「赤い袖先」(全27話)第11-12話:提調尚宮チョ氏の計画が本格的に動き始める!あらすじ、見どころ、場面写真
いよいよ提調尚宮チョ氏の計画が本格的に動き始め、廣寒宮と呼ばれる王族に反抗する秘密組織の存在が明らかになる!“袖先”シンドロームを巻き起こした切ない韓国本格時代劇「赤い袖先」(全27話)BSフジ 182chで8月30日から放送の第11話、第12話のあらすじと見どころ、豆知識など先取り紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。
※182chの視聴方法は、BSフジにチャンネルを合わせてリモコンの「赤ボタン」を押す。
「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。
■キャスト⇒押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
ほか
【第11話あらすじと豆知識】
サンへの気持ちを整理しようとするドギムは書をしたためるサンに対して表情を変える事なく、たまには休んで好きな事をするべきだと提言するが、サンは「好きな場所で好きな人と好きな事をしている」と告げる。そしてソ尚宮から献上された貴重な蒼笥樓で取れたみかんをドギムに差し出す。サンの予想に反してみかんを受け取らないドギム。「みかんは献上されたものであって私のような身分の者が受け取る事はできない、宮女にも断る事を認めて欲しい」と告げる。
※蒼笥樓(チャンサル):宮中に設けられた温室で冬場に花を育てて大殿や王大妃殿に献上した。 ※耽羅(タムナ):現在の済州島。もとは固有の文化を持つ独立国であったが度々新羅や高麗などの王朝の属国となり、李氏朝鮮時代に併合された。
いつもと様子が違うドギムに機嫌を損ねたサンは「世孫様を慕っている」というドギムの言葉が聞き間違いではなかったか確かめる為に左翊衛カン・テホ( オ・デファン)に尋ねる。確かにドギムはサンを慕っていると言ったが、それは宮女なら主を慕うべきという旨の発言だったと聞かされて更に落ち込むサン。
一方、英祖の物忘れが激しい事から認知症の疑いがあると知った提調尚宮チョ氏は直接英祖のもとを訪れ、書物を読み聞かせようとするが、どこから読んで欲しいのか内容が思い出せない英祖を見て英祖の病状を確信し、書物を燃やすよう命じる。サンの妹である公主達と筆写した思い出深い書物を没収されそうになり懇願するヨンヒ(イ・ウンセム)。それを見たドギムは王命なら仕方が無いと諦めさせようとするが、ドンノが現れて書物を燃やす代わりにヨンヒに譲るよう説得する。貸しを作られたと警戒したドギムは妹に渡してほしいと香袋を渡して立ち去っていく。
自身の病状に気付いた英祖はサンを呼び出し王位に就く者は一人だけは心の内を明かせる女人を見つけるべきだと助言する。暎嬪(ヨンビン)李氏を愛していたという英祖の言葉を聞いたサンは父・思悼世子の事で彼女を苦しませるきっかけを作った祖父のようにはならないと心の中で誓う。
※暎嬪(ヨンビン)李氏:(1696年7月18日生~1764年7月26日没)。英祖がもっとも寵愛した側室。1男6女をもうけた。
サンはたとえ今はドギムの心の中に自分が居なくても同じ場所で過ごしているのだから必ず守り抜くと誓うが、そんな矢先に見知らぬ男(兄)と仲睦まじく過ごすドギムを目撃してしまう。兄を送ったドギムもまた、静かに去っていくサンに気づく。
その夜、書庫を訪れたドギムはそこに居たサンに驚く。書庫でドギムに迫ったサンは自分の許しなしでは生きる事も死ぬ事も許されないと警告して出ていく。その頃、姿を消したサンを探していた左翊衛テホ(オ・デファン)はドンノがサンの命令に背いて御医(王の侍医)から英祖の病状を聞いているところを見て警告するが、ドンノは次の同徳会に御医を連れて行くつもりだと告げ去っていく。
※左翊衛(チャイグィ):世孫の護衛をする翊衛司のトップで常に世孫のそばを守る役職。
思悼世子の保母尚宮を務めていたパク尚宮が何かを渡そうとサンのもとに向かうが、提調尚宮チョ氏に行く手を阻まれ、同行したドギムはひとり帰される。
※保母尚宮:幼い世子・世孫や王女の世話を担当する尚宮。
サンの命令に背き御医を同徳会に連れてきたドンノ。サンは内医院が処方した薬草が書かれている書を見せられ、英祖が認知症を患っている事を聞かされる。
※内医院:宮中の薬や治療を専門とする機関。
提調尚宮チョ氏に呼び出されたドギムは、サンが思悼世子のような暴君になった時に700人の宮女の命を救う為にサンの側室になれという頼みを拒むものの、圧力は強まる一方。ドギムの部屋を調べさせ、幼い頃に英祖から賜った暎嬪(ヨンビン)李氏の書物『女範』が発見され、ドギムは盗みの疑いをかけられ…
■見どころ
サンが偶然見たドギムと男(兄)とのツーショット。赤い袖先が「王の女」を意味するのに対し、兄がドギムに送った袖飾りは青色(青い袖先)である。これは「王の女ではない」という意味にも捉えられ、サンがこれを見て嫉妬したと考える事も出来る。
ドギムが「世孫様を慕っている」と言っているのを聞いて喜ぶ無邪気なサンの姿や、ドギムの為に貴重なみかんを袖に隠す姿が微笑ましいが、彼の予想とは反対にドギムとの関係はまたもや離れ始めてしまう。最後に書庫でドギムに迫り頬に触れるシーンはロマンチックというよりは緊張感を含むシーンではあるがどのように展開していくのかが気になるところだ。
