「悪霊狩猟団:カウンターパンチ」第11-12話(最終回):完全なる悪との最終決戦とムンの新たなる旅立ち

2023年09月04日23時24分ドラマ
Netflix シリーズ「悪霊狩猟団:カウンターパンチ」独占配信中!
画像出典:番組公式サイト

7月29日(土)からOCNで土日ドラマとして放送・Netflixで独占配信開始した「悪霊狩猟団:カウンターパンチ」。第11-12話(最終回)では完全な悪となってしまったジュソクの退治方法を巡る葛藤や、最終決戦が描かれた。気になるネタバレあらすじと見どころをチェックしてみよう。

「悪霊狩猟団」シリーズは、悪霊を捕まえるカウンター達が地上の悪霊を追いかける手に汗握る痛快ヒーロードラマ。シーズン1はOCN歴代最高となる全国視聴率約11%を記録し話題となった作品だ。
【「悪霊狩猟団」シリーズを2倍楽しむ】では、各話のあらすじ、見どころ、バレあらすじと見どころ、シーズン1「カウンターズ」振り返りなどまとめている。



■第11話あらすじ
ピルグァン(カン・ギヨン)を殺して完全なる悪になってしまったジュソク(チン・ソンギュ)。これまでに類を見ない強敵の誕生に窿は、ジュソクに宿った悪鬼を召喚するのではなく射殺するよう命じる。これは、ピルグァンやジュソクによって殺された人々の魂も一緒に消滅させることを意味していた。

ジュソクの内部に残る善意を信じていたムン(チョ・ビョンギュ)はハナ(キム・セジョン)の協力でジュソクの精神の内面に忍び込み、彼の意志を乗っ取った悪鬼ピルグァンに殺されかけるが、わずかに残っていたジュソクの善意によって難を逃れた。

捜査を続けていたモタク(ユ・ジュンサン)はジュソクと対戦し、目の前で結婚を間近に控えていた部下ハヌル(イ・ギョンミン)を殺され逃げ出すしか方法がなかった。ハヌルの敵を討とうとジュソクを殺しに飛び出してしまう。追いかけてきたハナと現場に戻ったモタクだがそこにはジュソクも部下ハヌルの姿もなかった。ハナもまた、ジュソク射殺には反対だと告げた直後、連絡を受けて病院に向かった二人。なんとハヌルは生きていた。記憶を読み取り、ジュソクがピルグァンの力を制御して彼を治癒していたことを知ったハナ。二人はムンが主張した通りに殺害ではなく召喚で悪鬼を退治しようと決意する。

しかしその頃、ピルグァンはジュソクがかつて読み取った記憶からカウンターズのアジトの場所を見つけ出していた。アジトに残っていたジャンムル(アン・ソクファン)やメオク(ヨム・ヘラン)、ジョクボン(ユ・インス)はアジトを爆破させようと試みるがジュソクの力の前で苦戦を強いられる。駆けつけたムンは3人を防火シャッターの外に逃がすと一人だけ中に残り、ジュソクと死闘を繰り広げるが圧倒的なパワーの前に絶体絶命の危機に陥ってしまった。

危機を救ったのは駆けつけたモタクだった。怪力でシャッターをこじ開け、ムンのもとに駆けつけたカウンターズは爆破まで4分を残す中、ジュソクの中に潜む悪鬼ピルグァンを召喚しようと最後の戦いに挑む…。

■第12話(最終回)あらすじ
一斉にジュソクに攻撃を仕掛けるカウンターたち。一度は優勢になったものの、強力な闇の力の前に全員が瀕死の状態に陥ってし合う。隙を突いてジュソクの意識の中に潜り込んだムンも、内面世界でピルグァンとの死闘の末、殺されかけてしまう。次の瞬間、ジュソクを呼ぶムンの涙が光の柱となり、苦しみ出したピルグァンに反撃を開始、正気に戻ったジュソクも自ら鉄筋に向かって突進し、自らの腹を貫くことでピルグァンを道連れにしようとした。

ムンがジュソクの内面世界でピルグァンの召喚を成功させるという前例のない快挙を成し遂げ喜ぶ一同だがムンは目を覚まさない。その頃ムンは、幸せな家族写真が飾られたまやかしの空間で死を受け入れようとしていたジュソクを説得、消滅の危機に瀕しながらもジュソクに生きる希望を抱かせた。

こうして二人は目を覚まし、ジュソクは母に見送られながらモタクとともに警察署に入っていった。その頃、ウィゲン(ムン・スク)は快挙を成し遂げたムンに海外で活躍するカウンターの指導をしてほしいと依頼。その代わりにジュソクとミンジ(ホン・ジヒ)を一瞬だけでも会わせてほしいと頼んだムン。ある日、刑務所で眠りについたジュソクはミンジと再会し、生きていく希望を与えられた。

