キム・ミンギ、王になりたい!「太宗イ・バンウォン(原題)」第29話・第30話あらすじと見どころ

2023年01月23日08時00分 
(2024年05月16日00時02分 更新)
ドラマ
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ついに次男チュンニョン大君(キム・ミンギ)が本心を明かし、世子(イ・テリ)が絶体絶命のピンチに!韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)がKNTVで日本初放送中だ。1月22日(日)に放送した第29話と第30話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。

※2022年12月31日開催された「2022 KBS演技大賞」で、本作はチュ・サンウクが大賞を受賞したのをはじめ、最優秀演技賞でパク・ジニ、助演賞で イェ・ジウォンが受賞した。

詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!

「太宗イ・バンウォン(原題)」は朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、時代背景や登場人物とキャストの紹介などまとめている。



■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
三男・チュンニョン大君:キム・ミンギ
長男・世子(ヤンニョン大君):イ・テリ
 ほか

■第29話あらすじ※豆知識
世子イ・ジェの重なる愚行に怒る太宗王イ・バンウォンは「忘れるな、この父にはもう一人王にしてもそん色のない息子がいることを」と、言い捨てる。世子はチュンニョン君への怒りをさらに膨らませる。その夜、世子は夜遅くまで勉強に励む。報告を受けた王は、喜び以上に帝王学をまとめた『大学衍義』を完読するのに6年もかかったことに残念感を露にする。

一方、王妃ミン氏の元に側室キム氏がやって来て、内官と宮女を増やしてほしいと頼む。自分にはもう何の力もないという王妃に「それでもこの程度はできるでしょう。ミン氏家門がこんな時に、王妃と約束した秘密が漏れたらお困りでしょう」とつけあがる態度にたまりかねた王妃は、キム氏を一喝し「二度と中宮殿に顔を出すな」ど追い返す。

世子が『大学衍義』を終えた祝いの宴が開かれ、王は次男・王子ヒョリョン大君と三男・チュンニョン大君も同席させる。王は臣下たちからの祝いの屏風に書かれた一節を読み上げ、その意味を世子に問い世子は名答。次に王はチュンニョン君にそれがどの書籍からの引用かと訊ね、見事に正答。その正確さに臣下たちは口々にチュンニョン大君を褒め称える。

チュンニョン大君の態度に怒る世子は武道対決を持ち掛け、弟をこてんぱんにして、人にはそれぞれ得意分野があることを思い知らせる。それでも大君は「自分なら酒と遊びに時間を浪費したりしない」と、言い返す。

チョ・ヨンム(キム・ボブレ)は王に辞意を伝え、引き留める王に「王様を選んだことを後悔したことはありません」と去っていく。その頃王宮を抜け出した世jyは、美人と噂のクァク・ソンの妾オリを見に行き、噂にたがわぬ美貌に見惚れる。一方側室キム氏は、かつて王子出産の際に、ミン氏の家門で胎児もろとも殺されそうになったと王に告白する。激昂した王はミン・ムヒュルとムフェ兄弟を拷問にかける。これを知った王妃は駆け付け、号泣して拷問を中止させる。便殿に向かった王妃は「私が嫉妬してやったこと」と偽り「私を廃位して、私に毒薬刑を下してください」と王に涙で訴える。

母の嘆きを見過ごせないチュンニョン大君は「王の仕打ちは君王の道ではありません」と王に堂々と持論をぶつける。真実を明かすためだという王に「ならば証拠を見つけて下さい」と食い下がり「叔父たちも王の民です」という言葉が王の心を動かしかけたとき、世子が現れ、「叔父たちが王を恨んでいる」と話す。さらには「チュンニョン大君が学問だけで、政治が何かも王が背負うものもわかっていない。父王の気持ちを理解できるのは私だけです」と主張する。その言葉に王はミン兄弟を流刑にし、自決したければ認めると伝えよと命じる。この一件で世子と大君は更に対立を深めることに。

