「どうする家康」ラスト10分、松本潤と松重豊の緊迫シーンにネット涙!第33話ネタバレと第34話予告

2023年08月28日11時00分ドラマ
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NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合20時~、BSP、BS4K18時~)8月27日(日)に放送された第33話「裏切り者」“数正”松重豊、覚悟の出奔にネットが涙!9月3日(日)放送の第34話「豊臣の花嫁」苦境を迎えた家康(松本潤/嵐)、秀吉(ムロツヨシ)との攻防に注目!NHK公式サイトでは予告動画が公開中だ。



8月27日放送の第33話では、家康(松本潤)が小牧長久手の戦いで秀吉(ムロツヨシ)に大勝するも、秀吉は織田信雄(浜野謙太)を抱き込み和議を迫り、さらに秀吉は関白となり名実共に信長を超えた。破竹の勢いで天下人まで上り詰める秀吉に脅威を感じる石川数正(松重豊)は、家康に決死の思いで秀吉の臣下に下るよう進言。ラスト10分の家康と数正の対峙シーンでは、苦楽を共にした家康と数正の思いが語られ、視聴者が涙。しかし家康の思い虚しく、数正が出奔し徳川家に衝撃を与えた。

そして9月3日放送の第34話では、家康の上洛を求める秀吉が、人質として実の妹・旭(山田真歩)を家康の正室として送って来る。表向きは正室だが、人質としてやってきた旭は家康と秀吉の仲を取りもとうとするのだが・・・。上洛しなければ秀吉との全面対決となる局面に立たされる家康。果たして重臣を欠きバランスを崩す家康だが、この苦境をどう乗り切るか。次回も家康と秀吉の攻防に注目したい。

■松本潤×松重豊が魅せた別れのシーン
家康が“か弱きプリンス”だったころから使える古参の家臣・石川数正が秀吉の元へ出奔したのには、徳川家家中で孤立になったから、秀吉に懐柔されたから、酒井忠次や家康との不仲説など様々な説がある。第33話オンエア前にはこの数正出奔がどう描かれるか注目を集めていたが、秀吉に寝返ったのではなく、「殿を天下人にする」という夢を叶えるためという形で描かれ、ラストシーンで家康役の松本潤と数正役の松重豊が言葉を交わす場面が感動を呼んだ。

ラスト10分、家康は長年支えてくれたことに感謝を述べつつ、一緒に秀吉を倒そうと説得。家康が亡き妻・瀬名の思いを背負い、断固たる決意で戦のない世を作ろうとしていることを再認識した数正は、愛情深い眼差しを家康に向けた後、覚悟を決めた表情で「危うく忘れるところでござった。殿を天下人にすることこそが我が夢であると」と語り、別れ際に「わたくしはどこまでも殿と一緒でござる。」と念を押すよう立ち去るが、数正の違和感に涙を流す家康という印象的な場面となった。

松重豊はインタビューで家康との別れのシーンにふれ「お客さんにこの出奔をどう納得してもらうかを軸に考えて、最終的には現場でやらせていただきました」と語っている。結果的に“憎まれ役”となり、家康の元を去った数正に、ネットでは「松潤家康の涙の演技に引き込まれた」「数正の覚悟が泣ける」「家康と数正の2人のシーン凄く胸にグッと来た」など2人の演技に称賛の声が持ち上がった。

■前回(第33話)ネタバレあらすじ
小牧長久手の戦いで秀吉に大勝をおさめた家康。しかし秀吉は、標的を織田信雄にうつし、信雄の家臣たちを次々と調略していき、信雄には和議を迫り、さらに人質を求めてきた。そして信雄から家康に書状が届き、そこには秀吉に服従するよう記されてあった。家康は怒りに震え、家臣たちも同様にいきりたち、本多忠勝は北条と手を組み、戦を続けるべきだと進言した。

とは言え、総大将である信雄が秀吉と和議を結んでしまったので、家康が秀吉と戦をする大義名分はない。そこで本多正信が形ばかりの和議を結び、相手の出方を見てみようと言うので、家康は名代で石川数正を送り、秀吉と和議を結んだ。その中で秀吉は家康の子を養子に求めてきたうえ、数正には金塊を渡し、調略をはかってきた。数正からの報告を受けた家康たちは悩んだ末、秀吉の元にはお万(松井玲奈)が生んだ於義丸を行かせることに。そして数正の息子・勝千代も小姓として於義丸について行くこととなった。

そして天正(1585年)13年7月、驚くべき一報が入って来る。なんと、秀吉が関白の地位に就くことが決まったのだ。関白は公家の最上位に位置する位。これで名実ともに信長を超えたのだった。そして再び数正が家康の名代として大阪に送られた。そこでも秀吉は数正をあの手この手で抱き込もうとするが、数正は頑として家康の家臣であることを示した。

一方、家康は難問を抱えていた。旧武田領を北条に渡したため、真田の領土であった沼田も北条の領地としたが、これに怒った真田が徳川から離脱。家康は鳥居元忠(音尾琢真)に真田討伐を命じるが、武田の戦術を引き継いだ真田昌幸(佐藤浩市)、息子の信之(吉村界人)、信繁(日向亘)は手ごわく、仕方なく徳川方は上田城攻めを諦め引き上げて来た。家康は、秀吉の天下は長く続かないと考え、それまで耐え忍びじわじわと調略を進めるという作戦を立て、家臣たちもそれに異論はなかった。

だが、真田の後ろに秀吉の影を感じた数正は、秀吉の元に行くよう決死の思いで進言した。秀吉に屈することを勧めてきた数正の発言に、井伊直政(板垣李光人)は謀反だと言って数正に斬りかかった。その場は忠次(大森南朋)がなんとかとりなしたが、その後、数正の館を訪れた忠次は、家康と話すよう数正を促した。

再び家康の元を訪れた数正に、家康は今の自分があるのは数正のおかげだと話した。幼い頃から間違ったことは厳しく諫めてくれた数正。家康は数正がいなければ秀吉に勝てないと心を込めて説得した。戦を終わらせこの世を浄土にする。家康の強い思いに、数正に変化が起き「あやうく忘れるところでござった。殿を天下人にすることこそ我が夢であると。」と突然明るくふるまった。「わたくしはどこまでも殿と一緒でござる。」と言って立ち去り、家康は数正の言葉に涙を流した。しかし数正は妻・鍋(木村多江)をはじめ家臣たちと出奔してしまう。家には「関白殿下 是天下人也」と書かれた紙だけが残っていた。

■第34話「豊臣の花嫁」あらすじ
打倒・秀吉を誓ったはずの数正が豊臣方に出奔し、徳川家に衝撃が走る。敵に手の内を知られたも同然となり、家康は追い詰められるが、そこに未曾有の大地震が発生。両軍が戦でなくなる中、秀吉は、妹の旭(山田真歩)を家康に嫁がせ、さらに老いた母まで人質に差し出し、何とか家康を上洛させるよう働きかける。秀吉に屈服するか、全面対決となるか家康に決断が迫られる。

NHK大河ドラマ「どうする家康」第34話は9月3日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:古沢良太、出演:松本潤、ムロツヨシ、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、松山ケンイチ、松重豊ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_ieyasu」。第34話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「どうする家康」番組公式サイト
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