仲間たちに旅立ちを打ち明けたムン。反対した一同は窿に押しかけ猛抗議。しかし、海外派遣はこれ以上ジュソクのような悪鬼の犠牲者を出したくないムンの願いだったと知り、笑顔で見送ることに。

それから6ヶ月後、ハナは記憶を消した初恋の相手ドフィ(ソ・ビョクジュン)から偶然ピアノ教室に誘われ、新たな関係をスタートさせ、モタクは警察とカウンターの兼業に悲鳴を上げる日々。メオクはジェヨル(チョン・テクヒョン)が高卒認定に受かったことに大喜びし、もう一人息子ができたような喜びに満ちていた。ジョクボンはジュソクに代わってムンの祖母の新しい「お兄ちゃん」として大活躍。

その頃、ドイツに滞在していたムンはカフェで働いていたジェイト(アンジェリーナ・ダニロヴァ)という女性と知り合い、何かを感じ取る。新たな友達をウィゲンに紹介すると言い出したムン。ウィゲンが目を瞑ると眼の前に現れたジェイト。彼女はウィゲンが現世に残した最愛の娘だった。ムンはウィゲンに最高のプレゼントを贈ったのだった。

ハヌルの結婚式に出席しようとばっちり衣装を決めたカウンターだが、そんな矢先に悪鬼の気配を感じ取ってしまう。遊園地の廃墟を根城にしていた悪鬼集団と戦う一同。新エースを気取るジョクボンが気合いを入れた瞬間、無数の地の力が大地から湧き上がった。おお喜びするジョクボンだが、帰還したムンによるものだった。再会を喜び、ともに悪鬼を召喚したカウンターズ。こうして信頼で結ばれた家族は再びひとつになった…。

■見どころ
いよいよクライマックスを迎えた悪霊狩猟団!第11話では完全なる悪と化し、弱体化させてからの召喚が困難になったジュソクを巡って、ムンとモタクが仲間割れを始めてしまう。そんな中、「もうすぐ結婚するんです」と死亡フラグ感満点の告白をした部下ハヌルが、予想通りジュソクの手にかかってしまい、また一人身近な人物が犠牲になってしまったかと思わせたが、のちにジュソクが治癒していたことが明らかになり、再びムンとモタクをひとつに結びつける重要な役割を果たした。

最終回となる第12話では、カウンターズとジュソクとの最終決戦が描かれ、本作の魅力である派手なアクションシーンが観られるのだが、前半のうちにムンとジュソクの協力で内部に潜んでいたピルグァンは消滅。後半はムンの旅立ちや6ヶ月後の仲間たちなど後日譚がたっぷり描かれて満足度の高いエンディングだった。

エンディングについては上述のあらすじのほか実際に視聴して確かめていただきたいが、少し心残り、気がかりな部分が残ったのも事実だ。まずはムンがなぜそこまで特殊な能力を持っているのか?前回、ウィゲンと再び契約を結ぶまでもなく、力を取り戻したムンにはほかのカウンターとは違う事情が隠されているような気もするが、本作では最後まで描かれなかった。また、ジュソクに最初に取り憑いた悪鬼もカウンターを熟知している様子だったが、殺されたピルグァンの魂が入り込むとあっけなく消滅させられてしまい、最後まで正体不明だった。

窿に住む人々についてもスホ(イ・チャニョン)がメオクの死んだ息子であることはシーズン1で明かされていたが、その他のメンバーについてはいまだに謎に包まれている。ここまで分かっているのは、窿の人々が現世で死んでしまった人物であること、そして今回新たに「早々に家族を失っている」ことがムンのセリフから明らかになった。最後の最後に登場したジェイトという女性がウィゲンの娘だったという予想外の展開が描かれたものの、ウィゲンがどのようにして現世を去り窿人となったのかは描かれていない。

これらの気がかりなポイントだけでも今回と同じ12話編成で続編やスピンオフ作品が作れそうだが果たして…。もし続編があるのであればぜひ期待したい、そう思わせてくれる痛快な作品だ。

「悪霊狩猟団:カウンターパンチ」は7月29日(土)からOCNで土日ドラマとして放送され、Netflixでも独占配信中だ。

■キャスト
ソ・ムン役:チョ・ビョンギュ
ガ・モタク役:ユ・ジュンサン
ド・ハナ役:キム・セジョン
チュ・メオク役:ヨム・ヘラン
チェ・ジャンムル役:アン・ソクファン
ナ・ジョクボン役:ユ・インス
マ・ジュソク役:チン・ソンギュ
ファン・ピルグァン役:カン・ギヨン
ゲーリー役:キム・ヒオラ
ウォン・リーチャン役:キム・ヒョヌク


■スタッフ
演出:ユ・ソンドン
脚本:キム・セボム

Netflix

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