キャスト陣の鮮烈な演技が胸を打つ!映画『ファミリア』役所広司&吉沢亮、初共演作の映像初解禁

2022年09月05日07時00分映画

2023年1月6日(金)より新宿ピカデリー他で全国公開が決定した映画『ファミリア』で、役所広司と吉沢亮が父子役での初共演が明らかに成ったが、話題となった本作の特報とティザービジュアルが解禁となった。



『ファミリア』は、遠い国の戦争が日常生活に大きな影響を及ぼす昨今。本作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治と海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。
監督を務めるのは『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手の成島出監督。

主人公の誠治を演じるのは映画主演作が続く、日本を代表する名優・役所広司。約10年ぶりの成島組への参加となる本作では、息子の幸せを願う不器用な陶器職人を演じる。そして一流企業のプラントエンジニアとして赴任したアルジェリアで大切な女性と出会い、新しく家族をつくろうとする誠治の息子・学は、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に渋沢栄一役で主演した吉沢亮。本作で遂に役所と吉沢の初共演が実現した。

本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスと彼の恋人エリカを演じるのは、共にオーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスとワケドファジレ。さらにマルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗(えのもと・かいと)を MIYAVI、誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事・駒田隆(こまだ・たかし)を佐藤浩市、地元のヤクザ・青木(あおき)を松重豊が演じるほか、中原丈雄、室井滋も顔を揃えた。

このたび豪華キャストと国際的キャストによる鮮烈な演技が印象的な特報が解禁となる。映像は誠治たちが一人息子・学と、赴任先のアルジェリアで出会った難民出身のナディアとの結婚を祝福する幸せなシーンから始まる。久しぶりに焼き物の粘土を父子一緒にこねるなど、ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年・マルコスが迷い込んできたところから物語が動き出す。厳しい生活を送る中で半グレ集団にも目をつけられ追い詰められたマルコスは、亡き父の面影が重なる誠治に「日本人にもなれない!ブラジル人でもない」とやり場のない憤りをぶつける。



そして映像後半は壮大な音楽とともに、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿を次々と捉え、「父さん!話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の幸せそうな言葉と、それを噛みしめるかのような“父”誠治の姿が胸を打つ。先日の公開決定ニュースに合わせて出したコメント内で役所と吉沢は演技初挑戦の国際的キャストについて「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です。」(役所)、「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」(吉沢)と絶賛。演技初経験ながらその熱演は、当事者ならではの存在感を特報でも放っており、本作の物語の衝撃度と深い感動が期待できる映像となっている。

併せて解禁となるティザービジュアルには「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々と共に生きることを強く願う父・誠治の表情が印象的なビジュアルとなっている。

★映画『ファミリア』は2023年1月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
コメント全文(敬称略)

役所広司/神谷誠治役

絶望に陥った者同士が偶然出会った時、生きてゆく希望を見つけるには何が必要なのか?
あるテロ事件をヒントに作り上げたこの物語で、成島監督が静と動を織り交ぜ問いかける人間ドラマです。
オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です。

吉沢亮/神谷学役
タイトル通り、孤独や絶望を抱えた人たちが必死にもがきながら、「家族」の形を探す物語です。
国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです。
成島監督の演出の下、役所さんと親子役を演じ、貴重な時間を過ごさせて頂きました。
是非ご覧下さい。

成島出監督
プロット、シナリオともに、脚本家のいながきさんの身近にあるリアリズムで書かれた物語であることに惹かれました。愛知に暮らす陶器職人、在日ブラジル人、半グレ、そして北アフリカのテロ、全てがいながきさんの周りに実際に存在していて、私も『そこ』に行ってみたいと思いました。
役所さんとは、1994年、『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビュー、2003年『油断大敵』で監督デビュー、2011年『聯合艦隊司令長官山本五十六』と私の映画人生の大きな節目でご一緒させていただきました。常に進歩し続ける役所さんは私の大切な兄貴であり師匠です。もし役所さんとの出会いが無かったら私の監督人生はどうだったか。改めて考えるとゾッとします。
世界中で悲しい分断が起き続けている現在、自分にとって大切な人と共に生きられるということがどれだけ幸せで、奇跡なのか。この映画を観て感じていただけたら、と願っています。

■あらすじ
山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治(役所広司)のもとに、アルジェリアに仕事で赴任している学(吉沢亮)が婚約者ナディアを連れて一時帰国。結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学に誠治は反対する。一方、誠治が住む隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。そんな中、アルジェリアに戻った学とナディアをある悲劇が襲い・・・・・・。

■作品概要
監督:成島出
役所広司
吉沢亮 / サガエルカス ワケドファジレ
中原丈雄 室井滋 アリまらい果 シマダアラン スミダグスタボ
松重豊 / MIYAVI / 佐藤浩市
製作委員会:木下グループ フェローズ ディグ&フェローズ 制作プロダクション:ディグ&フェローズ 配給:キノフィルムズ
familiar-movie.jp/Twitter@familia_movie
©2022「ファミリア」製作委員会 映倫:PG12