チュ・サンウクは飢えた猛獣なのか?「太宗イ・バンウォン(原題)」第13話・第14話あらすじ:決意のとき!

2022年11月21日09時00分ドラマ
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ついにバンウォン(チュ・サンウク)が立ち上がる…KNTVで日本初放送の韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)11月20日(日)に放送した第13話と第14話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。

詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!

「太宗イ・バンウォン(原題)」は朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、時代背景や登場人物とキャストの紹介などまとめている。



■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
 ほか

■第13話あらすじ※豆知識
1396年太祖5年、朝鮮王朝初代王妃、神徳王后カン氏(イェ・ジウォン)が命を終える。そこに王イ・ソジン(キム・ヨンチョル)が戻ってきて、カン氏を抱きしめる。嘆き悲しむ父と異母弟妹たちを残して、バンウォン(チュ・サンウク)は放心状態で帰宅する。臣下たちも王妃の急死を悲しみ、チョン・ドジョン(イ・グァンギ)は自分が世子を支えると天に約束する。

最愛の妻カン氏の死にすっかり弱気になった王は、王子たちを呼んで世子バンソク(キム・ジンソン)を守るよう命じる。イバンウォンだけを残した王は、カン氏の最期を尋ねる。首を絞められた経緯をバンウォンが正直に話すと、王は「お前が王妃を殺した。世子が最期の挨拶をする機会をお前が奪った。お前はいつか世子を殺す」と怒鳴りつける。「それなら今この場で私を殺してください」と涙で訴えるバンウォン。刀を振り上げた王は、息子のサントゥ(結い上げた髷)を切り落とし、「これが父としての最後の配慮だ。次は命を狙う」と突き放す。

ざんばら頭で戻ってきたバンウォンをみた妻ミン氏(パク・ジニ)は、あまりにもひどい義父の仕打ちに涙を流す。中宮殿に向かった王は、亡き母の布団で泣きながら寝入った世子を見て、再び涙をこぼす。

怒りが収まらないミン氏は父ミン・ジェ(キム・ギュチョル)に、家門の総力を挙げて夫のために挙兵してほしいと頼むが、ミン・ジェはまだその時ではないと先走る娘を落ち着かせ、夫のバンウォンに決心を固めさせることが先決だと諭す。実は、ミン氏は2人の弟たちの協力で、有能な人たちを集めてさせていた。だが、肝心のバンウォンが会おうとせず、せっかく集めた人たちが離れようとしていた。ミン氏はそんな人々を自ら説得し引き留める。

一方、四男バンガン(チョ・スンチャン)は私兵を集め訓練を開始。それがバンウォンをけん制するためと知った三男バンウィ(ホン・ギュイン)は、世間が王の息子たちの行動に注視するときに余計なことをするなとたしなめるが、バンガンは「バンウォンは決してこのまま黙っていない」と弟への警戒を緩めない。

家別抄(私兵)を持つことを許されているバンウォンは、ミン氏がいくら説得しても私兵を呼び寄せようとしない。重臣チョ・ジュン(ノ・ヨングク)が、視野を広げるためにと帝王学をまとめた『大学衍義』の書を持ってくるが、バンウォンは目を通そうともしない。実はバンウォンは、決心すればどこまでも残忍になるだろう自分を恐れていた。自分にそんな資格があるのか悩んでいたのだった。

カン氏が亡くなった翌年1397年太祖6年、ミン氏が男児(三男)を出産し、夫婦は無事に生まれた我が子に涙を流して喜ぶ。朝鮮建国後、7年間徹底的に権力から疎外されていたバンウォン夫妻は3人の息子を授かった。ミン氏は「奪うのではなく取り返すのです」と涙で夫を説得し、バンウォンはついに決意を固める。

実母ハン氏※の墓参りをしたのち、バンウォンは私兵を呼び寄せる。そして義父ミン・ジェの元に集まった仲間たちと顔合わせをする。彼らは命を懸けるつもりだと言い、バンウォンの覚悟を訊く。バンウォンは「私が育ったところには狼が多かった。生き残るために一番賢く強い狼を頭にした。朝鮮の次期王も同じ。最も強い狼を選ぶべきです。それが私の目的です」と静かに、だが力強く話す。
※ハン氏:第2代王・哲宗が即位した年に、神懿(シヌイ)王后と追尊された。