世子は東宮殿にクァク・ソンの妾オリを強引に連れ込んでいた。帰してくれと涙するオリに、自分が王位につけば王妃と同等の地位につけてやると話す。その時、母・王妃ミン氏がやって来たと聞き慌ててオリを隠す。ミン氏は入って来るなり世子を平手打ちする。またもや叔父たちの命を奪ったことへの言い訳をする世子に、「お前を産んだことをこれほど後悔するとは思わなかった」と、怒りをぶつける。

その後王は、世子が人の妾を奪って東宮殿に連れ込んだと報告を受け、さらには上王が懇意にしていた妓生まで宮殿に連れ込もうとしたと聞き、世子を王宮から追放する。チュンニョン大君が密告したと思い込む世子は「王位に就いたらお前から処断してやる」と激怒する。

便殿に呼ばれたチュンニョン大君は「お前も王になりたいか?」と王から問われ、「はい」と本心を明かす。「では決して血を流さず、朝廷に争乱も起こさず、お前の学問と政治力で兄を抑えてみよ。そうできれば、お前を世子にする」と約束する。

■見どころ
第29話は世子とチュンニョン大君との深まる対立が描かれた。宴の席で火花バチバチの世子とチュンニョン大君。再び父王のご機嫌取りのために叔父たちを見殺しにした世子。そんな愚行が、母に自分を「悪鬼」と呼ばせ「産んだことを後悔する」とまで言わせてしまった。今後世子交代劇に母である王妃がどんな役目を担うのか。

ところで、世子が宮中を抜け出して妓生のところに行ったり、人の妾を横取りしたりというのは『朝鮮実録』にも記されているが、一節には、太宗の心が弟の忠寧(チュンニョン)にあると知って、わざと世子にふさわしくない態度を取り、太宗の怒りを買って出たという話もある。もっともこれはあくまでも野史に伝わる話だ。

家門を超えた国家を目指す太宗にとっては、禍根を残さないためにもミン氏家門を徹底的に排除するのは仕方ないことかもしれないが、王妃の嘆きがあまりにも辛い。

また、この回は最も頼りにしていたチョ・ヨンムが政界から退く場面で、王が「ヨンム・アジェ(ヨンムおじさん)」と呼ぶ場面があるので、お聞き逃しなく。



■第30話あらすじ※豆知識
王になりたいというチュンニョン大君に、「何をどうするかは自分で考えろ。父はお前を助けない。だが時が来たら大臣たちに『どの王子が世子にふさわしいか』聞く。その時『チュンニョン大君』という話が出たらお前を世子にする」と約束する、

王宮から追放された世子は義父キム・ハルロの家に居候する。師匠たちと王宮に戻る手立てを考え、先祖を祭る宗廟に反省の文を上げ、反省する姿を見せる。本心で反省しているようだというファン・ヒ(カン・ジソプ)の言葉を信じて、王は世子に王宮に戻ることを赦す。王宮に戻ってきた世子は、チュンニョン大君が大臣たちを集めて酒宴を開くと知り驚く。王に謝罪しながらも、大君が王命で禁じられている臣下たちとの酒宴を開くと伝える世子。王は「臣下たちが王族に近づいて権力を手に入れようとするのを防ぐための王命で、チュンニョン大君はそんな臣下たちの話に耳を貸さない」と冷たく答える。

チュンニョン大君の酒宴は、大君が臣下たちと自由に政事を論じる場として許可された。だが、大君はハ・リュンとイ・スクボンを呼ばなかった。そして二人は朝廷にいてはいけない人物と話す。朝廷のことをよく知る大君に感動する臣下たち。和気あいあいとする中、ファン・ヒだけは不安な表情を浮かべる。

常々夫・チュンニョン大君が王位への野望を持っていることを不安視していた妻シム氏は、王妃ミン氏に会って、「すでに王から機会ももらい、昨夜は大臣まで呼んで酒宴を開いた」と話し、チュンニョン大君を止めてほしいとお願いする。

便殿に向かった王妃は、世子のために弟たちまで犠牲にしたのに、今度は世子とチュンニョン大君を競わせようとしている王に、「骨肉の争いになる前にチュンニョンを諦めさせてください。また悲劇が起きます」と訴えるが、「世子には十分機会を与えた。今度はチュンニョンにも与える。そしてより良いものに王位を継がせる。それが罪人である余の最後の役目だ」と王は聞き入れない。そんな王を「兄弟を死なせた罪をすすぐ為に息子を殺すのですか」と非難する王妃。

