韓国ドラマ「ムービング」第16−17話あらすじ:遂に覚醒!遅いくる刺客に立ち向かうふたつの世代

2023年09月17日12時00分 ドラマ
ディズニープラス 「スター」にて独占配信中
(c) 2023 Disney and its related entities

リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン共演の「ムービング」(全20話)がDisney+ (ディズニープラス) スターで大好評独占配信中だ。第16−17話では次世代の能力者たちの育成を秘密裏に命じられた教師イルファンの回顧と新たな脅威にふたつの世代が立ち向かっていく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレあり)

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「ムービング」は、韓国の有名作家である Kang Full の人気ウェブトゥーン漫画『ムービング』を実写化ドラマした作品。超能力を隠したまま現在を生きている子供たちと、過去の傷を隠したまま生きてきた親たちが、時代と世代を超えて襲いかかる巨大な危険に立ち向かう超能力アクションヒーロー物語。
【「ムービング」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじや見どころ、キャスト紹介などまとめている。

■キャスト
チャン・ジュウォン役:リュ・スンリョン
イ・ミホン役:ハン・ヒョジュ
キム・ドゥシク役:チョ・インソン
キム・ボンソク役:イ・ジョンハ/子役ハン・チャンミン
チャン・ヒス役:コ・ユンジョン
イ・ガンフン役:キム・ドフン
 ほか

■第16話「境界の人間」あらすじ
MOVING(c) 2023 Disney and its related entities学園の狙いに気づいたミヒョン(ハン・ヒョジュ)から教員生活がどうだったのかを尋ねられた担任イルファン(キム・ヒウォン)は、2004年に特殊工作員チーム「ブラック」加入を志願してミン次長(ムン・ソングン)を訪ねた時を思い出す。

江陵浸透事件での北朝鮮スパイ掃討作戦に参加したイルファンは、そこでブラックの存在を知り志願するが、彼に命じられたのは教師として学園に潜入し、送られてくる次世代の能力者を育成・査定することだった。赴任当初、学園にはゲド(チャ・テヒョン)が在籍しており、彼が最初の査定対象だったが、校長となったレヒョク(ユ・スンモク)の手荒な方法にも能力で反撃しなかったゲドに厳しい判定を下したイルファン。

彼を変えたのは2008年入学の透視能力を持つセウン(イ・ホジョン)という女子生徒だった。ブラックのひとりナジュ(キム・グクヒ)の娘である彼女の優しさに触れたイルファンは、次第に本当の教師としての喜びを見出していく。並外れた能力を持ちながらもガンのために若くしてこの世を去ったセウンは彼の心に刻まれる忘れられない生徒となった。

そしてボンソク(イ・ジョンハ)らが入学を迎えた年、レヒョクは有能な能力者を確実にミン次長に送り届けるため、副担任ソンウク(チョン・ソクホ)を招き入れた。

そして現代では、ヒス(コ・ユンジョン)らが怪しい男に尾行されていることに気づいたゲドがバスを暴走させ、バッテリーの故障として警察で取り調べを受けるが、その間にヒスらだけでなく男も姿を消してしまう。

その頃、ミヒョンに次いでジュウォン(リュ・スンリョン)がイルファンを訪ねてくる。共に江陵浸透事件の作戦に参加していた二人。ジュウォンこそがイルファンを救い、ブラックを目指すきっかけとなった人物だった。ミヒョンは監視カメラの存在を忠告し、部屋を出るが盗聴を続けながらも校内にとどまっていた。そんな二人の様子を注意深く監視していた副担任ソンウクだが、清掃員サボン(ユン・サボン)が清掃に訪れ、扉を開けた瞬間にソンウクは殺害されてしまう。彼女は北朝鮮が送ったスパイだった。越境し待機していた仲間に連絡するサボン。それを遠くから聞き取ったミヒョンは、彼女がいる校長室を目指しサボンと対面する…。