いよいよ提調尚宮チョ氏の計画が本格的に動き始めたこの回では、彼女が束ねる廣寒宮と呼ばれる、王族に反抗する秘密組織の存在が明らかになった。前回、刺客をあっという間に殺害したドギムの先輩宮女ウォルへの姿もあり、戦闘についても教育された組織のようである廣寒宮。ドギムにとっては母も同然のソ尚宮が無理矢理連れて来られて、協力を強いられる事から、ソ尚宮はドギムと敵対する事になってしまうのだろうか?今後の展開から目が離せない。
余談ではあるが、廣寒宮の集会に使われているのは「オクニョ 運命の女(ひと)」で典獄署として使われたセットだ。円型の特徴な建物は龍仁市にある「龍仁大長今パーク」で見る事が出来る。詳しくはコチラで。
【第12話あらすじと豆知識】
©2021MBCドギムの部屋から暎嬪(ヨンビン)李氏の書物『女範』が発見され、ドギムは盗みの疑いをかけられ斬首刑を言い渡される危機に追いやられる。騒動を知った中殿キム氏とサンはドギムから本を持っている経緯を聞き出すが証拠がなく、サンは流刑への減刑を求める。英祖から下賜されたものだと主張するドギムは英祖に確認する許しを乞うが、認知症を患う英祖にはドギムに書物をあげたかどうかが思い出せない。
ドギムが暎嬪(ヨンビン)李氏が亡くなった夜の話を事細かに語り始めると英祖は涙しながら、彼女が思い出話に耳を傾けてくれて字が綺麗に書けるようになりたいと言っていた幼い宮女だと気づき、本を譲った甲斐があったと微笑んだ。こうして無事にドギムの無実が証明されるが、安心するサンの表情を見た中殿キム氏はサンがドギムに想いを寄せいている事に気づく。
ドギムから渡された香袋を眺めて喜ぶ妹にいつか目標を叶えると語るドンノは突然英祖からの呼び出しを受ける。サンの為に命を懸けられると英祖が見込んで集めたドンノと左翊衛、参判の3名を集めた英祖は、壬午年の処分を振り返りある特別な任務を与えられる。
※壬午年の処分:思悼世子(サドセジャ=荘献世子)が罪人として英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させた処分のことで、「壬午士禍(シムニサファ)」と呼ぶ。
その夜、仲良しの宮女と集まったドギムはヨンヒの口から王宮に伝わる不穏な噂を耳にする。その昔、月に住んでいた仙女が地上で国を治めていた立派な王に仕える為に宮女となったが、戦争が始まり王は宮女を捨てて逃げ、老いた宮女を捨てた。宮女なしでは何も出来ないと気付いた王は宮女を呼び戻すが、王の仕打ちを忘れず王を信用しない宮女達によって結成された廣寒(クァンハン)宮と呼ばれる秘密の組織。これは噂ではなく実在し、提調尚宮チョ氏が宮女を操っていた。提調尚宮チョ氏はサンとドギムの動きを把握する為にソ尚宮を無理やり廣寒宮の為に働くよう強いる。
※廣寒(クァンハン)宮:月にあるとされた「姮娥(ハンア)」と呼ばれる仙女が暮らす宮殿の名前。この名前はドンノがドギムを呼ぶ時にも使っている。
提調尚宮チョ氏に捕らえられ拷問を受けていたパク尚宮は、提調尚宮チョ氏と暎嬪(ヨンビン)李氏がかつては友人同士だったが、英祖が即位後に約束を破って暎嬪(ヨンビン)李氏を妃にした嫉妬から彼女の息子である思悼世子を死に追いやったと語る。
ある日、サンは左議政らが大殿で代理聴政を考え直すよう上訴している姿を目撃する。そしてその夜開かれた同徳会で参判に左議政を罷免するよう命じる。
※参判(チャムパン):文官の人事を司る吏曹の次官に相当する役職。
代理聴政に反対するファワン翁主は養子フギョムの制止も聞かずにヘビン ホン氏のもとに乗り込み、サンは一生王にはなれず、ヘビン ホン氏も一生大妃にはなれないと声を荒げる。これに対してヘビン ホン氏は一生大妃にはなれないが、サンが宮号と尊称を与えてくれると約束してくれた。私はいつか恵慶宮(ヘギョングン)と呼ばれるようになるが、サンが即位したらファワン翁主の身分は剥奪され庶民に成り下がると笑いながら去っていく。
■見どころ
「狂乱した思悼世子のような君主から宮女を守る為」という大義名分を掲げていた提調尚宮チョ氏。捕らえられ拷問を受けるパク尚宮の口からは提調尚宮チョ氏がかつては英祖から寵愛を賜った宮女だったが、即位後に仲が良かった宮女の暎嬪(ヨンビン)李氏が妃に選ばれた嫉妬心から思悼世子を陥れて死に追いやったという新事実が明かされた。また、英祖に呼ばれたサンの忠臣3人が命じられた任務とは一体何なのか?こちらも目が離せない。
サンとドギムの恋については、緊張感溢れるシーンから一転、幼少期に出会っていた事が判明し、感慨深く抱き合う場面で視聴者を安心させた。後半に突入しようとしているが、史実通りにサンが正祖として即位し、ドギムを側室として迎え入れるまでがどのように描かれるのか好奇心が途切れる事がない。
◇BSフジ「赤い袖先」番組サイト
2024年8月16日-9月23日 月-金8:55-10:00 (182ch)
2023年10月5日-11月10日 月-金10:00-11:00 終了
◇公式サイト
◇トレーラー
【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】