■第13話見どころ
王妃カン氏の策略で父王との溝が深まったバンウォンだったが、カン氏は自らの死をもって父と子の絆を断ち切ってしまった。「お前が義母を殺した!」と罵られたバンウォン。父にはカン氏と彼女が産んだ子供しか見えないのだ。実母ハン氏が亡くなったときには一滴の涙もしなかった父。そんな父から王子としての名誉まで傷つけられたバンウォンの悲しみと絶望感はいかばかりか?

13話は、そんなバンウォンがいよいよ王位を狙う決心をするまでを描く。いつか夫が立ち上がる日のために勢力を集め、じっと待つミン氏が今回も大活躍。コミカル要素の全くない本格史劇ながら、テンポある展開で各回、まったく飽きさせない。

ちなみにこの回でミン氏が産んだ息子こそが、後の第4代・世宗大王となる王子だ。

そして、バンウォンが顔合わせしたのは、パク・ポ(アン・ホンジン)、パク・ウン(イ・ヒョンギュン)、イ・スクポン(チョン・テウ)、ハ・リュン(ナム・ソンジン)たち。後にバンウォンの心強い味方となる面々だ。さあ、世子を守る勢力はカン氏からチョン・ドジョンに移り、バンウォンは強い狼になる決心を固めた!



■第14話あらすじ※豆知識
仲間たちと無事顔合わせをしたバンウォンは、王位を狙う準備を本格的に始め、森で兵士たちを訓練させる。ところがカン氏の冥福を祈りに行く王イ・ソンゲ一行と出くわしてしまう。指揮しているのがバンウォンだと知った王は、「誰を殺すための訓練か」と怒気をはらんだ声で怒鳴りつける。「節制使※の任務通りに兵士を管理し訓練させているだけです」と抗弁するバンウォンに刀を振り上げる。「首を斬るというなら喜んで差し上げます。ですがその理由を話してください」と睨みつけるバンウォン。世子とチョン・ドジョンの制止で、刀を捨てた王はチョ・ヨンム(キム・ボブレ)にバンウォンを巡禁獄※に投獄せよと命じる。
※節制使(チョルセジャ):軍事指揮権を持つ高位官吏。※巡禁司:高麗時代の王族の犯罪、反逆、謀反罪などを犯した重罪人を尋問する機関。のちに「義禁府」と名称変更。 ※巡禁獄:そうした罪に問われた罪人用の特別な牢獄。

チョ・ヨンムはバンウォンに王とここまで険悪になった理由を尋ねる。「私が世子の座を狙うからです」と答え、驚くヨンムに「王はバンソクを世子に選んだが、私は認めておりません。だから王は私を危険視するのです。王は今日、私の首を斬るべきでした。たとえ息子でも、名分がなくても…世子を守るために」と暗に、王の危惧が間違いではないと匂わせる。

バンウォンの目に殺気を感じた王は、彼がいつか世子を殺す気だと不安を口にし、世子を守るためにもバンウォンを斬るべきだったと呟く。チョン・ドジョンは、チョン・モンジュを斬れなかった王に、息子を斬れるはずがないとし、自分がバンウォンの暴走を止め、世子を守る方法を考えると約束する。

ミン氏は、早々に引き上げてきた私兵から訓練中に王と遭遇し、バンウォンが巡禁獄に投獄された経緯を聞く。その頃、チョ・ヨンムは、バンウォンを牢獄ではなく王宮の倉庫に閉じ込め、危険な告白を自分にしたのは試しているのかと問う。バンウォンは「味方にしたいのです。私がどんな計画をしようが最後にぶつかるのは、家別抄を率いて王宮を守るチョ将軍だから」と手の内を明かす。「自分は王の臣下だ」というチョ・ヨンムに、「朝鮮の未来のために私とバンソクとどちらが王になるべきか考えてほしい」と話す。