■第17話「覚醒」あらすじ
MOVING(c) 2023 Disney and its related entitiesスポーツセンターで運動を始めたヒス。同行したボンソクが買い出しに行っている間に、尾行してきたジュナ(ヤン・ドングン)が襲う。彼は北朝鮮が送り込んだ浮遊能力者だった。異変に気づいたボンソクは、かつて母を通じて聞かされた父の飛行の秘訣を思い出し、空からヒスの救出に向かう。これまではただ浮くだけだった彼の能力が覚醒した瞬間だった。

一方、学園ではミヒョンに正体を見破られたサボンが襲いかかり、他の敵がやってくることを知ったミヒョンは一時撤退し電気制御室へ向かうが、途中で優れた聴力により、彼らの狙いが育成計画の妨害と関係者の抹殺であることを知る。

ジュウォンらがいる進路指導室にもドギュン(パク・ヒスン)とヨンドゥク(パク・グァンジェ)が現れ、超人民武力部隊の存在を明かすとファイルを差し出すよう要求。校内に残っていたガンフン(キム・ドフン)は怪力男チャニル(チョ・ボクレ)に襲われ、電話で息子の異変を知った父の怪力男ジェマン(キム・ソンギュン)も学園へ向かう。不良少年ギス(シン・ジェフィ)もイルファンが隠していたファイルを探しているうちに高速移動の能力者ジェハク(キム・ダヒョン)に襲われてしまう。

進路指導室に残ったジュウォン、ギスの悲鳴を聞きつけ助けに向かったイルファンはそれぞれ男たちと戦うが不利な状況に陥ってしまう。唯一ミヒョンはサボンの射殺に成功。ボンソクに連絡を試みるが、ボンソクもまたヒスを守るために戦っていた。意を決したミヒョンは銃を構え、戦場へと足を踏み込んでいく…。

■見どころ
現在と過去の物語が交錯しながらそれぞれの登場人物の物語が描かれ、それらがひとつに繋がり物語の本枠が見えてきた。前回はかつて不安定だった時代に特殊工作員グループ「ブラック」と関わってきた人たちの子供の世代を対象にした育成計画の存在や、ボンソクらが通う高校の実態が計画のための養成所だということが明らかになった。

これに続く今回の第16話では、次世代の能力者たちを育成・評価してきた担任教師イルファンの物語が描かれ、彼が「ブラック」に憧れて育成計画に携わった経緯や、そこで見た理想と現実、徐々に本当の教師としての喜びに目覚めていく過程が描かれた。特殊な能力を持ち合わせていない彼は一見するとこれまで登場した能力者たちとは独立した人物に思えるが、実はジュウォンが参加した作戦で命を救われ、それが「ブラック」に憧れるきっかけになるなど、ちゃんとリンクしているのが面白い。

何かを企んでいそうな副担任の正体も明かされ、彼が赴任した経緯や、イルファンとの水面下での対立の真相も明らかになった。しかしそんな彼も作中に頻繁に登場した学園内の意外な人物によってあっけなく殺害されてしまった。

親子二代に渡って北朝鮮から送られた能力者集団と戦闘を強いられ、いよいよ未来へと物語が動き出す一方、かつて「ブラック」として活躍し、現在は生死不明のドゥシクがすべての発端だという彼らのことばから、金日成死去の頃に、ドゥシクが北朝鮮で何をしていたのかが物語の鍵になりそうだ。これまでに起きたセンシティブな南北間の歴史的事件を大胆に脚色しているあたりがこのドラマを更に面白くしている。

さまざまな人物を描いたオムニバス形式のストーリー展開が絡み合う「ムービング」はDisney+ (ディズニープラス) スターにて初回7話まで一挙配信、8話以降は毎週水曜2話ずつ配信、最終週は3話配信予定だ。

kandoratop【作品詳細】【「ムービング」を2倍楽しむ】