ぎたくないと父に訴えるが、謝淵は兵力を持つ蕭綦に嫁げば謝氏は安泰だと言い聞かせ、それでもごねる娘の頬を打つ。その頃、宮殿に向かう王儇を皇后の侍女が呼び止め、華光殿に連れて行く。



■見どころ
第2話では皇帝と王氏との対立図式が見えてきた。かつて王氏を頼みにして皇位に着いたものの、王藺の専横は目に余り、謝氏と蕭綦を抱き込んでその力をけん制しようと考えたのだ。どうやら王儇との将棋の勝負もそんな考えがあったようだ。一方、王藺も第1話で蕭綦に同盟を申し出ている。果たして、蕭綦が手を組むのはお皇帝か王藺(おうりん)か?それとも…。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation中国ドラマでは宮殿内や衣装などで赤い色が目につくが、古来から中国の人たちにとって赤は縁起のいい色として好まれてきた。お正月、結婚、開店などハレの日は赤いもので飾る。そんな赤を見慣れた中で、大勢の部下を従え黒づくめの蕭綦入城は強烈な印象を与える。中国では黒は「方正」「正直」「勇敢」のシンボルととらえられており、義理堅く勇敢な兵士などのイメージにうまく重なっている。王儇の目にもそんな蕭綦に英雄を感じたのだろう。

上陽賦DVDセット

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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