最終回前話「コッソンビ 二花院の秘密」カン・フン、オ・マンソクとの圧巻の鍔迫り合いの後に涙…第17話あらすじ、ネタバレ、感想

2023年05月16日08時30分ドラマ
画像出典:SBS番組サイトより

5月15日(月)韓国SBSで「コッソンビ熱愛史(コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密)」第17話が放送され、ユハが“世孫イ・ソル”として捕らわれ、サンたちが救出に向かう様子が描かれた。最終回前話のあらすじと見どころ、感想、豆知識などご紹介しよう。第17話の視聴率はニールセンコリア全国によると4.1%、首都圏4.3%と今回も好調。
※この記事は、Prime Videoでの「コッソンビ熱愛史」独占配信に合わせて紹介したものです。

「コッソンビ二花院の秘密」は、すべての固定観念を打破した下宿“客主 二花院”の主人ユン・ダノと、秘密を抱える下宿生コッソンビ3人組が描く爽やかで大胆なミステリー密着恋愛話だ。
※ドラマ未視聴の方は各話のネタバレあらすじと見どころなど【「コッソンビ」を2倍楽しむ】でまとめているので参考にされたい。



■キャスト
押さえておくべきキャスト紹介
シン・イェウン、リョウン、カン・フン、チョン・ゴンジュ徹底紹介
ユン・ダノ(タノ)役:シン・イェウン
カン・サン役:リョウン
キム・シヨル役:カン・フン
チョン・ユハ役:チョン・ゴンジュ
 ほか

■第17話
サン(カン・フン)たちを助けるために一人残り、チャン判官(オ・マンソク)に刀をつきつけるユハ(チョン・ゴンジュ)。内禁衛将キム・ファン(チュ・ソクテ)が兵を率いて廃墟に現れ、ユハを“イ・ソル”として逮捕する。逃げた番人を追補したい判官だが、内禁衛将はまずはイ・ソルの連行が先と兵を引き上げる。

ダノ(シン・イェウン)たちはサンが用意した隠れ家にたどり着く。迎えたユクホ(イン・ギョジン)とナジュ宅(イ・ミド)に、ユハのお陰で逃げ延びたと説明するサンは、なんとしてもユハを助けると誓う。部屋を出たホンジュ(チョ・ヘジュ)はシヨル(カン・フン)に、自分を簡単にだましたシヨルが憎くて仕方がない。許嫁の命を奪ったとも知らず、シヨルの冗談に顔をほころばせてしまったと涙を流す。その涙をぬぐおうとするシヨルの手を払いのけ、「その手がどれほど大勢の血に染まったかと思うとぞっとする」とホンジュン。謝ることしかできないシヨルに、「なぜ罪なき者だけ死ぬはめに?死ぬべき人は他にいるのに」恨みの目を向ける。

王イ・チャン(ヒョヌ)の前に引き出されたユハは「栄華は一瞬で崩れる。叔父上の権力も同じ」と言い放つ。王は、お前の体を魂まで引き裂いてやると残酷な言葉を投げつける。獄中の左議政シン・ウォノ(アン・ネサン)は、捕らわれたのがユハの方だと知り驚きながらも世孫として接する。一方、廃墟で本当の“イ・ソル”がサンだと知ったチャン判官は、尚膳を脅して番人を育てる寺の場所を聞き出す。

自分の身代わりになったユハを思い、居ても立ってもいられないサンは左議政シン・ウォノに会いに行く。門の外にいたシヨルはサンのお供をしようとするが、サンは、もっと早くに自由にしてやるべきだったと謝り、ここに残るか、去るか、思いのままにせよと言う。「世孫が守れなかったら、私の人生に何が残りますか。ユハを救う世孫を守ります」と言う。彼に家を守らせ一人シン・ウォノの屋敷に就いたサンは、ウォノも逮捕されたと知り、訓練都監の提調がウォノの同志だという情報を得る。

翌日、チャン判官は兵を率いて寺に向かい、イ・ソルの番人の居場所を教えるように僧侶を脅すが、僧侶はしらを切る。チャン判官は僧侶を斬り、子供たちを漢城府に連行する。

一方、訓練都監の提調に会ったサンは、世孫を救う名分で挙兵の協力を得る。シヨルは正体を明かすべきでは、と言うが、「命懸けで重い運命を背負ったのはユハで、自分にはその資格はない」とサン。
※訓錬都監(フルリョントガム):首都防衛を行う軍営の1つ。提調(トップから2番目)の説明の中で“五軍営”という言葉が出てくる。首都を防衛する5つの軍営。詳しくは「イ・サン」41話で解説。

ダノは、富営閣に出向いてパンヤ(ファン・ボルムビョル)にファリョン(ハン・チェア)の死を知らせる。葬儀に参列したバンヤから宮廷で恩栄宴が開かれることを聞いたサンたちは、宴でユハを処刑するつもりだと察し、宴の日に宮廷に忍び込む計画を立てる。この後、シヨルは番人寺がチャン判官に襲撃され子どもたちが漢城府に連行されたと知る。救出に行こうとするシヨルを「番人の務めは主君を守るとこと」と師匠が諫める。シヨルは漢城府に「3日だけ時間をくれ」と矢文を射ち込む。
※恩栄宴(ウニョンヨン):科挙の合格者を祝う宴。

