不気味要素満載!「悪鬼」第1-2話:悪鬼に取り憑かれたキム・テリと悪霊が見える民俗学者オ・ジョンセの出会い

2023年06月25日22時40分ドラマ
ディズニープラス「スター」にて独占配信中

キム・テリとオ・ジョンセが主演のSBS金土ドラマ「悪鬼」が放送開始、日本ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。第1-2話では父から遺品としてあるものを受け取り悪鬼に取りつかれた主人公サニョンの周りで人々が謎の死を遂げ、悪鬼を見ることのできる民俗学者ヘサンの非科学的な警告を徐々に信じ始め共闘していく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころチェックしてみよう。(ネタバレあり)

【「Disney Plus」で配信中の韓国ドラマ】

「悪鬼」は、悪鬼に取り憑かれた女ク・サニョンと、その悪鬼を見ることのできる男ヨム・へサンが、疑問の死を暴くオカルト・ミステリーだ。
各話ネタバレあらすじ



■第1話あらすじ
不安障害を抱える母(パク・ジヨン)と二人で暮らすサニョン(キム・テリ)は、母の代わりにアルバイトを掛け持ち貧しいながらも家計を支えていた。そんな矢先、振り込め詐欺に遭ってなけなしのお金すらも奪われてしまう。途方に暮れるサニョンのもとに届いたのは、ずっと死んだと聞かされていた実父で民俗学者ガンモ(チン・ソンギュ / 特別出演)が自殺したという知らせだった。

父が生きていたという事実や、母がそれをひた隠しにしていたことに不信感を覚えつつも向かった葬儀で祖母ソクラン(イェ・スジョン)から父の遺品として赤い髪飾りを受け取る。母の猛反発を受け、遺品を置いて帰ったもののそれ以降サニョンの身の回りでは不可解な事件が起こり始め、翌朝には警察から釈放された振り込め詐欺の実行犯が不審な死を遂げた。

入れ違いに葬儀に訪れた民俗学者ヘサン(オ・ジョンセ)は面識もないガンモから生前に「娘を守って欲しい」と頼まれて戸惑っていたが、葬儀ですれ違ったサニョンの影に悪鬼を見つけ、連絡を取ろうとする。警告する機会に恵まれたものの、「悪鬼が取り憑いている」という突拍子もない警告をサニョンが聞き入れるはずもなかった。

親友セミ(ヤン・ヘジ)が格安物件に引っ越しを終え、新居で一泊したサニョン。夜中に学生が窓から室内を盗撮していることに気づき、警察に通報するが、その直後に学生の一人がまたしても不審死を遂げているのを発見してしまい、サニョンは次第にヘサンの言葉を信じるようになり、少し前に自殺して悪鬼と化した学生やその家庭に潜む事件に巻き込まれていく…。

■第2話あらすじ
サニョンはヘサンと協力して死んだ学生ヒョヌの両親が絡む幼児虐待事件を解決するが、ある日、引っ越しのアルバイトを終えた直後に無意識に恐ろしい行動を取っていた自分自身に恐怖を覚える。鏡越しに見えていた悪鬼の影は突然消え、祖母ソクランの住む屋敷の幻覚を見る。

一方のヘサンはサニョンの自宅を訪れ、サニョンに悪鬼が取り憑いたのは赤い髪飾りが原因であると突き止め、ソクランの屋敷を訪れていた。赤い髪飾りに関してガンモが残した研究ノートを見たいと申し出るが、来客の応対に向かったソクランはサニョンの姿をした悪鬼に襲われ、研究ノートも燃やされてしまった。

駆けつけたサニョンは首をつって息絶えた祖母を見てしまい、己の恐ろしさから死のうとするがヘサンに止められ、ヘサンが悪鬼を追う理由を知る。ヘサンは幼い頃、父の死の直後、母に連れられて何処かへ向かうが、その時に母が赤い首飾りを持っているのを目にしていた。更に母はヘサンが見ている目の前で悪鬼に襲われて自ら首を吊り、赤い首飾りを燃やしていた。

刑事のムンチュン(キム・ウォネ)は旧友ヘサンの言葉を半信半疑で聞いていたが、多発する自殺事件に共通する不審な点があることに気づき新米刑事ホンセ(ホン・ギョン)と共に調査を開始する。

研究ノートは燃えてしまったものの、サニョンが見た幻覚をもとにノートに書かれていたチャンジン里という今はない村を突き止める。チャンジン里ではその昔、赤い髪飾りにまつわる凄惨な儀式が行われていた…。

■見どころ
物語は雷雨の夜に主人公サニョンの父ガンモが悪鬼に追われ、自身の研究に何らかの誤りがあったことに気づいた直後に扉を開けてしまい、自分と瓜二つの悪鬼と対面して不審な死を遂げる不気味な場面で幕を開け、続くサニョンの初登場シーンでも悪鬼に取り憑かれた男が漢江に飛び降り自殺し、緊張した場面が続く。

第1-2話では苦労の絶えない生活をしていたサニョンが悪鬼に取り憑かれ、自分のせいで人が死ぬという罪悪感に更に追い込まれながらも、初めは信じていなかったヘサンと共闘していく様子が描かれたが、早くも物語の鍵になりそうなキーワードや、好奇心を抱かずにはいられない謎が続々登場した。

物語に登場する悪鬼は鏡越しや影に現れ、巧妙に知人を装って門を叩き、開けた人を死に誘う。そして悪鬼に襲われた人は皆一様に自ら首を吊るが、両手首には誰かに強く掴まれたようなあざが残る。取り憑いた宿主が心から恨む相手を殺すことで徐々に巨大化していく。更に宿主は悪鬼が人を襲う際に悪鬼が見ている景色を幻視することがある。これらの設定が果たしてこの先の展開にどう関係してくるのか注目したい。

父ガンモは研究の何を誤っていたのか、母はなぜ離婚したガンモが死んだと嘘をついていたのか、赤い髪飾りがかつて村で行われた凄惨な儀式に関連していたことを示唆するシーンが登場したものの、それがどのような儀式だったのか、悪鬼がどのように誕生して、ヘサンの母親はなぜ悪鬼に襲われたのか、燃やされたはずの髪飾りはどのようにガンモの手に渡り、ガンモはなぜサニョンが悪鬼に取り憑かれることを予測しヘサンに助けを求めたのか。

ヘサンの前に度々現れる学生も謎だ。見た目はヘサンよりも一回り以上年下に見えるが、ヘサンに対してはタメ口を使っている点を考えると、何らかの理由でこの世に留まり続ける死者なのかもしれない。

こうした謎が興味をそそり、背筋の凍るようなスリリングな展開は暑い夏にぴったりの作品になりそうだ。「悪鬼」は6月23日にSBSにて放送を開始し、初回の全国視聴率(ニールセンコリア調べ)は9.9%。日本ではDisney+ (ディズニープラス)スターにて同日より独占配信を開始した。

■スタッフ
監督:イ・ジョンリム 「VIP」、キム・ジェホン「花たちの戦い -宮廷残酷史-」
脚本:キム・ウニ 「キングダム」「シグナル」

■キャスト
ク・サニョン役:キム・テリ
ヨム・へサン役:オ・ジョンセ
イ・ホンセ役:ホン・ギョン
 ほか

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