NHK「上陽賦~運命の王妃~」第40話:棟羽山の真実、子澹との決別!|43話版
棟羽山で無念の死を遂げた兵士たちのためについに蕭キ(ジョウ・イーウェイ)が動いた!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で6月4日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第40話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。
「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。
※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第40話:棟羽山の真実、子澹との決別!
「皇帝自らが棟羽山での無念の死を遂げた兵士たちを弔ってほしい」という蕭キの訴えに宋懐恩が同意すると、王夙、他の大臣たちも次々と蕭キを支持する。皇帝、馬子澹はやむなく盛大な祭祀を執り行い、哀悼の意を表し、兵士たちの功労を称える言葉を与え、そっと蕭キに頭を下げた。同じとき、王ケンは戦死者の位牌を祭る部屋※で祈りを捧げていた。
※蕭キが身銭を切って屋敷内に用意した寧朔軍の兵士たちを手厚く弔う祭壇まで作っていた部屋(23話)。
温宗慎は王夙を呼び出し、馬静の居所について探りを入れるが、王夙はしらを切り、宗慎にも下手に動かない方がいいと忠告する。宗慎からこれを聞いた皇太后は王夙がますます王藺に似てきたと警戒する。そして宗慎に自分に忠誠を尽くすかと問うが、答えはもらえない。
一方、子澹は懐恩を呼び出し、蕭キが皇都にきて1か月になるのに会いに行かないのはなぜかと訊ねる。「私は陛下の臣下で、豫章王=蕭キも臣下。臣下の間には適度は距離が必要」と答える懐恩。その言葉に納得した子澹は、自分を裏切らなければ王爵を与えると言って取り込みにかかる。蕭キへの恩義と出世欲の狭間で、懐恩の心は揺れ動く。
棟羽山の調査は士族たちが口を閉ざしているために難航しており、士族たちと親しくしている懐恩に頼んではと提案するが、唐競はすっかり変わり果てた懐恩が気に入らない。だが蕭キは、皇帝殺しの濡れ衣を着せられた自分と距離を取らねば、わが身をを守りたいからだと、懐恩をかばう。
蕭キは、敵討ちが終わったら家族のためだけに生きると王ケンに約束する。そんな中、皇太后の容態が悪化し、王ケンに会いたがっていると連絡が来る。急いで駆けつけると、皇太后は錯乱し、子隆が生きていると言い出す。話を合わせる王ケンに、子澹が皇帝になるために賀蘭箴と手を結んで、子隆を殺して蕭キに罪を着せる罠を仕掛けたと話す。王ケンは、子澹に面会に行くが、子澹は認めない。逆に王ケンが静を連れ去ったために自分が皇帝になったと責める。その言葉を聞いて鄭乳母が静を虐待していたことを思い出した王ケンは、それも子澹の仕業だったのかと愕然とする。「こうなったのは全てそなたのためだ」と言う子澹の声を背中で聞いてその場を立ち去る王ケン。王ケンと子澹の口論の報告を受けた皇太后は不敵に笑う。先ほどの錯乱は芝居だった。
棟羽山の変の真相が「蕭キに王ケンを奪われた子澹が仕組んだものだった」と蕭キが知れば、戦死者たちのために蕭キは子澹を罰する。だが相手は皇帝。また国は大混乱に陥る。王ケンは真実を話せずにいた。
腹痛を訴える錦児を診た申太医は、彼女の妊娠が貴妃になる前と気づくが、錦児は取り繕う。実は胎児の父親は忽耶奇だった。太医が口を滑らせ、青雲が送り込んだ助手が真実に気付く。とんでもない秘密を握った王夙と王藺。王藺はこれを使って錦児を利用しようと考える。
そんな中、3カ所の地方太守から「国を守った蕭キに“九錫の礼”を下賜されよ」という上書が届き、大臣たちは騒然となる。衛侯は、謀反を起こす気配を見せない蕭キが何をする気なのか首をかしげる。
※九錫(きゅうしゃく)の礼:中国漢朝・晋朝・南北朝時代等で皇帝より臣下に9種類の礼器を下賜する最高の恩賞のこと。皇帝に準ずると認めたことになる。14話で、帝位を狙った王藺が皇太子だった子隆を使って自分に九錫の恩賞を与えようとした。
九錫の礼は王夙が仕組んだものだった。温宗慎が止めたためにこれは子澹の耳には入っていないが、噂は広まっていると、王藺に報告する。その時、王藺は王夙に「没落した顧氏の采微との結婚は考え直した方がいい」と告げる。
九錫の礼の噂を聞いた唐競と胡瑶は、皇帝と朝廷が蕭キに疑いを持たせるために、誰かが仕向けたと考える。だが蕭キは、犯人は寒門の者に権力を持たせたくない者の仕業。騒ぎが大きくなれば黒幕が現れるはずだと慌てない。宮殿では、温宗慎が王ケンに「九錫の礼の噂」を伝え、国の混乱を防ぐためにも蕭キに棟羽山の調査を辞めさせてほしいと頼む。
錦児の元に江夏王=王夙から面会を求める連絡が入り、王夙の屋敷に向かう。幼少期に王ケンたちと遊んだ庭がみえる部屋で出迎えた王夙は、必ず秘密を守ると前置きし、胎児が何か月かと訊ね、7か月と答える錦児の言葉を「9か月だ」と否定し、太医に早産と言わせるので、玉璽を持ってこいと命じる。
次に王夙は王藺と共に懐恩に、子澹が賀蘭箴に送った密書を見せる。これは棟羽山の変の首謀者が子澹だと言う証拠になる。王藺はこの密書を持って蕭キに会いに行けと、渋る懐恩を説得する。
■見どころ
皇帝、子澹が蕭キに頭を下げ、形ばかりとは言え亡き兵士たちの霊を弔った。これでやっと戦死者たちも浮かばれる。懐恩も、蕭キの腹心だった時のことを振り返るが、もう手遅れ。引き返せない懐恩が権力の亡者となっていく。
また、王の側室になれたことで、王ケンにも横柄な態度で接した蘇錦児。王家の屋敷を訪ねた際にもそれは変わらない。そんな彼女の秘密がついに、王夙たちに知られてしまい、錦児もまた引き返せない。
そんな殺伐とした展開の中で癒されるのは、王ケンと幼い沁之(しんし)とその兄の小禾(しょうか)とが川遊びをし、そんな3人を蕭キが見守るシーン。幸せな家族の姿そのものだが、衣たちが蕭キと王ケンの子供となるのがこの回。自分で蕭キの子を成すことは叶わなかった王ケンだが、蕭キの亡き朋友の忘れ形見で蕭キが守ってきた子供たちの母になれた王ケンと子供たちの喜ぶ顔をお見逃しなく。
■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
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