NHK「上陽賦~運命の王妃~」第35話:宋懐恩の決意、蘇錦児の憎悪と流言|43話版

2023年04月30日12時30分 
(2023年04月30日21時07分 更新)
ドラマ
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宋懐恩の中に眠る権力欲が頭をもたげはじめ、蘇錦児の子澹への恋慕が嫉妬と憎悪が膨らませ…NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で4月30日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第35話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。



「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。

■キャスト
押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第35話:
忽蘭王によって夜の森に置き去りにされ恐怖におびえる王ケン。馬で駆け付けた賀蘭箴が王ケンを助け「そなたを忽蘭に連れてくれば安全だと思った」と軽率な判断を詫び、必ず守ると神に誓った。

王ケンを連れ帰った賀蘭箴は、「私の女を傷つける者は誰であろう許さない」と忽蘭王に警告。そして望み通りに王になるが、妃になるのは王ケンだけと告げる。忽蘭王は、王ケンに入れ込んでいる賀蘭箴を心配し、賀蘭拓に王ケンの暗殺を命じる。そして10日後の戴冠式とカル部の娘との婚姻を予定通りに行うと決める。

衛候(えいこう)と顧閔汶(こびんぶん)は、新皇帝、馬子澹が恩赦を命じた意図がつかめない。温宗慎も世情が不安定な今は、一度に江南にいる宋懐恩や寧朔軍の唐競(とうけい)は簡単には片づけられず、兵権奪還は時間がかかると判断する。だが大臣たちは、恩赦された武将たちを力のある士族が婿にすることを恐れる。温宗慎は子澹の真意を測るために拝謁を申し出るが、拒否される。

江南では皇都での出来事を知った懐恩が、蕭キと王ケンの潔白を晴らすために皇都に向かおうとするが、王夙に止められる。そして皇太后の密書を見せられた懐恩は、共に寧朔を守り国に忠誠を誓った蕭キの無念の死が辛いと涙を流す。そして自分を江南に送ったのも蕭キ殺害のための駒に過ぎず、次は自分を殺害するつもりだったかと、悔しがる。夙は懐恩に「座して死を待つより命懸けで生きてみないか。“粛毅伯”などという地位に満足するな。お前には万人の上に立つ役職がふさわしい」と、たくみに懐恩の権力欲に火をつける。懐恩はこの申し出を受け入れる条件として蕭キの潔白と王ケン捜索を願い、夙はこれを約束する。

忽蘭では賀蘭拓が方術師に苦境を相談する。方術師は戴冠式の日に動乱が起きると予言する。忽蘭王から王ケン暗殺を命じられた賀蘭拓は、「賀蘭箴は王位に就き、王ケンを殺害した自分は賀蘭箴からも大成からも恨まれるのか」と、不満を募らせる。すると方術師は「ことを起こすしかない」と意味深な言葉を発し、賀蘭拓は婚礼を葬儀に変えると決意する。
※方術師は、中国発祥の陰陽道と称する特殊な方術の占法をもってすべての吉凶災福を察知し,これに処するための呪術作法を行う宗教家。(世界大百科事典より)

皇都に蘇錦児が戻って来て子澹と会う。優しくいたわってくれる子澹に心震わす錦児だが、王ケンのことを聞かれ、嫉妬心に「(王ケンは)蕭キの死を知り、悲しみのあまり棟羽山で投身自殺を図った」と嘘をつく。王ケンの自死を聞いた子澹はショックのあまり倒れてしまう。申太医は、以前王ケンを救った時の古傷が何かに衝撃を受けてぶり返したと診たてる。温宗慎は衛兵から錦児が子澹に会いに来た後倒れたようだと報告を受け、子澹が未だに罪人の妻を愛していると世間に広まれば大変だと悩む。

独りになった子澹は、王ケンが命がけで蕭キを慕っていた事実に落ち込む。そして王ケンを取り戻すために、自分自身が忌み嫌う最低の人間になってまで手に入れた皇帝の座は無駄だったと嘆き、王ケンの後を追って死ぬことも考える。

一方、王ケンの行方を捜す蕭キは食事に立ち寄った店で、王ケンの人相書きを持った兵士たちが、王ケンが棟羽山から投身自殺を図ったが死体が見つからないと話すのを聞き、子澹が王ケンを捜していると知る。

忽蘭では賀蘭拓に嫁がされた王倩(おうせん)が王ケンを目撃する。賀蘭箴は目隠しして王ケンを草原に連れ出す。目隠しを外した王ケンの目の前には美しい花畑が広がっていた。賀蘭箴は王ケンに、蕭キがすでに死んだことを思い知らせる。だが王ケンは、蕭キの最期を教えてほしいと訊ね、賀蘭箴は「大成のある人物に陥れられた」と話す。そして朝廷の血なまぐさい雨風にさらされなくていい自然豊かな忽蘭で、生涯王ケンを守ると誓うが、王ケンは「花畑は気に入ったが、受け取れない」と蕭キへの愛を貫く。

徐女官と阿越がやっと江南に到着し、事情を話して先帝の皇子、馬静を王夙に託す。夙は、静を顧采微(こさいび)のところに連れて行き預かってほしいと頼む。王夙の子だと聞かされた采微は悲しむ。「嫁入り前の家に赤ん坊がいては世間の噂になる」と、一度は断るが、怒りと悲しみの気持ちを抑えて引き受ける。

皇太后の命を受けて馬静を捜していた金全が静の居場所を突きとめ、奪い取ろうとする。そこに青雲が駆け付け、金全を殺して静を取り戻す。

その頃、忽蘭では賀蘭拓の妻となった王倩(おうせん)が王ケンの幕舎を訪れる。王ケンは、食べ物や布団の差し入れをする倩が身ごもっていると気づき驚く。その夜、王ケンが眠っていると…。

■見どころ
忽蘭の衣装を着た王ケンが可愛い。この回でも賀蘭箴の純愛が色濃く描かれる。

35話では、忠義の人だった2人、宋懐恩と蘇錦児が次第に変わっていく様子もよくわかる。
宋懐恩は、皇太后の命令を破ってまで自分の命を守ってくれた王夙に感謝するが、王夙は外で兵たちを待機させており、交渉に失敗すれば殺害するよう命じていたことには気づいていない。それでもこの時までは、懐恩の蕭キへの忠誠心は本物だったが…。一方、皇帝になった子澹に拝謁した蘇錦児。彼女の心に残っていた一抹の王ケンへの忠義が、子澹の「阿嫵(あぶ)はどうした?」の一言で消え去った。悪女の表情に変わる一瞬をお見逃しなく。

江南でいい雰囲気だった王夙と顧采微。静を預けるときに、こともあろうに「皇都で酒によって生ませた赤ん坊」と言うとは…。女心を知らない野暮な夙だ。采微の涙をお見逃しなく。

ラスト王倩は何のために王ケンの元を訪ねたのか?このことで王ケンは、王倩がこれほどまでに自分を憎んでいたことを思い知る。また、阿麗瑪(アリマ)が自身の素性を話す場面で、蕭キと王ケンが楽しく踊ったシーン(8話)も回想されるのでお見逃しなく。

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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