家族と共に漢陽を離れるダノに、サンは「シヨルを番人にしたのもユハが捕まったのも全て自分のせいだ」と話す。責任に押しつぶされそうなサンを「それは違う。何もかも王座を奪った暴君のせいというのを忘れないで」と元気づける。

サンは、内禁衛の同期グナム(チェ・テファン)から、王が見せしめのために宴の席でユハの処刑をするつもりだと聞く。王の暴政に嫌気をさしているグナムもユハ救出に協力することに。計画ではサンたちが宮廷に忍び込み、提調が兵を率いて来るときに城門を中から開ける。大妃による即位の教旨があれば、門番も従うはず。だが肝心の大妃殿に忍び込む方法がない。そこで名乗り出たのが、ダノだ。実は隠れ家を後にしたダノはどうしても足が進まず、ユクホにナジュ宅とホンジュを頼んで引き返し、計画を盗み聞きしていたのだった。

ダノを見つけて怒るサンだったが、結局ダノが女官に扮そうして大妃から教旨を受け取り、サンたちは旅芸人として宮廷へ入ることに。その夜、シヨルは大業を果たした後、サンの傍から去ると決め、獄中のユハは亡き母ファリョンに謝り、“イ・ソル”の名を騙った対価としてその名で死ぬ覚悟を決める。そしてシン・ウォノに「私が死んでも兄弟は生きているから必ず王を追放するだろう」と告げる。

ついに恩栄宴の日。イ・チャンは宴で孫の肉体が引き裂かれる姿をその目でご覧くださいと、大妃に宣告。チャン判官にも報告され「時間をくれ」と言った番人の矢文がこのためだったのかと、部下と共に宮廷へ向かう。その頃、ダノは大妃から教旨とサンが託したという護身用の弓を受け取る。

宴が始まり舞が終わると、王は「十数年逃げた大罪人、廃世孫イ・ソルを“車裂(コヨル)”刑にする」と宣言する。引き出されたユハは「私の鮮血は消えずに残り、王の身をむしばむだろう。この国の臣僚や民は恐怖に縮こまるほど弱くはない」と告げる。
※車裂(コヨル):両手両脚を牛や馬に括り付けられ四方別々に牛を進ませる八つ裂きにする残酷な刑。詳しくは「イニョプの道」第3話の豆知識で。

会場に向かうサンたちの前をチャン判官が立ちふさがる。シヨルは、サンたちを会場に行かせ兵たちを一掃する。そして判官と1対1で戦う。激闘の末、ついにシヨルはチャン判官を仕留める。「番人、お前はただ人殺しの快楽に捕らわれた殺人鬼でしかない」判官の言葉にホンジュンの言葉が重なり、涙を流すシヨル。「結局お前に殺されると知りながらも、お前を探すしかなかった。息子を亡くした父親というのはそういうものだ」と最期の言葉を残して息絶える判官。

■見どころ・感想
ユハ救出に命を懸けるサンは、危険だから家族と逃げるようにダノを説得する。ダノは、サンも家族だと言い、邪魔にならないので立ち去れとは言わないでと、頼む。そんなダノに「君まで失ったら一歩も進めなくなる。ダノが強いことが知っているが、そんな人すら跡形も消えてしまうのが政変なのだ」と教える。結局ダノは戻ってくるが、政変の厳しさが伝わる台詞で、これこそが時代劇の見どころだ。

善・悪、割り切れないのもまた魅力の一つ。チャン判官の父性愛溢れる最期の言葉に、判官が番人を執念深く狙う気持ちもわかり、“悪”とは呼べない。そんなチャン判官を演じたオ・マンソク。ミュージカル、演劇、映画とさまざまな分野で活躍するだけに演技が凄いが、殺陣も見事。カン・フンも二度目の時代劇とは思えない華麗な剣アクションで2人の対決シーンは見ごたえたがあった。まさに鍔迫り合いの瞬間、カン・フンの刀の持ち替えが何とも素敵だ。そして戦いの後のシヨルの涙がつらすぎる。

いよいよ最終回。序盤の軽いタッチの青春時代劇がこんな展開になるとは。予告動画はユハの刑が執行されようとする場面から始まり、刀を突き付けられたサンが正体を明かす場面も。またホンジュの「心から恨み、憎みます」の言葉も聞こえ、サンと王との対決で終わる。こうなってくると誰に死のフラグが立っているのかわからない。3士人全員が無事でいてくれることをただただ祈りたい。気になる最終回は16日(火)SBSで放送、Prime Videoでも独占配信する。予告動画は以下のYouTubeから視聴できる。

Youtube「18話(最終回)予告動画」

韓国SBS「꽃선비 열애사」サイト

kandoratop【作品詳細】【「コッソンビ」を2倍楽しむ】