亡きカン氏の権威を使ってでも世子を守ろうと、都城内にカン氏の墓を作るという異例の措置を執るほど、王は勢力の衰えを感じていた。

一方、生前のカン氏からミン・ジェの屋敷を見張るよう命じられていた王の女婿イ・ジェ(チャン・テフン)は「ミン・ジェの屋敷が逆賊の巣窟で、ハ・リュン(ナム・ソンジン)が策士だ」とチョン・ドジョンに報告する。そしてバンウォンを釈放するというチョン・ドジョンに、「バンウォンは“飢えた猛獣”と王妃が言っていた。どんな名分を作ってでも殺さなければならない」と、訴える。

釈放され帰宅したバンウォンはミン氏に、チョ・ヨンムに本心を明かしたと伝える。家別抄たちから絶大な信頼を寄せられている彼を味方につけなくては、挙兵は決して成功しないと、危険を冒した理由を話す。その頃、王は命令に従わずにバンウォンを倉庫に監禁したチョ・ヨンムに、二度と命令に背くなとくぎを刺し、「言われたことだけをしろ。戦場だったら殺していたぞ」という。ヨンムは無表情で王の言葉を聞く。その頃、イ・ファサン(テ・ハンホ)も父イ・ジラン(ソン・ドンヒョク)からバンウォンたちに巻き込まれるなと注意される。一方、釈放されてすぐに兵たちの訓練を再会するバンウォンに驚くミン・ジェ。挙兵はもっと先だと思っていた義父に「バンソクが王になってからでは、計画はもっと大変になる」とバンウォン。挙兵を覚悟し別人のようになった婿になぜか胸騒ぎするミン・ジェ。

朝廷では明に派遣されていた使臣団が全員殺害されたと、単身生還したクォン・グンが報告する。その理由が、王妃カン氏の冥福を祈るために白い喪服を着用していたからと聞き、憤怒する王。一方、臣下たちが集まる場では、ハ・リュンが「使臣たちが殺害されたのはチョン・ドジョンが明に行かなかったためだ」と言い出し、チョン・ドジョンも「世子の地位を狙う勢力と手でも組んでいるのか」とハ・リュンとミン・ジェを名指しで非難する。

バンウォンはハ・リュンと挙兵の準備を着々と進める。チョン・ドジョンもある許可を得ようと王に申し出る。王は大きな反発が起きるかもしれないと案じながらも、それを許可する。その夜、ミン氏は、王宮を包囲しても王が抗戦してきたらどうするのかと、気がかりを尋ねる。わからないが、我が子を守るためには何でもやると答えるバンウォン。そんな夫のためにミン氏は、これまで以上に兵士たちの面倒を見る。

翌日、バンウォンの元に驚く王命が下る。それは「私兵廃止の上、武器も三軍府に移管せよ」というものだった。その時、ミン氏が動いた。

■第14話見どころ
第14話で、父イ・ソンゲとバンウォンとの決定的な決裂が描かれる。そんな中、イ・ソンゲの腹心チョ・ヨンムにバンウォンがついに本心を明かす。モデルとなった趙英茂は実在の人物。李成桂を王位につける功臣第2等とされ、後に李芳遠に寵愛されて一兵卒の身から右政丞(ウジョンスン)にまでのし上がった人物だ。ドラマではどの時点でバンウォンに付くのか?バンウォンの処遇を巡り、王から叱責を受けた後の彼の表情に注目しよう。

今回は、そんな殺伐としてなかでバンウォンとミン氏の仲睦まじい姿も見られる。また、バンウォンには危険なことをするなと止められていたミン氏が、イ・ファサン相手に武術の手合わせをしている姿がなかなかお見事。歴史の先を知るドラマファンは、仲良し夫婦を目に焼き付けておいてほしい。

この回ラストでチョン・ドジョンが打ち出した「私兵廃止」。これでバンウォンとチョン・ドジョンとの対立が不可避なものとなる。いよいよ朝鮮最大の事件“第1次王子の乱”へ!

日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送

※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを放送。
 12月26日(月)後1:30~2:00

KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】



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