王妃はチュンニョン大君の屋敷を訪ね、家にある書物を全て処分させる。そして今後は次兄のヒョリョンを見習って静かに暮らしなさいと忠告する。世子だけでなく自分にも機会を与えてほしいという大君に、「死ぬまで戦わせるのが玉座だ」とその恐ろしさを分からせようとし、弟たちだけでなく、お前まで失ったら生きていけないと涙で訴える。1日熟考した大君は、中宮殿に向かい、「私が王位に就いても絶対に兄上を殺しません。臣下たちが訴えても揺らぐことなく、最後まで兄上を守ります。これが、兄弟が全員生きられる方法です」と二度と母に血の涙を流せないと誓う。

そんな中、チュンニョン君が酒宴から外したイ・スクボンとハ・リュンは酒を飲んでいた。スクボンは、自分たちを弾劾する上奏を出す諫官たちに憤慨する。いきり立つスクボンに「王に謝罪して今後は自重しろ」とハ・リュンは説得に当たるが、スクボンはそのまま飛び出してしまう。その後、ハ・リュンは辞職を願い出るが、イ・スクボンは、自分を弾劾した司憲府の諫官を厳罰に処してほしいと上奏をあげる。そこにはスクボンの潔白を信じる大臣たちの連署があった。王は署名が自発的に書いた者かどうか尋ね、「自発的だと答える」。王は、立ち去るスクボンを慰労するが、王に嘘をついたスクボンを流刑に処す。スクボンは最後まで王命を信じず抵抗しながら流刑地に送られる。下野したハ・リュンはかつての同志を涙で見送る。

一方、世子は自分も臣下たちと政事を論じる場に参加したいと王に願い出て許可を得る。議題は「便殿に史官を入れるかどうか」。論点は、王を“公”とみるか“人間”とみるか。ところが討論の本質を見いだせない世子は右往左往するばかりで、自らの意見が出せない。結局一度も討論会をリードできなかった世子に、「だから学問が必要なのだ」とアドバイスする王。
※史官:宮中の記録係。

武官たちの訓練所の視察までしたチュンニョン大君は、王に感想を聞かれて「総帥たちと本音で話し合い、有意義な時間だった」と答える。王は、討論会で苦戦した世子を労おうと大君と共に東宮殿へ向かう。一方、すっかりオリにのぼせ上った世子は再び東宮殿にオリを連れ込んでいた。そこに世子を心配する王妃がやって来て、オリと一緒のところを見られてしまう。

またもや言い訳で逃げようとする世子。王妃は「お前をどう呼べばいいのか?世子の地位を守るために何をしたのかを忘れたのか。お前には王になる資格も私の息子になる資格もない」と切り捨てる。その様子を王とチュンニョン大君が目撃していた。

ユ・ジュンヒョンとファン・ヒに重臣たちを全員集めるよう指示した王は…。

■見どころ
今回はついにチュンニョン大君が、王になりたいと胸の内を明かした。そして世子は「私が王位に就いたら、お前は生き残れぬだろう」と弟に告げ、大君は「私が王位に就いたら、兄上は心配なく暮らせます」と兄に言い返す。

夫であるチュンニョン大君が世子になりたがっていることを恐れる妻シム氏。義母である王妃の家門ミン氏が王によって徹底的に排除されているのを目の当たりにしたシム氏が怖れるのも無理はない。

ドラマでは、チュンニョン大君が、幼少期から世子になりたがっていたように描かれているが、歴史書などでは「王位に対する欲もなく、その代わりに本に対する欲は計り知れないほどだった」と紹介されている。また、世子と大君の関係は修復できないほど悪化してしまったが、こちらも歴史書には2人は非常に兄弟愛が深いと記されており、残り2話で歴史通りに兄弟の間に生じてしまった溝が埋まるのかどうか気になるところだ。

いよいよ次週1月29日、最終回を迎える。

日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送

※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを放送。
 12月26日(月)後1:30~2:00

KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】



■視聴方法
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